「お替わりはいかが? 〜1478〜」

1999.07.21 (Wed) ==========================

□ 羽毛寝具の良し悪し 〜1〜

 私はこれまで多くの羽毛寝具を何度か買っているし、店頭ではそれ以上に沢
山自分の指先で見ている――この言い方は日本語としては成立しないだろうが、
布団は生地の柄など見た目ではなく特に羽毛布団は中身が大切だし、その中身
は鳴れれば指先でかなりわかるようになる――から、今新たに購入しても変な
ものを掴まされることはまず無いといって良い。趣味のPCにもマイコンと呼ば
れる以前の時代からかなりの投資をしているが、趣味の羽毛寝具にもそれなり
に投資をしているのである。

 始めて羽毛寝具を買う場合、ダウンピローくらいならともかく、日本円でも
最低数万円、米ドルでは三百ドル程度以上の羽毛掛布団(down duvet)は結構
冒険であるといってよかろう。さりとて寝具店やデパートの店員に薦められる
ままに、一流メーカーの高価な品だからと安心して買うのも愚かなことだ。も
ちろんお金が腐るほどあまっているなら別だが...。

 まずは枕、寝具の中でこれほど好みが分かれるものもない。堅めの素材の枕
がすきならばそれは私の守備範囲外だから陶器の枕でも箱枕でも石でも木箱で
鉄でも何でも勝手に好きなものを買い求めるがよろしい。だがソフトな枕をお
望みなら個人輸入でダウンピローを購入することをおすすめする。何度も書い
ているが日本ではまともな羽毛枕はまず入手不可能だ。質の悪いフェザーをび
っしりつめたものなど「私の基準」では金を出して買うに値しない代物だ。こ
こでは種類も多く日本への販売も多い二社がおすすめだろう(といっても個人
輸入だから責任はあくまで購入した本人にあることをお忘れなく。失敗したと
クレームをつけられても私は一切責任は負わない)。とにかく羽毛枕について
は良し悪し以前に国内では「良し」のほうが買えないのだ。
     Land's End            http://www.landsend.com/
     Cuddle Down of Maine  http://www.cuddledown.com/
どちらもオンライン発注が可能だし、Webページからカタログの無料請求も可
能である。後者はコレクトコールで日本語オペレータに対して電話でオーダー
することも可能なようだし、疑問点を尋ねることもできる。送料はLand's
Endのほうが絶対的に安いが、Cuddle DownもLand's Endに比べれば高いという
だけであり、米国からUPSによる空輸であることを考えるとまあやむをえない
ところだろう。

(続く)