「お替わりはいかが? 〜1494〜」

1999.08.06 (Fri) ==========================

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 HPといってもホームページのことではない(ちなみに英語ではHomePageでは
なくWebPageというのが一般的なようだ)、"HEWLETT PACKARD"のことである。
私が初めてこの会社の製品を使ったのは高学生のときである。当時はまだかな
り高価であった「MODEL 67」というプログラマブル関数電卓を購入してもらっ
たのが始まりだ。授業ででアルゴリズムを習い、大きなプログラム電卓での実
習があった。これが私にはとても楽しくて仕方なく、放課後先生に頼んで使わ
せてもらったことも一度や二度ではない。今から思えばこのときに私の生涯の
仕事、つまりコンピュータを生業とすることが決まったように思う。

 さて、無理を言って親に買ってもらった「MODEL 67」だが、他のHP電卓同様
RPN(逆ポーランド)方式を使ったものだ。この逆ポーランド方式は普通の人
にはなじみが薄いのだが、スタックを使って演算式を後から入れるこの方法は
慣れれると通常の電卓とは比較にならないくらいつかいやすい。括弧付きの四
則演算なども数値や演算順序を変えずにできるのが嬉しいのである。

 その次のHPとの出会いは忘れもせぬHP-100LXである。この小さなパソコンは
実に罪作りで、これがきっかけでパソコンにかなり小遣いを投入したし、この
小さなパソコンの情報ほしさにパソコン通信をはじめて多くの友人ができたの
もHP-100LXのおかげだ。その後使い倒して老朽化したためHP-200LXに買い替え
たが、モバイル用のノートパソコンを買って段段LX離れが始まった。LXは単体
で使うにはよいのだが、PDAのデータをPCと共有・同期するには不便極まりな
いのだ。

 LXのあとのPDAはPA-Z800を使ったがいまひとつ。その後WindowsCEに目を付
けCASIOのCASSIOPEIA A-60を購入した。LXの生まれ変わりとはいえないが、CE
はPCとのデータ交換やPIMデータの同期が非常に簡単である。使い勝手は万全
とはいえないが、Handheld-CE機で一番軽量小型で乾電池駆動ができるという
メリットは未だに他機種では出ていない。その後同じくカシオのE-55を手にし
たが今ひとつ、WorkPadも今ひとつであった。

 そして今私の手にあり、これを書いているのはHPの最新のWindowsCE機であ
る「Jornada 680」である。それまでのHPのWindowsCE機はずんぐりとして大き
くおよそ興味の沸く代物ではなかったが、今のJornada680はやや重いが私の手
に馴染むよいものに仕上がっている。私は一目で気に入りスペックをろくにチ
ェックせず買ったくらいだ。だから実際に手にとってモデム内蔵であるいこと
を知ったくらいだ。文章を入力するのにこのキーボードはこの大きさとしては
実に心地よくタッチタイプもこの大きさを考えると快適だ。

 ひさびさに感じる「HEWLETT PACKARD」だ。