「お替わりはいかが? 〜1505〜」

1999.08.17 (Tue) ==========================

□ Jornada 680 〜2〜

 680のユニークな点はなんと言ってもそのユニークなPCカードスロットだ。
コンパクトフラッシュを装着するスロットは底面にあるが、コンパクトフラッ
シュを入れてさらに、TYPE2のPCカードを入れると、その部分の底面がせりだ
してくるのだ。これは狭いスペースに押し込める苦肉の策だろうが、よくぞこ
んな仕組みを考え出したものだと感心してしまう。

 この680を自宅では「Let's note mini/CF-M32」と赤外線(115Kbps)を使って
PCリンクで同期させ、オフィスのPCとはLANカードを使ってActiveSyncで同期
させている。そのためACアダプタは最初からオプションでひとつ余分に購入し
自宅とオフィスのそれぞれに置いてある。また付属品のクレードルはオフィス
に置き、オフィスに付くとクレードルにガチャンとドッキングさせ、LANカー
ドを差し込んでからActiveSyncを有効にしているので、接続している間中リア
ルタイムでPCと同期している。これはボタンを押さないと同期しないWorkPad
との大きな違いで、私はCE方式のほうが好みだ。

 オフィスにいる間、PIMデータのほうの追加修正などは、デスクトップPCに
インストールしてあるOutlook98で行えばよく、わざわざボタンをおさなくて
も、また同期に際して項目の欠落や矛盾も無くリアルタイムで680と同期する
から簡単だ。Windows95などと違ってLANカードを取り外すのも手間いらずのト
ラブルなしで、ActiveSyncを終了させた後はいきなりカードを抜いてしまえば
それで終わり、あとはクレードルのでかいボタンを押してドッキングを解けば
そのままバッグに放り込める。

 もともと電卓やPDAなどはHPのファンであった私としては、やはりHPのマシ
ンが肌にあっている。ただ欲を言えば、大きさはこの程度でよいがもう少し液
晶側のパネルが薄くならないか、そしてせめてA-60と同じくらいの重量になら
ないかと思う。どちらも今の私には致命的ではないのだが欲を言えば、という
ことだ。

 ともあれ、680は私のナイスパートナーになりそうだ。正直なところA-60も
E-55もWorkPadもどれも自分とはフィット感がなく、他に選択肢が無いからし
かなくそれを選んでいた。だが、680はろくにスペックもみずに大好きなHPと
いうブランドとそれに対する私の信頼感、そして実際に店頭で触った時のフィ
ーリングだけで選んだものだ。私の場合とことん考えてスペック中心に選んだ
マシンよりは、なんとなく気に入って買ったマシン(一目惚れしたマシン)の
ほうが長く付きあっていられるところがある。そういう意味ではこれは久々の
一目惚れの相手である。