「お替わりはいかが? 〜1506〜」

1999.08.18 (Wed) ==========================

□ 札幌紀行 '99

第一日目 〜1〜

 私が最後に札幌を訪れたのは、1996年の八月下旬のことであった。その後国
内長距離旅行はとんとご無沙汰していたのだが、三年ぶりに札幌の地を踏むこ
とになった。この夏の計画では、娘が夏休みに入ってすぐに知人と一緒にグア
ム島に行くはずであったのだが、直前になって娘が夏風邪を引いてしまい、旅
行できるような状況ではなくなったので涙をのんでキャンセルした。グアム・
サイパン線は今年はとくに人気が高くて、一旦キャンセルしてしまうと、その
後の便は取れないのである。そんなこともあったし、今年の一月にはビッグア
イランド(ハワイ島)に行っていることもあって、とりあえず夏の家族海外旅
行はあきらめて、三年ぶりの札幌に白羽の矢をたてた。グアムのかわりという
と札幌の方、札幌を愛する方には申し訳ないが、状況としてはグアムのかわり
であるのは事実だ。

 この時期というのは、国内線でも早割りなどの正規割引運賃は適用外であり、
大人往復五万六千円、子供はその半額を支払って乗るしかないから、国内旅行
といえども思いのほか高く付くのである。ちなみに、大手旅行代理店の札幌滞
在ツアーなどをみると、結構良い価格を出しており、個人手配と大差無いかか
えって高いくらいである。札幌のような便利なところにゆくのに、わざわざツ
アーを使うのはナンセンスでしかない。国内でもツアーのほうが便利、ツアー
でないと行けないところもあるだろうが、我が家のように車を使わない家庭で
も大抵のところは個人旅行のほうが楽しめる。あえて妥協すれば一度目はツア
ー、二度目以降は個人旅行であろう。

 私が利用した札幌行きは、JAL509便羽田発新千歳行きである。前日のうちに
AXESS(旧称JALNET)で調べておいたのだが、スーパーシートはまだ空きがある
ようだったので、当日空港で聞いてみたら、まだ三人分はOKだというので、ス
ーパーシート専用のチェックインカウンターに並び一人四千二百円を支払って
アップグレードした。一般のチェックインカウンターは列が出来ている一方で、
仕切られた専用カウンターでのチェックインはちょっとした優越感でもある。
割り当てられた席は一階席のスーパーシートの後方部分だったが、やはりシー
トの座り心地が雲泥の差で疲労感がまったく違う。また、フライトアテンダン
トの密度が高く、機体後方のツアー客の席では考えられないアテンダント密度
である。当然飲み物のお替りもすぐに対応してもらえる。

(続く)