「お替わりはいかが? 〜1511〜」 1999.08.23 (Mon) ========================== □ 札幌紀行 '99 第ニ日目 〜1〜 昨日、札幌東急百貨店地下のサンジェルマンで買っておいたパンで簡単に朝 食を済ませると、札幌駅に向かった。行く先は小樽である。三年前は定期観光 バスで行ったのだが、今回は勝手にゆっくり行こうというわけだ。札幌から小 樽までは快速マリンライナーで620円、約30分だ。 小樽が近くなると前方に向って右手には北の海が広がる。南の島の太平洋の 海とはまるで違う。荒々しくてたくましい北方の海である。私達は小樽まで行 かずに二つ手前の小樽築港(おたるちっこう)で下車する。目的地は、マイカ ル小樽だ。 駅から続くマリンロードという屋根付き歩道に続いて、大きな建物群が見え る。ここもはっきりいえばショッピングセンターだ。何があるというわけでは ないのだが、今年七月にオープンした小樽ヒルトンホテルがある他に、やはり サンシャインシティ・アルパのようなショップ、そしてスーパーのサティがあ る。イベント物としては小樽なのになぜか「小樽よしもと」がある。しかし目 的はそれではなく「西部警察ワールド」だ。なにもわざわざ北方の地の小樽に つくることもなかろうにと思うのだが、「石原裕次郎記念館」があるからここ につくったのだろう。 ここは、今から十数年以上前、石原プロの「西部警察」というアクション刑 事物の連続ドラマがあったのだが、それを展示したものだ。アトラクションに 動きはなく音と照明だけでごまかしているところがかなりチャチであり、入場 料1200円はかなり高いといえる。ただ、展示コーナーには撮影に使われた車や モデルガンなどが展示されている。毎回毎回車を壊しまくり、無制限に銃を打 ちまくるし、車の屋根から機関銃が出てきて打ちまくるという、まあどちらが 悪者だかわからないようなドラマだ。しかし何も考えずにアクションだけを楽 しむにはなかなか素晴らしいもので、こういうレベルのアクションを毎週のド ラマとして製作していたというのは、これはものすごいパワーである。役者も スタントマンも文字通り体をはったシーンの連続なあり、あらためてアクショ ンシーンを見ていると、こんなドラマは映画の単発ならともかく、毎週のドラ マとしてはおそらく二度と作れないのではないか。当時は景気が良かった日産 自動車はスポンサーとして車を提供したのであろうが、今はそれを望むべくも 無いありさまだ。 (続く)