「お替わりはいかが? 〜1512〜」 1999.08.24 (Tue) ========================== □ 札幌紀行 '99 第ニ日目 〜2〜 西部警察を後にして、マイカル小樽の外へでると北方の海からの冷たい風が 心地よい。いや、心地よいどころか半袖には肌寒いくらいである。ここから小 樽駅前までは、循環バスの「まりん号」にのって約20分、二百円の旅である。 途中運河のところも通ってゆくが、運河や北一硝子は三年前に行っているし、 ガラス製品には私達はあまり興味がないのでパスして素直に駅前まで向かう。 ちょうど昼飯時でもあるので、せっかくだから寿司でも食べようと寿司屋通 りに向かう。だが目指すのは観光バスが正面にとまるような観光客ずれした寿 司屋通り沿いの寿司屋ではない。通りから外れたところにある店だ。通り沿い はバスが止まり、観光客狙いで高いし大勢の人が出入りするだろうから落ち着 かないに違いない。選んだ店は寿司屋通りを横切ってさらに先に行ったところ にある店だ。価格的には通り沿いより安いし味はけっこう良い。もちろんコネ があったり、地元情報があればもっと漁師町に近いほうで旨い寿司屋はあると 確信するが、子連れ旅行でそれほど歩くつもりはない。それに徒歩のよいとこ ろは途中思わぬ発見がいろいろあることだ。 たとえば商店街の途中で見つけ店の看板に「西川のぱんじゅう」というもの があった。残念ながら「店主健康上の理由により一ヶ月間休業」とのことでし まっており「ぱんじゅう」なるものが何物なのかわからない――ちなみに他の ガイドブックによれば大判焼のようなものらしい。ほかに見つけたのは和菓子 の「新倉屋」本店だ。札幌市内のデパートにも出しているが、本店とは値段が 違う。名物三色団子は本店が百円、デパートが百二十円だ。おまけに本店は和 菓子屋としてはめずらしく店内で食べることができる。店頭で団子やら和菓子 を買い、そこで食べるというと冷たい麦茶を無料で出してくれる。これは下手 な喫茶店よりずっと安いし美味しい。これなども車で走り回っていてはできな い発見かもしれない。ちなみに私はここの白餡団子を食べたがなかなか美味で あり冷たい麦茶もありがたかった。寿司ではちょっと物足りない時には、「新 倉屋」本店をおすすめする。 小樽で有名なのは、運河や北一硝子、水族館、交通記念館あたりだが、どれ も以前行ったことがあるし、先に書いたように私達は硝子工芸には興味が無い ので、今回はこのあたりで札幌に戻ることにした。地元の商店街をぶらぶらと 歩きながら店を除き見るのは、海外でも地元スーパーを見るのが好きな私達家 族の好みとあっているのかもしれない。 (続く)