「お替わりはいかが? 〜1513〜」

1999.08.25 (Wed) ==========================

□ 札幌紀行 '99

第ニ日目 〜3〜

 小樽から札幌に戻るのに、行きと同じJRを使うのは工夫が無さ過ぎる。と
いうことで中央バスの高速札幌行きを利用した。途中、札樽(さっそん)自動
車道を通り札幌まで所要時間約50分、590円とJRより30円ほど安い。疲れた
足をゆっくりやすめて座って居眠りをしてゆけるのが好都合だ。バスが小樽市
内を遠ざかってまもなく私は眠りに落ち、次に目がさめたら札樽(さっそん)
自動車道を札幌で降りるところであった。まだ眠ぼけている頭をかかえて札幌
バスターミナルで下車し、妻の希望で隣のそごうに立ち寄った。実は三年前に
ここで子供服と格安のダイニングテーブルのテーブルクロスを購入したのだ。
さすがに三年後も似たような価格で同じようなものが販売されているわけはな
い。何も札幌まで来て子供服やテーブルクロスを買うこともあるまいにと思う
のだが...。

 昨夜は蟹すき会席と豪華にいったので、今夜は質素にラーメンと決めた。行
ったのは噂では地元のサラリーマンに人気があるという「いちまるラーメン」
だ。場所は札幌東急百貨店の地下にある。私が注文したのは味噌、妻と娘は醤
油だ。結論からいうと、どうしてこういうラーメンに人気があるのだろう、と
不思議である。これなら会社の近所の食堂で食べるもやしそばのほうがずっと
旨い。麺は道内産小麦ハルユタカだけを使い、小麦とカンスイ以外は使ってい
ないというが、正直なところ私にはそんなたいした麺だとは感じられなかった。
食事というのは多分に好みの問題なのであるが、トンコツ系のラーメンが好き
な私にはどうにもさっぱりしすぎているのかもしれない。娘の食べている醤油
も少し食べてみたが、これも並んでまで食べるほどのものではない。この程度
のものであればどこでも食べられるというのが正直なところだ。ただ、地元の
人がひいきにしているのは確かなようで、私達の他はほとんど勤め帰りや買い
物帰りの地元の客ばかりであった。まあ、ひいきにする人が多いというのは何
か引き寄せるものがあるのだろうが、私の好みは「いちまるラーメン」より、
東京は銀座の「直久」だろうか。こんなことを書いていたら直久のラーメンが
食べたくなった。ちなみに直久は銀座の店より、池袋東武百貨店のほうがちょ
っと高いけどお得である。なぜなら、東武の店には銀座の店には無い味付けゆ
で卵が丸一つ入っているからだ。

(第二日目 完)