「お替わりはいかが? 〜1515〜」

1999.08.27 (Fri) ==========================

□ 札幌紀行 '99

第三日目 〜2〜

 また地上への出口付近には、その地下街内での地図はあるが、それが地上の
どの部分にあたるのかがわからない。地図はあるにはあるが、改札をでてすぐ
のところ一箇所だけしかわからなかった。東京の地下鉄なら、地上へ出る出口
の付近には、その付近の主要な建物や施設、あるいは地図があるのが通例だし、
出口番号はよくわかるように随所に示されているが、ここにはそれが欠落して
いる。

 札幌のこの付近は地上へ出る出口番号はところどころにあるだけで、中には
「地下鉄出口」などと示しているものもある。自分が地下にいてそれが地下鉄
出口であることは自明であるから実にナンセンスで馬鹿馬鹿しい表示だ。これ
で本当にオリンピックのときの膨大な客が裁けたのか疑問である。札幌の方に
は申し訳ないが、そういう地下と地上の関係を示すノウハウでは、観光都市と
しては先輩である大阪・京都・東京、とりわけ東京がずっとわかりやすくでき
ている。

 札幌の街は地上は碁盤の目で整然としており、おそらく京都をこえて日本一
わかりやすい街なのだが、地下ははっきり言ってかなりひどいものだ。地上は
わかりやすく計画的に作られたが、地下をつくるにはもう息切れしたのだろう
か。市当局はこのあたりはもっと案内に改善をしたほうがよい。観光バスやレ
ンタカーで観光名所だけをめぐる観光客からは出てこないクレームだろうが、
公共交通機関を使う環境にやさしい観光客には今一歩親切さが足りない。特に
英語表示が非常に少なく、ここを訪れる外国人には恐ろしく不便に違いない。
ただし、東京などと違うのは、駅員の方などはずっと丁寧にやさしく説明して
くれる。インフラのおまけ(案内など)の整備が不充分な分人がカバーしてい
るのか、人が親切だから案内はそこそこで良いのかそのあたりはわからないが、
もう少し案内板などは考えたほうがよかろう。

 さて、大通りで路面電車に乗りかえる。藻岩山ロープウェイはそのまま行く
のではなく、市電内や主要な切符売り場などに割引券が置いてあるから、それ
をもらって市電の運転士にパンチをいれてもらうと往復千三百円が、九百円に
割り引いてくれる。さらに今の機関は夏休みということで保護者同伴の子供は
無料サービスとさらにお得だ。

(続く)