「お替わりはいかが? 〜1548〜」

1999.09.29 (Wed) ==========================

□ あっ!しまった!

 「あっ!しまった!」、こういう瞬間は誰もが数多く経験している。パソコ
ンで重要なファイルをうっかり「完全削除」してしまった時。机の奥のほうに
おいてあるものをとろうとして手を伸ばしたとき腕がコーヒーカップや缶ジュ
ースやコップにあたって中身をぶちまけた時。電車の中でふと目がさめたら、
今ドアが閉じようとしているその駅が下りる駅だった時。電車に飛び乗って車
内アナウンスでそれが目的地を通過する急行電車だったりした時。電車に乗っ
た時には両手に荷物を持っていたのに、ふと気づくといつのまにか片手にしか
持っていない時。まあ、数え上げれば切りが無い。

 実は、今しがた私は紙袋を一つ車内に忘れてきてしまった。中身は大したこ
とがないといえば大したことがないが、200g入りのコーヒー豆三袋と一人用の
コーヒーカップの上で使うペーパーフィルターだ。価格的には税込みで1700円
ほどのものであるがこれはなかなか悔しい。最近の車内の忘れ物では、おりた
たみ傘である。これは結構気に入っていたやつだったので、駅のわすれものセ
ンターに連絡しておいたが見つからなかった。コーヒーのほうはどうなるかわ
からないが、とりあえずは連絡してみることにするが、それにしても悔しい。

 こういう忘れ物はたまにポカをやるのだが、電車の乗り過ごし経験は皆無で
はないにせよほとんど経験がない。最近(といっても数年以上も前)では、
HP100LXをメモリだけでつかっていたのだが、やはりフラッシュメモリがほし
くてそれを秋葉原に買いに行ったかえり、舞い上がっていて乗る電車を間違え
て自分が降りるべき駅にはとまらない電車――どうにも夕方の通勤時間帯の西
武池袋線は電車種別が多い――で、乗って動き出してからしまったと思った物
だ。私の目的地は池袋からさほど遠くないので、電車をえらばないと通過して
いってしまうのである。

 電車の中で居眠りをして寝過ごしたという人は私のまわりに多いのだが、居
眠りをして寝過ごした経験は就職以来一度も無い。また、夜のほうも酒を飲ん
で酔っ払って遠くまで行ったことも皆無である。そもそも外ではほとんど飲ま
ないし、飲んでも少量だから眠ってしまうようなことはない。電車の中で居眠
りをするのは無用心でもあるし、アメリカほどではないにせよ危険ではある。
家族と一緒にいるときなどは安心して眠ってしまうことも多いが、一人の時は
滅多に居眠りはしないから、寝過ごすこともない。眠くて仕方ないときはある
が滅多に居眠りはしないし、不覚にも寝てしまうことはあっても、数分以内に
はまず間違いなく目が覚めるから問題は無い。

 私の場合、注意すべきはやはり網棚や座席脇の荷物だろう。降りるときに席
をふりかえるようにはしているが、ドア脇席でシートの隅が死角になったりす
ることもあるし、あるいは降りかえって目でチェックはしても、見るのはシー
トだけで網棚のことをすっかりわすれているという間抜けなこともある。なん
とも情けない噺だ。