「お替わりはいかが? 〜1553〜」

1999.10.04 (Mon) ==========================

□ 蕁麻疹日記 「四日目」

 私の蕁麻疹は、昼間は大人しく夜から朝にかけて出現することようで、昨夜
は腕に小さなものがちょっと出現しただけで済んだのだのは、やはり症状から
見ると軽くなってきているのは確かで、二日目の土曜日の朝が一番酷かった。

 今朝の具合はどうかというと、起きた時点で腕にはなし、胴体には臍の近辺
に一つだけで、背中などは無し。足のほうに出ているが、昨日の朝の世界地図
ほどではない。大きなユーラシア大陸は姿をあらわす気配はなく、今のところ
小さな島々が散乱しているだけで、昨日の朝はまだユーラシア大陸、あるいは
ゴンドワナ大陸が残っていたのに比べるとかなり良い。しかし、出ている部分
は二日目朝とは比べ物にならないほど軽いとはいえ、痒いのは確かである。

 どうも、この手の病気というのは、かかっている最中は本当に治るのだろう
か、このままだったらどうしよう、などと弱気になる。ところが人間というの
は勝手な物で治ってしまえば、辛いときのことなどけろりと忘れてしまう。ま
あ、いつまでも心の重荷になっていては心が病んでしまうし、辛いことは記憶
の奥にしまってしまうのが自己防衛本能というものかもしれない。

 四日目の夜の蕁麻疹状況だが、昨夜に比べてさらに少なくなっているという
かほとんど出ていない。一応土曜日に行った医師をたずねて、様子を話して見
せる。痒みが無ければ抗ヒスタミン剤は飲まなくて良い。夜寝る前の抗アレル
ギー剤だけ一週間分出しておくとのことだ。また、ひどくなるようなら抗ヒス
タミン剤も飲むほうがよいが、そうでなければ夜の抗アレルギー剤だけで良い
とのことである。

 嫌なことは続く物で、実は今日は歯医者で歯を削る日なのである。左下一番
奥の歯(第ニ大臼歯)は第一大臼歯とともに治療済みであるのだが、その第ニ
大臼歯ののど側からメタルインレー(いわゆる銀のつめもの)の下をえぐるよ
うに虫歯が侵食していたのである。この一番奥の歯というのは歯ブラシが届き
にくく虫歯になりやすいらしい。とにかく、これが結構深くてどうやら神経を
殺さねばならなかった。さらにこの第ニ大臼歯は根性の曲がった私の場合、そ
の根性同様歯根がゆがんで生えているので神経を抜くのがえらく大変だったよ
うで、一時間ほども診療台に座って、感染防止用のために治療歯のところだけ
が出るようなラテックスの覆いをかぶせられて口を開きっぱなしなのは、さす
がに辛かった。三ケ所に打たれた麻酔が効いてるから痛くも何とも無いのだが、
長い間緊張して座っているので疲れてしまったのである。どうも根性の悪い奴
には根性の悪い虫歯が宿るらしい。

 さて、蕁麻疹のことを忘れていた。まあ、忘れるぐらいだから大したことは
なくなったということだ。また明日の朝には多少出ているとは思うのだが、気
にしていては切りが無い。

(治るまで続く)