「お替わりはいかが? 〜1556〜」 1999.10.07 (Thu) ========================== □ 蕁麻疹日記 「七日目」 いくら蕁麻疹初体験で不安だし自分にとって珍しい出来事だとはいえ、さす がに七日目にもなると書くこともなくなってくるというものだ。一昨日の夜に 抗アレルギー剤を飲むのを忘れて朝飲んでおいたのだが、実は昨夜も忘れてし まった。昨夜こそは忘れないようにとダイニングのテーブルの上に出しておい たのだが、風呂に入ったら一日の汚れや垢とともにその記憶も綺麗に流れ落ち てしまったようだ。 そういうわけで前夜に抗アレルギー剤を飲むのを忘れたままに朝を迎えた。 そして起きた時の状況は、これはもう最悪...ではなくて、昨日の朝にくらべ ても発疹は小さいのが三個ばかり発見されただけだ。それも出てまもなく消え 去ろうとしている状態の発疹だ。 全部の蕁麻疹に言えるのかどうかしらないが、この一週間の観察で蕁麻疹の 発疹が生まれてから消え去るまでがよくわかった。まず、虫さされのような小 さなぽつんとした発疹ができる。それが十数分とか一時間程度のうちにどんど ん成長し、平たく盛り上がったエアーズロックのような発疹になる。近くにこ うした発疹があるとそれら同士がくっついて、オーストラリア大陸になりやが て北米になりユーラシアに成長することもある。 これが何時間か続いたあと、ピンク色の発疹の真中のほうの色がうすくなっ てゆき(高さはあまり変わらない)その色の薄い部分が周囲へ広がってゆくと 同時に高さも周囲の皮膚と同じように元通りの高さになる。そして色のほうは 高さが無くなったあともやや薄いピンクをしているが、それもごく短時間で消 えてしまう。これが次から次へと随所で繰り返されるのだ。 かゆみは発疹の数と面積に確実に比例する。二日目の私の足のように、至る 所に北米大陸やらユーラシア大陸があるようなひどい状況だと、とにかく始終 むず痒くて仕方ない。掻きむしりたいほどではないが、むずむずして落ち着か ないのである。 しかし蕁麻疹の一番の問題は、かゆみもさる事ながらその見てくれの悪さに ある。小さな丘疹が一つ二つあるくらいなら周囲の人は気に止めないだろうが、 おおきくまだらで赤い平らな発疹が数多くあれば、それが蕁麻疹だとわかるひ とはいいけれど、そうでない人は思わず身を引いてしまい、電車の中なら隣に 座ることはないだろう。私の場合足とか腕であり衣服で隠せるところだったか らよいけれど顔だと悲惨であること間違い無い。 ともあれ、蕁麻疹のほうは完治ではないにせよ、ほぼ治ったと言える状況に 成ったのでここいらで終わりにしよう。蕁麻疹がでたら、早くに内科医に言っ たほうが良い。症状は皮膚に現れるが、それは皮膚の病気というより内側の障 害が皮膚に現れただけなのだから...。 (とりあえず完)