「お替わりはいかが? 〜1558〜」 1999.10.09 (Sat) ========================== □ 2000円札 〜2〜 そもそも米国は日本ほど異常なまでに高度な自動販売機はさほど多く普及し ていないし、なにより自動販売機は先進国でもトップクラスの犯罪多発国では、 格好の餌食になるだけだろう。 ともかく、自動販売機には比較的シンプルなものが多い。またコインランド リーにしても、クォーターを必要枚数立ててコイントレイの溝に並べてトレイ をがちゃんと押し込むもので、一枚一枚小さなスロットから入れるタイプでは ない。ここで使うのもクォーターで、例えばランドリーはクォーター4枚の1ド ル、ドライヤーは5枚の1ドル25セントといった具合で、ランドリールームのそ ばにある飲み物自動販売機はコークがクォーター3枚必要で75セントといった かんじだ。 電話に至ってはハワイでは島内は何時間喋っても一回25セントのクォーター 1枚だった。「だった」というのはこれが近頃値上がりして、一回25セントか ら35セントに変更になった。つり銭は出ないから当然クォーター1枚とダイム1 枚が必要になる。これは随分不便なことで、反対はさぞかし多かったのではな いかと邪推するが、さりとていきなり2倍の50セントというのは無茶だから、 電話会社も苦渋の選択だったのではないか。ハワイでは日本ほどに携帯電話は 普及していないから、公衆電話もそれなりに重要であろう。 そもそも日本のように自分で稼ぎもない中学生の餓鬼が通話料が安くない携 帯電話で馬鹿話しをしているのは恐るべきことである。親との連絡用であれば 通話先を自宅と親の携帯電話に限定してあとは着信線用にすべきであろう。 だいたい餓鬼は甘やかすとろくなやつにならない。オヤジ狩とか称して遊ぶ 金欲しさにお父さん世代から金銭を奪ったり、秋葉原のパソコン街でパソコン を現金をもって買いに来た人を狙うオタク狩が横行していると、おもしろおか しく「一部の馬鹿なマスコミ連中」が報道しているが、れっきとした犯罪なの だから、そんな妙な言葉を使わないで「強盗傷害」とか「強盗」とした言葉で 報道すべきだ。また小年法も甘やかすのはたいがいにしてもらいたい。小年法 は初犯の時のみに適用し、重犯に関しては成人と同じように扱い罰するべきだ。 甘くすればよいというものでない。 閑話休題。とにかくクォーター、つまり四分の一の倍数をよくみかけるのが 米国だ。日本人の多くは25という単位に馴染みが無いから、例えば89セントを 支払うのに、日本円なら50円硬貨に10円硬貨3枚、あとは5円が1枚と1円が4枚 とすぐにわかるが、これにクォーターが加わるとすぐにわからなくなる。クォ ーター3枚で75セントだから、89から75を引いて14ということは、ダイム1枚と ペニー4枚だ、という計算をしてしまう。これが加算方式にすると、クォータ ーを3枚で75、それにダイムを1枚足すと85、あとは一つづつペニーを足して、 86, 87, 88, 89!となるわけだ。単純になれの問題だとは思うが厄介な硬貨で ある。 どうにも話しがそれてしまったが、2000円札、2という単位の紙幣は初めて の試みであり、結構面白いかもしれない。1000円セールなんてのはあったが、 今度は2000円札一枚セールというのが一般的になるのだろうか。 (完)