「お替わりはいかが? 〜1570〜」

1999.10.21 (Thu) ==========================

□ フライトシミュレータ

 「フライトシミュレータ」というとピンからキリまでいろいろある。

 高度な方ではパイロットの訓練に使うための大掛かりな仕掛けの物で、中身
はコックピットそのものに作られて、油圧(?)により実際に傾いたりするも
ので、超高速のコンピュータで制御されておりいろいろな事故のシミュレーシ
ョンもできるものだ。おおよそ一般人には縁が無い代物であるが、東京だと上
野にある国立科学博物館に実物があり、朝から並べば実際にフライトシミュレ
ータに乗って操縦経験をすることができるが、一般家庭では無縁だ。

 低レベルのほうでは、シミュレータとは言いがたいかもしれないが、プレイ
ステーションなどのゲームマシンに操作そのものを大幅に簡略化したものがあ
る。大抵は単に飛ぶだけではなくドッグファイトなどがあり、一種のシューテ
ィングゲーム的な要素をより多く盛り込んだものだ。

 一般家庭で経験できる最高レベルのフライトシミュレータはPC上で動くソフ
トウェアで、戦闘シーンを排し純粋にフライトのシミュレーションを楽しむ物
には「Microsoft Flight Simulator 98」がある。これは同社製のジョイステ
エリックで Force Feedback 対応のものを使うと、シチュエーションに応じて
操縦桿が重くなったりガクガクゆれたりするのでなかなか楽しい。

 戦闘物として私がなかなか素晴らしいと思っているのは、「ジェーン兵器年
鑑」で有名な Jane社が全面的に協力して Electric Arts社が製作している
「Jane's Combat Simulation」シリーズだ。これは航空機に限らず潜水艦など
もあるのだが、なんといっても戦闘機や戦闘ヘリのものが非常に精緻で素晴ら
しい。新しいものでは「USAF」や「F15」などがあり、これらはPCに3Dアクセ
ラレータがないと使い物にならないようなヘビーなものだが、画面は非常に美
しく戦闘機は実に滑らかで美しいし、地形描写に至っては「Microsoft
Flight Simulator 98」はこれには到底及ばない。MSのものは実際の地形に基
づいて作られているが、それは大きなビルや海洋・川・山など一部にすぎず全
体としては「飛ぶ」面以外ではかなり幼稚な見てくれだと感じてしまう。

 それが、今 Pentium III /450MHzとnVIDIA TNT2/32MBのおかげで、この手の
ソフトの大抵のものはスイスイ動くようになった。これで遅いとなると、CPU
をより速く、ビデオカードはTNT2 Ultraくらいにするしか手がないくらいだが、
投資効果を考えると現状でも今のところ十分だ。

 何せ今まで満足にできなかっただけに、こういうものがスイスイ動くと楽し
くてたまらない。ああ、満足...。