「お替わりはいかが? 〜1587〜」

1999.11.07 (Sun) ==========================

□ おじさんマウイ一人旅 〜手配編(5)〜

 我々日本人は、物事を最後まで言わなくても相手が察してくれる、あるいは
察してあげる生活を続けてきた。これは良くも悪くも物事の価値観が似通った
長い間の均質育成の結果によると思うのだが、特にホテルやレストランなどで
は客の気持ちを察して、客の要求に先んじてサービスを提供することが良いサ
ービスの証のようなところがある。この習慣はおおむね非常に快適であること
は確かで、それになれてしまうとそういうサービスが無いと、短絡的に「サー
ビスが悪い」と考えてしまいがちだ。だが、日本を一歩でたらそのようなサー
ビスは期待できないし、期待するほうが間違っていると思うほうが無難だ。

 とにかく良いことも悪いこともはっきりと表現することが大切だろう。もち
ろん言葉遣いは重要で、英語の場合は日本語のような丁寧語や謙譲語といった
表現は基本的に存在しないが、丁寧な表現とかカジュアルな表現とかいうのは
あるから、それらをきちんと使い分けるのは重要だ。

 話しがそれてしまった。今回最初はホノルルを目的地としていたので、JAL
マイレージバンクの国際線特典予約デスクでは、成田・ホノルル間の席を予約
した。当初希望の日程は帰りはあったのだが、行きが満席のキャンセル待ちで
あったため、帰りは席を押さえ行きをキャンセル待ちにしたまま、別日程なら
往復が取れるというので別日程のほうで発券してもらった。こんなことは格安
チケットでは出来ない技であろう。

 最終的には行き先がマウイになったので、再度国際線特典予約デスクに電話
をして、ホノルル・カフルイ(マウイ島)間のアロハ航空の便を予約した。こ
のとき気をつけなければいけないのは、成田・ホノルル間とホノルル・カフル
イ間を別々に予約発券したため、PNR(Passenger Name Recede:乗客の予約記
録)がきちんと成田からカフルイまでつながっていることの確認が必要だ。別
々になっていても何事もなければ問題はなさそうだが、イリーガルの時に問題
になるかもしれない。

 結局私のところには成田・ホノルル往復の航空券一組、ホノルル・カフルイ
間の航空券一組が宅急便で配送され、同封の旅程表(itinerary)にはきちん
と通しで旅程が作成され、航空券の予約状況もきちんと「OK」になっていいる
ことを確認した。ツアーだとこうした細かなところを一切気にしなくてもよい
のだが、完全個人手配だとすべては自分が責任をもって納得がゆくまで確かめ
ねばならない。手配ミスがあってもそれは確認を怠った自分の責任なのだ。

(続く)