「お替わりはいかが? 〜1601〜」

1999.11.21 (Sun) ==========================

□ おじさんマウイ一人旅 〜第三日目(2)〜

 私はミニバンの助手席にのっていたから非常によくわかるのだが、レンタカ
ー(米国人運転)はナンバーをみなくてもそれとわかるおっかなびっくりの運
転をしている。初めてこのHana Hwyを運転する人と毎日のようにこの道を通る
プロのツアードライバーとは比較するのは酷というものだが、しかし傍目から
みるとレンタカーの運転のほうがはっきりいってむちゃくちゃ怖い。先に何が
あるか道路の様子も熟知して、危険な場所をきちんと事前に認識できている地
元のプロドライバーと、はじめてくねくね道を通る人をくらべたら気の毒だが、
あれをみていて「こりゃ自分でレンタカーを運転してくるところじゃねぇな」
と感じたのが正直なところだ。これが日本人の運転するレンタカーになると、
なれない右側通行が加わるからかなり危険なのは間違ない。時々この道を初め
て走ったけどゆっくり行けばなんとかなったよ、という話しを聞くのだが、た
しかになんとかなっているだろうとは思うが、私のように感じる人もいるのも
事実なのだ。少なくとも初回はガイドツアーにのって自分で走るのは2回目に
したほうがよいであろう。余談だがゆっくり走っていると今度は後ろからツア
ーの車に煽り立てられることも覚えておいたほうがよい。

 このあと、車はハナビーチパークでランチタイムだ。メニューはあらかじめ
ツアー会社のほうで仕入れてクーラーボックスで持ってきたサンドイッチだ。
私はそのサンドイッチ屋でシュリンプサラダのスモールサイズを「to go(持
ち帰り)」にしてもらって(最初は here(そこで食べること)で頼んだのだ
が、あまり時間が無いことに気づき、店員に頼んでto goにしてもらった)、
クーラーボックスに一緒にいれていただいた。場所柄雨が多い場所なのだが、
やはり時々雨がぱらつくので屋根のあるベンチで新婚さんのお邪魔をしながら、
いや、お話をしながらの食事だ。どこかの飼い犬のシェパード(の雑種かも
?)が現れて私のそばから離れないので、「Sit!」というとちゃんとおすわり
をして躾がいい。おもわず「Good boy!」と頭や首をなでてやると体で喜びを
あらわず。犬は犬好きなちゃんと見分けるのである。もちろん食べ物は与えな
いのはいうまでもない。

 さて、つぎはかの有名な Hasegawa General Store だ。ここはHanaの生活の
中心であるといっても過言ではない。UPSのparcel(小包)の中継もしている
ようで、入口の掲示板に日付と名前が書かれていることからもそれがわかる。
中は、まさに田舎の何でも屋で、具体的な製品名にこだわらなければおよそ無
いものはないのではないか。掲示板をしばらくみていたのだが、いろいろな掲
示があり地元のコミュニティの中心の一つであるのがよくわかる。

 ここを出て走ると右手に「路傍のマリア像」がある。教会から盗まれてここ
(小さな溶岩洞窟の中)に置かれて以来ずっとあるのだそうだが、驚いたのは
その隣に白い洋服を来た綺麗な若いお姉さんが立っていたことだ。あれはいっ
たいなんなんだろう...。ヒッチハイカーには見えないし....。こういう発見
があるのもツアーだからこそであり、自分が運転していたのではそんな余裕は
皆無に違いない。そして車はさらにすすみ、七つの聖なる池(プールズオブオ
ヘオ)の上の橋をわたって公園管理事務所近くで下車。

 ここから十数分くらいかけて歩くことができるトレイルがあるので、そこを
歩く。一人なので自分のペースでゆっくり歩いたりさくさく歩いたり自由にで
きるのがうれしい。途中で同乗のカップルの写真を撮ってあげる。随所に良い
景色があるが、絵はがきに出てくる写真と同じ光景がそこに広がるのが驚きだ。
ここの公園事務所にゆくと、ハレアカラ国立公園のパンフレットとハナハイウ
ェイと通ってからわざわざきたんだぞという証明書が貰えるので私は$1を寄付
して証明書を貰う。

(続く)