「お替わりはいかが? 〜1602〜」

1999.11.22 (Mon) ==========================

□ おじさんマウイ一人旅 〜第三日目(3)〜

 次は「翼よあれがパリの灯だ」で有名なチャールズ・リンドバークの墓を見
学する。彼は一時ここに別荘を構えて住んでいたそうだが本来の居住地はニュ
ーヨークだ。しかし末期癌に侵されて自分の死期を悟り、ニューヨークの雑踏
では死にたくないということで特別機でマウイに渡り、自分で葬式の手配など
も全部行って、結局到着後一週間で亡くなったという。こういう話しを聞くこ
とができるのもガイドツアーの良さであろう。

 ここから先は、レンタカーでは通行規制(保険が降りない)の区間だ。未舗
装区間のでこぼこ道になり、これまでの左右のゆれから上下のゆれにかわる。
ガイド氏の言葉を借りれば「横ゆれと縦ゆれの両方が楽しめる3Dアドベンチ
ャーツアー」なのだ。途中何箇所か停車するが、ハレアカラの南麓から見上げ
る光景は、ビッグアイランドでボルケーノからチェーン・オブ・クレーター・
ロードを降りて海岸付近からボルケーノを見上げる光景とそっくりで、これら
ニ島が兄弟島であることをうかがわせる。ただ、ここはValley Island(渓谷
に島)のニックネームの通り、雨による侵食がビッグアイランドよりすすんで
おり、色もビッグアイランドのボルケーノの黒、マウイ島のハレアカラ山の茶
や薄緑と違うが、うける感激はそのままビッグアイランドのそれが脳裏に読み
がえりもう胸はいっぱいになる。ここを見た方はぜひビッグアイランドでボル
ケーノへゆき、チェーン・オブ・クレーター・ロードを下って(ツアーだとそ
こまで下りないと思うので自分でレンタカーを運転する必要があるだろう)、
また山に引き返すときに見える風景を見てほしい。

 さてここを過ぎるとツアーはハイライトを終わったことになる。最後はテデ
スキーワイナリーでワインのテイスティングだ。私はここでパイナップルワイ
ンというものを初めて飲んだが、いや意外に美味しいものだ。本当なら何本か
買い求めたいところだが、さすがに持てないのでワインは購入せず、そのかわ
りに、やはり試食して美味しかったホワイトチョコにパイナップル片とマカデ
ミアナッツをいれたものを買いものとめた。一般のホワイトチョコみたいに甘
くなくて実に美味しい。「BIG TIME」ブランドの「HAWASIIAN MACADAMIA
NUTS PINAPPLE SNOW」というピンクの箱のチョコである。これはマウイ広しと
いえどもここでしかうっていないらしい。唯一の例外は....マウイのある街の
ある店だけらしいが、これはぜひこのツアーに参加して、ガイドさんから直接
聞き出していただきたい。私はそれを聞いて、翌日その店に行って詰め合わせ
の個数は違うけれど、まさにそのものが売っていたのをこの目で確認した。

 このテデスキーワイナリーを出ると全行程は終了でキヘイでカップル達と分
かれて、ラハイナまで送ってもらってツアーは終わりだ。分かれるときに素晴
らしいガイドをしていただいたガイド氏(この日は偶然社長のYoshi氏)にチ
ップを渡して終わりだ。

 時刻もそこそこ遅くなったので、ホテルにリュックを置いて手ぶらで夕食を
食べに出かける。たしか Lahaina Square内デニーズがあるはずなのだが、そ
れがすぐにわからなくてしばらくうろうろした。ようやく見つけたのだが、外
国で一人で見知らぬレストランに入るのは勇気がいるもので、入り口階段(デ
ニーズは二階)付近でしばし躊躇っていた。それでも入ってしまえばあとは簡
単で別に心配することは何もない。ここでロコモコとコークを頼んでオーダー
が出来あがるのをしばし待つ。

 この Lahaina Square は撤退した店が何軒あって寂れてきている。タコスの
タコベル、フィットネスセンター、デニーズ、自転車屋くらいが残ったメイン
ビルに残った主要テナントのようだ。ここは日本人はおろか観光客そのものが
あまり来ない地元の方ばかりの店のようだ。もっとも、日本人観光客が来ない
のは明らかな理由があって、「どこのガイドブックにも紹介されていない」か
らに他ならない。多くの日本人はガイドブックにある店にしか行かないからだ。
それに Lahaina Square そのものが載っていないガイドブックだってある。私
はこの日のツアーで裾がちょっと汚れたチノパンと一張羅ではない着古したポ
ロシャツだけで荷物ももたず、Honolulu Advatiser(ハワイの地元新聞)をか
かえてロコ(地元民)のような顔で入っていった。いかにも日本人観光客!っ
て格好だと目だって仕方ないだろう。注目を浴びたい向きにはいかにも日本人
観光客という感じで大勢で入ってゆくと、店内の客の視線が集中することうけ
あいだ。もちろん日本語メニューなんかない、と思う....私が案内通りに座る
と黙って英語メニューが出てた。まあ日本語メニューなん
(以下省略)