「お替わりはいかが? 〜1619〜」 1999.12.09 (Thu) ========================== □ 旅の計画 〜2〜 つまり、これらのガイドブックを良く見るとその内容は非常に偏ったもので あることがわかる。例えば「ハワイ」の場合でいえばナントカの一つ覚えのよ うに「ワイキキ」近辺に内容が集中している。ワイキキとその近辺についての レストランとショップの解説が多くのガイドブックの大半のページを占めてい る。さらにガイドブックの常として一部始終を出版社の編集者が体験して書い ているわけはなくて、下手すれば現地取材せずに現地のその店に内容をかいて もらうようなものまであると聞く。 実際のところガイドブックで何があてにならないかというと、レストラン情 報が一番あてにならない。レストラン情報である程度あてにして良いのは、店 名と電話番号と場所(住所)くらいのものだ。メニューの解説や雰囲気などは 個人により感じ方が大きく違うからなおのことあてにしないほうが良い。ガイ ドブックには悪いことはかかないから、なおのこと要注意である。「クラシッ クな雰囲気のレストラン」というと聞こえは良いが、入ってみたら「おそろし くボロ屋の飯屋」だったという話しすらあるそうなので、レストランだけは要 注意だ。 ガイドブックのレストランには、ハワイのそれだと日本語メニューの有無と か日本語が通じるかどうかというマークがついていることもある。これも嘘で はないのだが大きな落とし穴があるので要注意だ。日本語メニューがあるから 係員が日本語を解するとは限らないのが第一の落とし穴。これは日本語の詳し い人に依頼してメニューを和訳してもらっているだけという場合もある。第二 に日本語メニューと英語メニューでは価格が違うことがあるらしいことだ。当 然日本語メニューのほうが割高だ。また二重価格ではないにせよ、レストラン によっては日本語メニューには高価なコースメニューしかのっていないことも あるという。これもそれなりに理由はあって、頻繁に変わるようなメニューつ まり季節素材を使ったような安くて美味しいメニューは、いちいち翻訳する人 が入ない可能性があることだ。その結果変わることの無いメニューだけが日本 語化されたりする。 ハワイ諸島の中でのワイキキはごくごく一部の特殊な地域に過ぎないのだが、 こうした本やテレビ放送などでは、これこそハワイだ!といわんばかりである。 したがって、これらを基に計画を立てると、おのずから日本語の氾濫するショ ップやレストランばかりをめぐることになり、同時にマナーの悪しき日本人に 遭遇する確立も高くなる。 (続く)