「お替わりはいかが? 〜1632〜」

1999.12.22 (Wed) ==========================

□ 英語の学習 〜6〜

 さて英語を習うのにフリータイム制度と固定時間制度とどちらがよいか。私
の考えでは「英語を習っている」間は毎週決まった曜日で定期的なレッスンの
ほうがよい。人間の意思というものは思ったほどに強くは無いもので、ちょっ
としたきっかけで継続意欲が薄れてしまう。嫌でもその日に出なければならな
い、準備をしてレッスンを受けなければならないような状況に自分を追いこむ
べきだ。そこでコケないために、レッスン費用はある程度高価なほうがよいか
もしれない。

 自分の都合が良い日に、教師を選ぶことができないスクールは「英語を習っ
ている」人、とりわけ初心者には不向きだと思う。英語力が十分にあり、普段
の仕事や日常ではなかなか英語で話す機会が無い人などには、こうしたフリー
タイム制度のレッスンのほうがよかろう。セカンドランゲージとして不自由な
く扱えるが、使わないと錆びついてくるからそれを防ぐためにネイティブとハ
イレベルの会話をする機会を持つにはよいと思われる。

 えらそうなことを書いているが、実際問題私も「英語を習っている」ところ
であり、英語圏に定住でもしないかぎり一生「英語を習っている」レベルにと
どまるのは確実であろう。ちょっと日常会話ができる程度で英語ができるとは
全く思っていない。英語ができるというのは、ネイティブとありとあらゆこと
について英語そのものについては何不自由なく話し合い、議論し合うことがで
きることだ、というのが私の考えだ。そう言う意味では英会話学校の日本人教
師の多くもこれまた「英語を習っている」レベルの人も多かろう。だから英会
話学校では上級クラスはネイティブが担当していることが多いはずだ。

 そんなことを言ったら英語をやるのは苦痛でしかなくなると思うかもしれな
いが、しかし、段々英語(あるいは他の外国語)が話せるようになると、それ
に比例するように自分の交際の輪、活動範囲も広がってくる。英語が話せない
ためにこれまで目を向けなかったことにも、少しずつ話せるようになると視野
も広がってゆく。

 私が英語を習っている最大の目的は大好きなハワイ隣島(特にマウイとビッ
グアイランド)へ行った時に楽しむ為だ。これらの島はオアフ島のワイキキと
違って日本語はほとんど通じない。逆にワイキキほど日本人客ずれしていない
から、日本人客にこびることもない。そういうところで地元の方とのちょっと
した触れ合いや、メインランドの客との触れ合いは楽しいものである。同じ旅
行ならむっつりと黙りこくるより、いろいろな人と話しを楽しんだほうが良い。
実際問題、私の場合はこれが楽しくて、そしてそれをより楽しむために英語を
習っているのである。英語はコミュニケーションの道具であって目的ではない
ことを改めて感じている。英語を習うのを楽しむコツは一に目的、二に目的、
三・四が無くて五に目的なのである。

(完)