「お替わりはいかが? 〜1639〜」

1999.12.29 (Wed) ==========================

□ マンネリ化した年末年始番組

 今年も残すところ、あと二日となった。最近の我が家では、特に私が家にい
る時間にテレビの地上波をみることが激減した。台所のテレビは地上波しか写
らないが、居間のテレビはケーブルTVのチューナーにつながっているから、
ケーブルテレビを視聴することができ、居間で見るテレビのおそらく七割くら
いの時間は、ケーブルテレビのチャンネルを視聴している。

 ケーブルテレビで何をみるかというと、私の場合多いのが「OKIDOKI」とい
う英語のお勉強チャンネル(これは結構妻も好きなようだ)、「DISCOVERY CH
ANNEL」、「CNN」、ほかに映画くらいだ。地上波のそれとちがって出来の悪い
粗悪なドラマや、やらせとかそれに近いワイドショーのようなものがないから
結構楽しい。

 それでも時々NHKなどは見るのだが、年末になるとCMをしないはずのN
HKでも「自局の番組CMは別」ということで、しきりに紅白歌合戦とかのC
Mをはじめる。まだ若い頃は好きな歌手が出てくるところだけは見ていたが、
最近は好きな歌手もいなくなり、まったく歌唱力がないけれどプロモーション
の旨さだけで一時的に売れている歌手ばかりになったので、歌そのものに興味
が無くなっている。さらに紅白歌合戦の演出も年々派手になり、小林幸子さん
などは、歌手というよりもデズニ―ランドのパレードの車の上に乗っているお
姫様と変わらなくなってしまい、残念ながら非常に滑稽なことを毎年演じるよ
うになってしまった。

 これよりさらにマンネリ化しているのが、年内に全部収録を終えてVTRが
流されるだけの新春スター隠し芸大会だ。スタジオでは派手な演出でどんちゃ
んさわぎが行われて、まるで自分達だけが楽しんでいるようであり、みている
ほうとしては、あまりのばかばかしさに反吐が出そうになる。やっているほう
は、あれでギャラがでるから良いとしても、見るほうとしてはあれに電気代を
払うのは損である。

 出来の悪いつまらぬテレビ番組にチャンネルをあわせるくらいなら、テレビ
のスイッチを切るべきだ。特に視聴率調査のサンプル家庭では、こうした下ら
ない番組は徹底的にボイコットしていただきたい。そうすれば視聴率が下がる
し、視聴率が下がればスポンサーはつかなくなり、スポンサーが付かなければ
番組は製作できないから結果的に下らぬ番組は追放される。

 昔は地上波しかなかったけれど、今はBSありCSありケーブルテレビあり
で視聴者の選択肢はかなり広がってきている。作り手のほうもスポンサーのご
機嫌取りのつまらぬ番組だけでは、生存が脅かされてくるであろう日も遠い先
ではない。そのうちテレビ局倒産なんてことにもなるかもしれない。テレビ局
の職員には申し訳無いが、そういう日がくるのが楽しみである。