「お替わりはいかが? 〜1640〜」

1999.12.30 (Thu) ==========================

□ この冬の風邪

 先週半ばから週末にかけて、日ごろの用心にもかかわらずついに風邪をひい
てしまった。職場ではかなり以前から風邪が蔓延しており、その症状は熱はほ
とんどでないか、出ても低い熱で一両日程度で解熱する。解熱した後すっきり
治るかというとそうではなくて、相当にしつこく咳が残ると聞いていた。実際、
同僚たちも、軽い咳をしていたな、と思ったら1日から3日くらい休んでしま
い、出てきてら咳がひどくなって短くて一週間、長いと二週間以上も咳をして
いたようだ。

 はめ殺しの窓の部屋で自然換気は望むべくもなく、空調で空気が乾燥した職
場で誰かが風邪をひけば、さほど時間がかからずに蔓延するのは自然の道理で
ある。小学校などでは担任が休み時間ごとに無理やり窓を空けて換気させたり
する場合もあるというが、そういう意味ではオフィスは学校より風邪などの空
気感染・飛沫感染の感染症が蔓延しやすいともいえる。聞くところでは、ある
部署では構成員15名のうち13名が風邪による病欠で、出社しているのは2
名だけ、そのうち1名は外出してしまったから残り1名が14名分の電話番を
せざるを得なくなったところもあるようだ。

 インフルエンザのように高熱が出るのは嫌だし、何より最悪では高熱に夜イ
ンフルエンザ脳炎で死亡する場合もあるというのは嫌というのを通り越して恐
怖ですらある。だがインフルエンザと違って今回の風邪は熱もさほどでないし
すぐに下がるから、そういう点では楽なのだが、咳が続くのは結構つらいもの
がある。

 夜に咳が出ると寝付けないし、咳をするのに腹筋が使われるから、そのうち
咳をするたびに腹筋が痛くなってくる。こうした風邪の咳だと咳止めを服用す
ると一時的に止まる(肺や肋膜に問題があるときは、それが軽度の問題でも咳
止めを飲んだくらいでは咳は止まらないことが多く、はっきりいえば咳止めが
効かない)のだが、薬が切れてくるとまた咳がでてきてよけいに辛くなる。

 まあ、こういうのは体力のある大人なら、無理をせずおとなしくして自分の
体の持つ自然治癒力に任せるしかない。もちろんあまり咳がしつこいとか、咳
以外にもだるさ続くとか、微熱が下がらないようなら肺や肋膜になんらかの病
気があることが考えられるので、早めに医者に診てもらったほうがよいのは言
うまでも無い。といっても年末年始のこの時期はかかりつけの医院も休診だろ
うから、どうしてもということになると大病院の救急窓口か、自治体の運営す
る休日急患診療所(普通は常任医師はいなくて地元の医師が交代で診察にあた
ることが多い)にお世話になることになる。咳が続くという症状だけでこうし
た急患診療施設を訪れるのも抵抗があるのは事実だが、まああまりひどくて眠
れないとかならやはり診てもらったほうが楽にはなる。少なくとも気分的には
楽になる。

 さて、私の場合熱が出たのが先週後半、熱がおさまって体のだるさもとれた
のと交代に咳がでてきたのが今週になってからだ。どうやら正月も咳が残った
状態ですごさねばならないのかもしれない。