「お替わりはいかが? 〜1641(最終回)〜」

1999.12.31 (Fri) ==========================

□ 長い間ありがとうございました

 1995年7月からはじめて1641日目、およそ4年半にわたり勝手気ま
まにこの雑文を書き綴ってきたが、西暦1000年代も今日でおわるという1
000年に一回のめぐり合わせでもあるので、このあたりで「お替りはいか
が?」の連載は終了しようと思う。

 数日前にも書いたのだが、いまここでやめないと私の性格からして回数の区
切りの良い5000回とか10000回にならないとやめることができなるの
でこれは区切りをつけるよいチャンスである。

 このような雑文にも、終了を惜しんでくださる方がいらっしゃるのは身に余
る光栄とも言うべきものだが、なにより驚いているのは私自身で、まさか4年
半もこのようなものが続けられるとは思ってもいなかった。1641回にわた
り書き綴っても、文章は相変わらず下手糞で要領も得ずまとまりもないのは、
なんとも才能と努力の不足のなせる結果なのが情けないが、それでも書くこと
の楽しさを知ることができたのは大きな収穫だ。これは書くことを生業にして
いない、無償の趣味だからこそいえる呑気な台詞だとは思うが、下手糞でも楽
しいからこそ続けられたのである。国語が大嫌いな典型的な理系人間の私がこ
こまで続けられたのも、大人数ではないにせよ確実に読んで下さる貴重な読者
の方の応援があればこそで、この場を借りて御礼を申し上げる次第である。本
当にありがとうございました。

 さて、4年半の間に物を書くという癖がすっかり身についてしまったから、
いくら1000年代が終わるからとて、書きたい欲求がすぐに収まるものでも
ない。また内容やスタイルをかえて、何らかの形で私の雑文書き欲求を満たす
ものが出てくるとは思うが、それがどのようなものになるのかちょっと見当が
つかない。ひょっとしたら単にタイトルが変わるだけかもしれないし、あるい
は全然ちがったものになるかもしれない。だが、なんらかの形で復活したいと
は思っている。

 こうして毎日物を書くということを満たすために、私が持つ道具のひとつP
DAに関しても打ちやすいキーボード必須という条件は不可欠のものとなって
しまい、キーボードのないPDAは触る気にもならなくなってしまった。とに
かくこの雑文は私の私生活に大きな影響を与えた。そしてそれが願わくば読者
の方にほんの些細でも良い影響が与えられていれば幸いなのだが、それは欲張
りというものだろう。

 とにかく、これが「お替りはいかが?」の最終回だ。皆さん、本当にありが
とう。

(完結)