ここ一ヶ月くらい「あいちゃんの散歩道」が途絶えていた。別に放り出したわけではなく、他にすることがあって多忙だっただけで、何が多忙だったかというと旅行やその前後のことがあってなかなか書く時間がとれなかったというのが実情だ。だから、本館「あいちゃんの部屋」は更新が滞っていても、別館「旅路の部屋」は更新されていたりする。
旅というのは、先月(2000年8月)にハワイ島に行って来たのである。旅の詳細は「特選・お替りはいかが?」風の長い文章による旅行記、写真とコメントでつづったもの、現地で購入したお土産や小物、滞在中の食事(レストラン)一覧、付随情報などがあり、それらはすべて「あいちゃんの部屋」の分室である「旅路の部屋」に「2000/8 ハワイ島」としてまとめてあるので、ぜひご覧いただきたい。文章のほうは特に長いのでダウンロードして、オフラインで読まれることをお勧めする。
とにかく、こんなものをつくっていたので、時間がとれなかったというのがあるのだが、それ以上に頭がこのエッセイに回らなかったのである。
そもそも、私の頭は非常にシンプル(綺麗な表現だがひらたく言えば「単純」)なので、なかなか二つのまったく異なることに対してアイデアが出てこないのである。ハワイ島旅行の前後から頭は完全に旅行モードに突入し、旅の間は当然として、帰ってきても資料の整理や旅のWeb作成などを行い、いくつかのBBSに顔を出したり、@niftyのFPACIFICに書きこんだりで、いまだに頭はハワイ島に置いたままになっている。だから、この筆者近況も、まだまだハワイ気分で書いている。
ハワイというのは不思議なところで、好きな人も大変に多いのだが、逆に食わず嫌いというか行かず嫌いの人も非常に多いところだ。世間様全体ではわからないが、私のまわりで私の知る限りにおいて、ハワイなんぞへは行きたくないという人の行きたくない理由は共通している。
一番多いのは「ハワイなどというところは、ミーハーな日本人や芸能人がブランドショップに物を漁りに行くところで、どこへいっても日本人観光客しか居ないから嫌だ」というものだ。つまり「ハワイ → ブランドショッピング → ミーハーな日本人ばかり」という短絡的な図式が出来あがっているようなのだ。
こうした想像が間違っているとは言わない。実際問題、オアフ島(有名な「ワイキキビーチ」のある島だ)の一部はやたらめったら日本人だらけで、銀座あたりと間違えそうな感じすらする。テレビや雑誌などで報道されるハワイのほとんどはこうしたハワイである。ハワイにはこうした姿があるのは紛れもない事実だが、それはハワイという島々のもつ顔の極一部、それも一割どころか一分にも満たない、極々一部の顔に過ぎないのを知っておくべきだろう。ハワイの中には、世界に存在する気候帯の八割以上が一つの島に共存している島であるハワイ島もあるし、同じ島でも島の東西南北で全く違った顔を持っていることを、ハワイ行かず嫌いの人はご存知だろうか。ハワイへ行ってミーハーな日本人ばかりをみたくなければ話は簡単、ワイキキに近寄らなければ良いのである。
閑話休題。こんな風に何かを書くとすぐにハワイに結びついてしまうから、まだまだ頭の中はハワイに侵されているのである。八月下旬に家族ハワイ島旅行を終えたばかりだとうのに、来月(十月)には「おじさんマウイ(+オアフ)一人旅PART2」をやろうというのであるから、私の脳細胞はますますハワイに侵されてしまう。そしてその旅の整理がおわるころには、来年の家族マウイ旅行のプランニングをはじめるし、それが終わった頃には、またもや来年の一人旅(来年はちょっと訳があってニュージーランドの予定だ)のプランニングに取りかからねばならない。いや、終わった頃では遅い、家族マウイの手配やプランをしているころには、一人旅のほうのエアーの手配くらいは終えねばなるまい。
かくして、筆者の頭の何割かは四六時中ハワイ諸島に侵されている。
またしても閑話休題。そんなふうなことを書いていたら、私の愛用モバイルマシンであるHEWLETT PACKARD社の「JORNADA 680」にトラブルが発生してしまった。昨年八月に購入して以来、旅行には(と、こんなふうにまた旅の話になってしまいうのが病的だ)このマシンを持参し、旅先でのメール処理や旅行記執筆に大活躍してくれていたのだが、昨日(2000/9/13)帰りの電車の中で「バックアップバッテリーが非常に少なくなっている」との警告が出始めたのである。
帰り道にバックアップバッテリー(CR2032)を購入し、帰宅後取り替えた(精密ドライバーが必要なので電車の中などではできない)にもかかわらず警告は続く。どうやらバッテリーが認識されていないようなのだ。
ソフトリセットをしてみたり、メモリバックアップをとってフルリセットをしてみたりしたが改善されない。これはあきらかにバックアップバッテリー回りの回路か配線の故障であり、修理に出すしかなさそうだ。
そんなことを考えてブルーな気分になりながら、愛機の底面を眺めていて思いついた。Jornada680は面白い構造で、Type2のPCカードスロットの部分と、コンパクトフラッシュのスロットおよびバックアップ電池の収納スペースが一体になっているのだ。どういうことかというと、普段Type2カードをさしていないときは普通に平らな底面だが、Type2カードを刺すとカードの厚みの分だけ底面の一部が盛り上がるのだ。つまりType2カードの収納部分とコンパクトフラッシュ+バックアップバッテリーの収納部が二層構造になっており、Type2カードを装着していないときは、コンパクトフラッシュ+バックアップバッテリー収納部が、Type2カードのスペースに沈みこむわけだ。言葉でかくと分かりにくいが実物をみると一目瞭然。
とにかく、そういう構造なので、思い立ってType2カード(コンパクトフラッシュアダプタ)を刺してみると、なんと「バックアップバッテリー」表示が「良好」になるではないか。抜くと「非常に少ない」に変わり、刺すと「良好」になる。どうやら、この変わった構造の部分と本体の間のバッテリー関連配線か、電池装着部あたりの接触不良か断線しかけているのだろう。
このまま放置するわけにもゆかないので修理に出すことにした。持ち込んだのはこれを購入したビックカメラパソコン館だ。HPのリペアセンターに持ち込んでもよいがわざわざ行くのは面倒である。以前、キーボード修理を頼んだときには一週間程度で治ってきたが、今度は「Jornadaは今スペアパーツが不足しているので、場合によっては二ヶ月くらいかかるかもしれない」という。この言葉でますますブルーになってしまった。
一週間程度ならなんとかなるが、長期にわたってないのは非常に困る。なにより来月下旬から出かける「おじさんマウイ+オアフ一人旅」でなくてはならないのである。かといって、重くなるノートパソコンは持ってゆくのは扱いも面倒である。しかし、二ヶ月は明らかに待てないから悩ましいところだ。Jornada690を購入する、という手がなくもないが、十万円近くするのは安くないし、来年のニュージーランド一人旅予算を若干食うことになってしまうから、ますます気分はブルーである。
予算といえば、以前ノートPCがメインマシンであり、それしか使っていなかったときは、いつでもノートPC一台は購入できるだけの予備費を作っておいた。そうでないと、突然壊れたときにはにっちもさっちも行かなくなるのである。しかし、今のメインマシンはデスクトップマシンだ。PentiumIII-733MHz、マザーはIntel VC820でRDRAM使用という結構ハイスペックなマシンだし、もう一台PentiumIII-450MHzのGateway GP7-450がある。どちらにもモデムは装着しているから、通信はどちらでも可能だから、なんとかなるようになってきた。しかし、モバイルの予備機は無い。ノートPCのメインは相変わらずPanasonic Let's note mini CF-M32(MMX Pentium166MHz)という、大分前のマシンで、それの予備は同じくPanasonic Let's note mini AL-N4(MMX Pentium120MHz)ととりあえず動くものがある。しかし、WindowsCEの予備はない。
いや、ないわけではないが、用途が異なるCEがある。CASIOのE-55というPalmsize-PCだ。これは速度は遅いがそれなりに使えるけれど、いかんせんこんな風に長い文章を書くわけにはゆかない。旅先で何が重要かといって、使いやすいフルキーボードがあって、それで旅行記をその日のうちに書いてゆくのだ。メールを取るだけならキーボードのないE-55でも可能だが、コンパクトフラッシュスロット用のモデムは持っていないから、国内でPHS(611S)を使って通信できるだけから、やはり駄目である。ああ、困った...。
最近、Webを自宅でも結構頻繁に使うようになってきたし、マイクロソフト系のOSはWindows Updateという形での単純なダウンロードではないオンラインアップデートになってきた。そんなこともあって、定額接続もしくは常時接続を検討し始めた。
我が家ではCATVを使っており、そのケーブル会社も最近インターネット接続サービスを始めたが、我が家は集合住宅で賃貸マンションである。集合住宅の場合、旧来の共同視聴システムの集合アンテナのかわりにCATVからの信号をつなぐので、マンション内で使われている共同視聴システムや配線が双方向対応でないとインターネット接続は難しいのである。いずれはオーナーもそうした設備への投資をするかもしれない(CATVでのインターネット接続対応マンションはウリ文句になる)が今は無理である。
NTTではADSLサービスを都区内に広げる計画があるがFTTH(Fiber to The Home)計画により途中経路がどんどん光ファイバーのデジタルになっているから、そうなってしまうと現在のADSLも仕えなくなる。現在のADSLは単なるつなぎシステムでしかない。
東京電力・マイクロソフト・ソフトバンクの合弁によるスピードネットのワイアレスWAN接続のほうは、最寄の電柱までファイバーで引き、そこに無線局をつけて各戸の間をワイアレスで結ぶというものだが、まだまだ利用可能になるのは先の話しだ。
九州電力は三菱電機と組んで、電柱まではファイバーで、電柱と各戸との間は電力線モデムを使って最大3Mbpsの速度でむすぶというフィールド試験を10月から開始し、来年には電力線モデムを製品化するという計画らしいが、これもどうなるかわからないし、東電はさきのスピードネットのからみがあるから、これまた東京では先行き完璧に不透明だ。
そうなると、今すぐ使える廉価な定額接続ないしは常時接続サービスは、NTTのフレッツISDNしかない。ということで、検討の結果フレッツISDNを申し込んだ。工事日などの決定はまだだが、気が早いことにダイヤルアップルーターだけは早速購入してルーターの設置とLAN側の配線などはすませた。もちろん回線側はまだ未接続なのは言うまでも無い。今のところ単なるDHCPサーバーとして動いているだけなのだが、これが使えるようになる日が待ち遠しい。
しかし、このままだと純然たる支出増になるというわけで、ほとんど使わなくなった携帯電話を解約することにした。通話料と通話音質からいってもPHSのほうがずっと良いし、最近のPHSは車程度の走行では切れにくくなってきた。それに仕事上社有携帯電話も持っているので、発信は公私混同だが、着信なら問題ない(ちなみにハワイで携帯電話を借りると着信側にも課金される)ので、なくてもかまわない。第一電話を三台もってあるくのはナンセンスだ。自宅近所のDoCoMoショップの窓口の女性が非常に無愛想だったが、とにかく解約した。
と、まあ、こんな感じの近況だ。
Copyright (C) 2000, あいちゃん, All rights
reserved.
筆者に無断でこのホームページの全部もしくは一部を転載、複写、再配布することを堅く禁止します。