第5日目

クィーンズタウン・ガーデン

好天のワカティプ湖
 

今日も朝寝。起床は8:30!これが、勝手気ままな一人旅の良いところ。

夕べからの雨が残ってしまい、9時すぎても薄暗いし、時折雨がぱらついてくる。Horse Trekkinoのピックアップは11:00なので、町まで出ていってブランチを取るつもりだったのだけれど、少し面倒くさくなる。結局デイ&ナイツで買い込んだアップルデニッシュをぱく付いて朝食完了。スーパーと比べてちょっと値段が高めだけれど、さすがコンビニ、便利便利。

やっと明るくなってきたし、使い捨てカメラのフィルムを使いきったのでちょっと散歩がてら町まで行ってきましょう。宿の場所は大事だなぁ、とつくづく思う。

街をしばし散策して使い捨てカメラを買って帰るとレセプションから電話が入り、今日のトレッキングは中止になったとのこと。天候はやや回復ぎみだけれど、きっと夕べからの雨で足場が悪いのだろう。しかたないのでクイーンズタウン・ガーデンの散策に出かける。

入り口のゲートに第1次世界大戦の戦没者の慰霊記念公園と書いてある。そう言えば街のベンチにも個人銘のプレートが張ってあるのを見かけた。さて、公園の突端までくるとワカティブ湖を渡ってくる風が結構強い。湖面も結構波立っていて、一見海のよう。それにしても水がきれいだ。まるで水道水の様に澄み渡っている。でも水温は5〜8度ということで泳げないらしい。

散歩しているのは夫婦連ればかり。そりゃそうだ。こりゃいけねえ、降ってきた。慌てて退散。

ワカティプ湖 (かずちゃん特製パノラマ写真)

Underwater World

困ったねえ。しかたないので桟橋の先にある海中水族館(Underwater World)に入る。予想通りただの地下室(いやさ、水面下室?)。たいしたこと無いけど雨宿りなのでしかたない。

90年も生きて25kgにもなると言う、気味悪い位ぶっとい鰻、New Zealand Longfinned Eel。腕より太いものねぇ。ニュージーランド特産だとさ。さすがに食う気にはならんねぇ。雄は川下に居てS5cm位にしかならないとのこと。日本の鰻と同じで、産卵は海に戻って行うそうな。でも、90年も、よく道覚えてるもんだ。

水面に居る鴨もニュージーラン特産のScaup Duckだそうだ。水面下8mまでダイブするそうな。

寿命9年で10kg位に育つマス(主にニジマス)は100年前に持ち込まれたもの。大量に泳いでいる。勿論1回NZ$1で客が与えるエサ(勿論遠隔操作で水面から)目当てで集まって来ているのだけれども、ニュージーランド人が魚を食べないせいもあるのだろう。でも、これが10kgなら25kgの鰻はお化けの様だろうに。出現しなくて良かった。見たのは1m強位でした。外に出てみて上からのぞき見ると、やっぱり魚が群れているのは、エサ供給機(笑)のまわりだけ。でも水深5mの場所は、波打ち際から20歩しか離れていない。さすが氷河湖。急激に深くなっている。

(編集者注:ニュージーランドの生き物については、Martin Kramer's Home Pageが参考になります。)

Hong Kong Restaurant

さて、これで街の中は見る場所も無くなってしまった。同じ歩き回るのならと、13:45発のアロータウン行きの観光バス(Arrow Express)に乗ることにする。

帰りのバスは16:00発なので、その前に腹ごしらえ。この前来たHong Kong Restaurantでワンタン麺を食べる。う〜。シュウマイが浮かんでる(涙)。なぜか客も入ってない。まあしょうがないか。なんか天気が良くなったみたい。これなら乗馬できただろうに。残念。と、おもったとたん、強い風と一緒に真っ黒な雲がやってきた。日本だったら嵐になる所。本当ころころと天気が変わる。

アロー・タウン

バスが来た。おやおや路線バスみたい。こいつはどう転んでもcoachとは呼ばない。でも、運ちゃんテンガロンハットで雰囲気出してる。

アロータウンからの帰り道
 

アロータウン:これと言って何にも無い。昔金を掘り返していた時たくさん出てきたものか、しきりに緑色の石の細工を売っている。QueenstownではそのものずばりGreen Stoneと呼んでいたが、ここではJadeと書いてある。Platinum君で引いてみると翡翠とある。ん〜、ちょっと違う。翡翠は硬玉。これは軟らかい石。でも、まあいいか。良くないのは値段の方で、いくら磨いて紐付けてあるからといってちっこい石が数千円はないだろう。とはいっても好きなので片面だけ磨かれた石を買い込む。いつか篆刻を再会したら刻むつもり。それまでは4面磨いて置物にしよう。



ポッサムの毛皮

ポッサムの毛皮が妙に安いので、娘のみやげに買い込む。1体丸まるでNZ$45と安い。増えすぎたため森林保護対策で駆除されたやつなのだろう。良く見ると両耳が付いているのは1個だけ。これを買い込む。念のため、丸ごとでも構わないか娘に電話して聞いてみる(笑)。ほんと便利な世の中。かけはじめのアナウンスで残高NZ$16.70。昨日あれだけ長電話したのに20.00-16.70=NZ$3.30しか、かかっていない!

目玉付きの木の枝
 

あと、木の枝で作った細工物を買う。目玉を付けて何本か並べてあるだけなのだけれど、枝の形や色合いを巧みに掴んでありなかなか良い。他では見かけたことが無かったので、その店のオリジナルかと思い店の主人に聞いたところ今は80才を越えたおばあさんのデザインとか。今でも本人が作っているのかは聞き漏らしたけれど。

安い(往復NZ$18)からしかたないけれどアロータウンエキスプレスのバスは、ぼろいなあ(笑)。狭いしリクライイニングも付いていない。まるで路線バスみたい。どうやら、まじに払い下げ品かも。グローブ見たいな手をした運ちゃんが一人でやってるみたいで、切符もレシートも無し。往復の客にはパウチッコした使い回しの黄色いカードを渡すだけ、つまりネコババしほうだい(爆)。こりゃどう考えても個人経営でしょう、バスの後ろにでかでか描いてある絵も運ちゃんに良く似てるし。どうでもいいけど税金とかどうしてるのかなぁ。

アロータウンは観光を楽しむ様な所ではなかったけれど、変わったおみやげいを仕入れられたので行って良かった。禍を転じて福となすですわな。
でも、今夜はやけに星が輝いている。明日はきっとピーカン天気の様なきがする。とっても暖かいし。帰る日になってこれだもんなぁ、ひどいもんだ。さすがに明日遠出する訳にはいかないし、ついてない。さて、明日はどうしよう。3時までぼ〜つとしているのはいくら何でも、もったいない。

(第5日目終了)
(この稿の原著者:かずちゃん、編集者:あいちゃん)


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