第6日目

St. Omer Park

あと2日。といっても、今日はオークランドへの移動日だし、明日は朝早くの便で帰国。ということで、あと半日。でも、根がなまけものなせいか、ちっとも焦る気にはならない。のんびり8時過ぎに起き出して朝食。

やっぱしピーカン天気。ちょっと(いやさ、かなり)くやしいなぁ。まあその分、飛行機が遅れる心配が少ないだろうと思い直す。何事もいい方に捉えた方が幸せに暮らせるからねぇ。

10時ちょい前にチェクアウト、さすがにこの時間は他のお客さんは誰も居ない。まじめな(笑)観光客は皆出払っている。11:30までの延長をお願いしてあるので別に焦ることもなく、のんびりとしたもの。チェックアウトのついでにクィーンズタウン空港までのスーパーシャトルのアポをとってもらう。今回の旅行ではレセプションに随分お世話になった。規模の大きなホテルと違いコンシェルジュだ、ベルボーイだのと分業されていないので、いちいち名前を告げたりカード番号を告げてGuaranteeを入れたりする必要も無くとても助かる。機械の故障でその場で仕上がらなかったHorse trekkingの写真を預かってもらったり(これは、結局買わなかったので、面と向かって言い訳せずに済み、とてもありがたかった)、2つ目のHorse trekkingの予約と中止連絡他、なんだかんだと世話になる。私が泊まった部屋はレセプションと棟続きで雰囲気は普通のホテルっぽいが、このパターンは実は24室だけで、あとは全て別棟になっていて実質的にはモーテルに近い形態にしては本当にしっかりしたホテルで感心した。四角四面の対応しかしないくせに高い料金を取る日本のホテルが異常なだけだろうけど。

いい天気なのでベンチで日向ぼっこ。でも、風がいつになく冷たい。もしかしたら、気温自体は今日が一番低いのかもしれない。

Queenstown Gardenと反対側のSt. Omer Parkを散歩する。こちら側は波打ち際をずっと歩いていけるので、また違った趣でよい。結構散歩している人も多いし。浜(というのかなぁ?)のはじっこまで行くとGlenorchy,The gate for Paradiseなんていう挑発的な看板が立ってる(笑)。昨日行くはずだった所だ。少しブルーな気持ちになって引き返すと、休憩所の駐車場にHigh Country Horseridingの送迎車が止まって休憩していて、しかっり追い打ちをかける。これから各ホテルに迎えに行くところなのだろう。いいなあ。

グルメ・エキスプレス(Gourmet Express)

お昼はショットオーバー通りのグルメエキスプレス(Gourmet Express)へ。あいちゃんのお勧め通り(笑)ビーフは止しにしてラム肉にする。2つあるうちの片方はミントソースなのでパス。グレービーソースのLamb Medallionsというのをたのむ。料理が来て初めて判ったけど、これはラム肉のカツレツでした。確かに小判状の形してる(笑)。日本のファミレス見たいにメニューは写真入りにしてくれるといいのになあ。アイスティーと一緒でNZ$21.40。まあこんなもんかな。

(編集者注:ローストラムにはミントソースが非常に良く合うといいます。レストランメニューでは "Roast Lamb with Mint Sauce" とか書かれていることが多いようです。私(あいちゃん)はここがNew Zealandだということを忘れて、うっかりビーフステーキを頼んでしまいましたが、やはりここは羊の国ですから、ラムを食べるべきでした)

さてと、食事前に手を洗うのは日本人の常識なのでトイレの在処を聞くと、鍵束を持ちだしてきて、湖側の通りまで抜けて左に曲がって・・・、と説明を始める。およよ。手を洗いたいだけだと言ったらカウンターの中の流しで洗わせてくれた(笑)。

しかしまあ、一人旅にはPlatinum君は本当に重宝する。情報をいつでも取り出せて便利なだけでなく、手持ちぶさたな時に書き物したり読み物したり。話し相手が居なくても間がもてる。そういえば、一人旅の若い日本人の女の子を何人か見かけた。当方あと20才若ければ声かけるのだけれど(笑)。背もちっちゃいし幼い顔して、しかも不安げな顔してぽけっとつっ立ってるので、思わず「お嬢ちゃん、お家はどこ?」と声かけてしまいたくなる。まるっきし迷子の小学生。

クイーンズタウンの治安は何の心配もいらないけれど、普通の観光地にあの調子で出かけるんじゃ、メチャクチャ危ないじゃん。幼児誘拐(笑)のいい餌食じぁあ。

さてと、トイレ行きはぐったので公園にでも行ってこよう。只で清潔なトイレ使えるのもこの街の良いところ。

それにしても寒い。クイーンズタウン・ガーデンん側はぽかぽかしてるけど、どうやらワカティブ湖からの風が冷たい様だ。年間通じて水温が5〜8度と低いというのだからしかたがないのかもしれない。カンカン照りの太陽が(北側の空から!)照りつけて、肌がチリチリするくらいなのに。

湖面に目を移すと、天気がよいせいか今日はスピードボートを始めウォーターアクティビティーを楽しむ人の姿が多い。でも、もし湖に転落したら心臓麻痺おこしちゃわないかなあ。と、他人事ながら心配してしまう。

おみやげ

昨日ちょっと覗いたタヒチアンブラックパールの店に再度立ち寄る。昨日は入り口にあるグリーンストーンに誘われて入ったのだけれど、日本人店員に捕まったのでほうほうの体で退散したのでした。だけれど、タヒチの1/3位ですよの一声が気になり、くだんの店員さんが日本人のおねえちゃんを相手してるのを見定めて再び訪れる。おいおい、やっぱ高い!一番安いペンダントでもNZ$1,400もする〜っ。あえなく、退散。

海外の土産物屋の日本人店員には、ほとんど反射的に拒絶反応を示す私でした(笑)。

代わりにBonzというウール屋さんで、娘と妻に色違いの手袋をおみやげに買う。2つでNZ$21.60とお値内。

クィーンズタウン空港

おっと、もう3時5分前だぁ。待ち合わせは3:05。あわてて宿に戻る。坂を上っていると。スーパーシャトルらしき車が出ていく。およよ、置いてかれたかな?思わずPlatinumで時刻を確認する。なんせ数十ミリ秒で時刻合わせしてあるから腕時計より信用できる。

3時ぴったしにホテルのレセプションに到着。荷物を受け取りに来たというと受付のお姉ちゃん達ちょっとけげん顔、そりゃそうだ預かり票持ってないものねぇ。名前を言うと奥の事務所から預けた時の背の高いおじさんが、Oh, Mr. かずちゃん〜(編集者注:実際には、ホテルスタッフはかずちゃんの苗字を、Mr.XXXXXとちゃんと呼んでいます)と言いながら(ちと、大げさ、まるでイタリア人、笑)登場。どうやら彼は支配人らしい。

荷物を受け取り手袋を詰め込み終わったとたんスーパーシャトルが到着。さすが、時間ぴったり。車内でNZ$10のチケットを買う。あれ?NZ$8じゃなかったっけ。キウイハウスの入場料(NZ$13)もそうだったけれども、あいちゃんが来た時と比べて値上がりしているものが結構ある。日本はデフレなのに、どうやら、こちらはインフレの真っ最中らしい。そう言えばANZに預け入れ金利(Depositと表記されていた)が5.6%とか出ていた。

そうそう、タクシーの運ちゃん開口一番に'グッド・ダイ'思わず絶句。そうです、どうやらクイーンズタウンではA=アイなのです。だって、これまでにピックアップをお願いした人達全員、おまけにレセプションの人も全員(一人の例外も無く)'アイラインホテル'と呼んでましたから。私が'エイラインホテル'と言うと皆さん一瞬固まってから、ああA-Line Hotelかぁというリアクションでした。オークランドは違ったけれどね。

クィーンズタウン空港はがらがらで、チェクインも待ち時間0(ゼロ)。開いてる窓口3つに、お客が2人(笑)。のんびり気分でお決まりのX線検査を通ろうとしたら、前を歩いてたお兄ちゃんが引っかかり、列が止まってしまう。どうやら問題は財布らしい。職員が断りもなく中を開け始める。ちょっと乱暴だなあと思ったら、それもそのはず鉄砲の弾(どうやら実弾)が一発出てきた。さすがに薬莢は付いていないけどライフル弾の様だ。当然没収。変なもん持ち込むなよな、おい。

オークランドへのフライト

来た時と違い、帰りの便はほぼ満席状態。空いてる席はほんの数える程。でもラッキーなことに私の隣は空いている。クライストチャーチ国際空港での乗り継ぎアナウンスがあるが、内容がよく聞き取れない。オークランドに行く客はそのまま乗ってもいいと言ったり飛行機を乗り換えろと言ったり。後ろの席のおばさんに聞いてみたら2通りのお客さんが居ることが判明。私はこのまま、彼女達は別便でオークランドへ行くので乗り換えとのこと。それでも、殆ど全てのお客さんが降りてしまうので心配になり客室乗務員に確認する。出てもいいけど17:15までに戻ってくる様にと言われる。別に用がある訳でもないので、そのまま乗っていると掃除のおじさん達がドヤドヤ乗り込んでくる。びっくりしたなぁもう。

そうこうしている内にお客さんが乗り込んできて、一旦はガラガラになった機内も、あっという間にぎゅうずめ。道理で別便に乗り換えるお客さんが沢山いたわけだ。チケットが取れなかった訳ね。

毎日せっせと書き込んでるせいでPlatinumのグラフィティエリアがかなり痛んできた。保護フィルムしていて本当よかった。家に帰ったらプラスティック磨きで平らに戻そう(張り替えようとしない所がけち臭い、笑)。

(編集者注:私(あいちゃん)はVisor Prismを使っていて、Platinumも持っていますが、フィルムは貼っていません。この両者ですが、付属のスタイラスですと、驚くほど傷がつきません、いまだに両者のパネルはピカピカです。SONYのCLIE T-600Cを使っている知人は、あっという間にタッチ面に傷が増えてきたので、あわてて保護フィルムを張ったとか....。)

オークランド到着

オークランド国際空港到着。

ホテル(The Best Western Airport Travelair Motor Inn )に電話すると20分後に迎えに行くと言う。だけど待ち合わせ場所の話がなかなか判らない。カンタス航空とニュージーランド航空の到着ロビーがめちゃくちゃ離れているのが原因。何せシャトルバスが出ている位。それさえ飲み込めればあとは簡単。

バゲッジクレームから外に出た所の無料バス乗り場で待ってると、ポリネシア系のマッチョなおじさんが10分たらずで迎えに来てくれた。2才位のむちゃくちゃ可愛らしい女の子と一緒。車で10分程でホテルというかモーテル(The Best Western Airport Travelair Motor Inn )に到着。

さっきのおじさん、ご主人でしたぁ。部屋は一言でいって安アパート。フルキッチンは付いてるけど部屋の中は殺虫剤臭いし、シャワーのお湯の出は悪い。ベッドは3つもあるけどフワフワで超寝心地悪い。おまけに外でガキやおばさんが騒いでてうるさい。場末のアパートだぁ。まいったなぁもう(涙)。

(第6日目終了)
(この稿の原著者:かずちゃん、編集者:あいちゃん)


かずちゃん、ニュージーランド一人旅のトップへ戻る

理由・手段の如何を問わず、本稿の無断転載を禁止します。
原文の著作権は、「かずちゃん」に存在します。また、HTML化についての編集著作権は「あいちゃん」にあります。