Microsoft OneDrive for BusinessとGoogle G Suite

Microsoft OneDrive for BusinessとGoogle G Suite

2018年7月25日の記事で「2種類のOneDrive」、2018年7月28日の記事で「Google ドライブの話」という内容で簡単に消費者向けサービスと、組織向けサービスの違いを書きました。

では、Microsoft OneDrive for BusinessとGoogle G Suiteではどちらが良いのか?どちらでもいいです、お好きなように。

これじゃ身も蓋もない。


Microsoft OneDrive for Businessのメリットとディメリット

なんといっても、毎月税込972円で、最新版のOfficeがPC・Mac合計5台まで使用できること。私のようにMac/MacBook Pro/Windowsノート2台を持っているような人には大変重要です。もちろんOffice不要という人にはこれはメリットにはなりません。

消費者向けのOneDriveと違い、原則として検閲がないこと。データセンターは日本国内で適用法は日本国の法律です。また、格納されたデータをMicrosoftが利用することはありません。

消費者向けのOneDriveとは似て非なるサービスなので、サードパーティアプリからの連携はほとんどないです。ただし、それが故に挙動不振アプリに勝手にOneDriveの内容を探られるようなことはありません

カウント管理の一環として、ユーザーに許す共有範囲を指定できます。外部ユーザーへの共有を許さない設定もできますので、不用意に間違えて一般公開設定してしまうことを防げます。これが一番怖いですからね。



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Google G Suiteのメリットとディメリット

組織向けサービスなので、原則として検閲がありませんデータセンターは海外で適用法はカリフォルニア州法です。格納されたデータの中で一部データを収集し活用します。これは法人向けのG Suiteでも同様です。(プライバシーポリシーを参照)

中国でビジネスを行う場合はGoogle自身が締め出されているので、この場合は選択肢はありません。

独自ドメインを持っている必要があります。お名前.comなどで取得するかGoogleドメインサービスを使うかです。後者の場合は、.comドメインで年間1,400円(税別)。独自ドメインは必ず正確なオーナー情報(名前・住所・電話など)を公開する必要があります。企業であれば問題ないですが、個人の場合は問題なので情報保護サービスを使いますが、Googleドメインサービスでは無料でそれを設定できます。(オーナー情報の代わりにGoogleの情報が登録されます)

料金が毎月1,296円と、Office 365 Businessより高い。さらに、年間1,512円のドメイン維持費用が必要です。すでに使用可能な有休ドメインを持っていれば別ですが。

OfficeアプリはG Suiteの中のGoogleドキュメントなどが使えますが、Microsoft Officeと完全互換ではありません。完全互換が必要なら別途何らかの形でOfficeライセンスが必要です。

独自ドメインで、大変優秀なGmailが使えるのは大きなメリットです。とくに迷惑メールフィルターの性能はピカイチです。

結局どちら?

第一に考慮すべきは、Microsoft Officeが必要かどうか。これが必須というのであれば、毎月972円で5台までのPC・Macで最新Officeが使えるのはウルトラ超お得であります。さらにおまけに1TBのOneDrive for Businessが付いている。これがお得でなくて何でしょう?

G Suiteを選ぶとしてたら、密着度の高いコミュニケーション相手(取引先など)がMicrosoft OfficeではなくGoogleのOfficeスイートをつかっているような場合です。この場合は、Microsoft Officeの利用必須度は下がりますが、さりとてゼロではないです。

Microsoftが大嫌い、な人はG Suiteを選べば良いでしょう。

ですが、ユーザーデータの活用などされることや、料金を考えるとG Suiteのメリットはあまり大きくありません。

全体的にはMicrosoft Office 365 Businessが無難かと思います。積極的にG Suiteを選ぶ理由があまり大きくはないと思われます。

 



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