健康ネタ番組に思うこと

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テレビで健康ネタ番組、特に食材系の健康話題の番組の翌日には、そのネタになった食材がスーパーでバカ売れするというのは、皆さん一度は見聞きしたことがあると思います。

問題はその番組の内容。性懲りもなく、視聴率稼ぎでテキトーなことを根拠を示さず放送していますが、まったく信用するに値しないのがほとんど。

よくあるのが、管理栄養士が出て来て、なんとかという食材には、かんちゃらという成分が含まれていて、これが体のほげほげに効果があるんですよ!なんてやつ。

ほれ、記憶にあるでしょう?

何が問題かって?

  • かんちゃらという成分はその食材の可食部にどれくらいの割合含まれるのか?
  • 一食あたりにすると、平均的な食事量でかんちゃらという成分がどれくらい摂取できるのか?
  • 食した後に、体に吸収されるのはどれくらいの割合か?

これらがまったく明らかになっていない。

たとえば、キュウリに含まれているなんとかという成分が体によいのだ!といっても、有効性がある量を摂取するにはキュウリを毎食10本三食食べないと意味がない、とかいうなら、現実的にはほとんど無意味です。

なので、単純に、「XXXXという食材に含まれるYYYYという成分はZZZZに良い」といった、定量的なデータが提示されないのは、科学的にまったく無意味です。

私も理系で技術者でしたので、こうした定量的な議論・論理的な議論が行えないのは意味がないと常々感じてる人間です。

そうでない人には、理屈っぽいとか屁理屈とか思うかもしれません。ですが、曲がりなりにも健康話題なら、効果を出すためにはどれくらいの量、というくらいは提示しないと意味がないのです。科学とはそういうものです。



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