スーツのボタン

スーツのボタン

先日、仕事を終えて自宅に戻る電車の中で、私は座っていたのですが前に立った中年サラリーマン氏に違和感を覚えました。

なんだろうな?そう思ってさりげなく観察していて気づきました。

2つボタンスーツのボタンを両方とも止めていたのです。

スーツには基本的なルールがあります。

スーツ(上着)の一番下のボタンはとめてはいけない

デパートの紳士服売り場のマネキンを見ると一目瞭然、2つボタンにせよ3つボタンにせよ上着の一番下のボタンをとめている例はないはずです。

一番下のボタンは捨てボタンともいいますが、着てみるとわかるとおり一番下のボタンまでとめてしまうと、スーツに変なシワがよります。前合わせの部分の形状を見ると2つボタンであれば、上のボタンは自然にとめられる形状・位置にありますが、下側は少し外側によって自然にはボタン穴とボタンホールがかかりにくい位置になっていることが多いはずです。



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スーツのボタンはとめるのが基本

朝夕の通勤風景を見ていると、男性でスーツ着用の人で前ボタンをとめている人はかなり少ないですよね。大抵はボタンを留めていないのではないかと思います。

しかし、現代のスーツマナーでは、座っている時以外はボタンをとめる(一番下のボタンはもちろんとめない)のが基本です。特にオフィシャルな場ではなおのことです。立っている・歩いているのにボタンをしていないと非常にだらしなく見えてしまいます。米国のトランプ大統領はG20の会議就業写真の時でも前をだらしな聞く開けて、センスの悪いネクタイをしています。お金持ちの方ですから、モノは非常に良いものに間違いはないと思いますが、着こなしという意味ではかなりセンスが悪い。さらに体型も上品に言えば大柄すぎてスーツがパシッと似合う体型でもない。

とにかく、座っている時以外はスーツのボタンをとめるのが基本。

そして座る時はボタンは外します。ボタンをとめたまま座るとスーツに変なシワが入り型崩れする恐れがあるからです。座るときにさりげなくさらりとした手つきで素早くボタンを外す。立ち上がる時にはスムーズ・自然に素早くボタンをとめる。いうのは簡単ですが、なかなか難しくて私もスムーズにできることはなかなか少ないといえます。ですが、これが基本。

例外はTVに出てくるアナウンサー。これは座っている状態がメインですが、TVに真正面から映るのは上半身だけのことが多く、座って上着の前合わせが開いているとだらしなく見えるので、例外的に座っていてもボタンを留めます。なので、アナウンサーによっては座った状態でボタンをとめても変なシワが入らないようにスーツを作っているアナウンサーもいると思います。

ボタンをとめると苦しい!なんて人はスーツのサイズが合っていない。お腹出っ張ってきている。スーツを綺麗に着るにはビヤだる腹は大敵です。まっすぐ立っている状態でスーツのボタンをとめると、X字のシワが入るようではスーツは体にあっていません。間違いなく合っていない。非常にブサイクです。

ネクタイピンは不要

昔はネクタイピンが流行ったような気がしますが、スーツのボタンは止めるのが基本であることを考えると、ネクタイピンは不要です。むしろ邪魔になる。ネクタイがぶらぶらするのがいやでネクタイピンを使う人が多いかと思いますが、それはスーツのボタンをとめないからです。

さらに、ネクタイの幅とあっていないピンをする人も多い。広めの幅のネクタイに短めのちんちくりんピンをするのはとても滑稽で、そでが短すぎるスーツをきているのとほぼ同じくらいにブサイクです。

唯一許せるとしたら、私が思うのはVゾーンにさりげなくはえる針で突き刺すタイプのピンです。ただ、ネクタイの生地に穴をあけてネクタイを痛めるので私は好きではありません。そんなものでVゾーンを飾る必要はありません。Vゾーンはセンスの良いネクタイでさりげなく、しかし、ピシッと決めなければいけないゾーンです。

さて、いかがでしょうか?

こういう視点で、世界的企業のトップや国のトップなどが画面に出てきたときは是非とも観察してください。



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