OSMO Pocketのモードをわかりやすく説明

OSMO Pocketのモードをわかりやすく説明

スタビライザー搭載(ジンバル搭載)4Kビデオカメラ DJI OSMO Pokcetには、SONY ActionCamやGoProにはない魅力があります。


OSMO Pocket概要

このブログでも過去何度か触れていますが、外観はこんなに小さくてかわいいものです。

ActionCamやGoProのように防水でもなければ対ショック性能もありません。落とせば落ちる角度によっておそらく3軸のジンバル部分がいかれてしまうでしょうし、水にぬれても砂浜で細かい砂を浴びてもアウトでしょう。

そんなひ弱なカメラでも、この大きさで3軸スタビライザー(3軸ジンバル)がついて4K動画が撮れるカメラなんて他にはありません。

  • サイズ:121.9×36.9×28.6 mm
  • 重量:116 g
  • センサー:1/2.3インチ CMOS
  • 有効画素数:12M
  • レンズ:換算26mm相当
  • 動画解像度:4K :Ultra HD:3840×2160 24/25/30/48/50/60p
  • 動画解像度:FHD:1920×1080 24/25/30/48/50/60/120p
  • 対応SDカード:microSD 最大256GB
  • バッテリー駆動時間:140分(1080p/30 fps動画撮影時)

なんといっても、この軽さ。116gですよ、116g。バッテリーは取り替えられない内蔵なので正味この重量で、バッグの隙間に入る縦長のコンパクトサイズ。他にはないですね。

3つのモード

OSMO Pocketには3つのジンバルのモードがあります。

  • フォローモード
  • 固定モード
  • FPVモード

私がジンバル不慣れだったのも大きな要因ですが、この違いがいまいち理解しにくいのです。言葉で説明しているサイトは沢山あるのですが、チルト軸固定とかフォローとかよくわからないでしょう?もちろん慣れている方には当たり前ですが、うーん、ですよねぇ?

フォローモード

OSMO Pocketの胴体部(手に持つ部分)を右に回せば(本体を垂直にしたまま右に向ける)、カメラ部もゆっくり右についてくる。胴体部を左に回せば、カメラ部もゆっくり左についてくる。<パン軸をフォロー>

胴体部を右に傾けても(首をかしげる感じ)、カメラ部は水平を保つ。胴体部を左に傾けても同様にカメラ部は水平を保つ。<ロール軸を固定>

胴体部を下方に傾ける(レンズを下に向けるような方向に傾ける)とゆっくりカメラ部も下を向く。胴体部を上方に傾ければカメラ部も下を向く。<チルト軸をフォロー>

わかります?動画で見たほうが早いですね。

まあ、言葉で書くとよくわかりませんが、そういうことです。

つまりフォローモードというのは、カメラを左右に傾けても水平を保つが、前後の傾きや左右の振りにはゆっくりとついてきます。

固定モード

胴体部を下方あるいは上方に傾けても、カメラ部は常に水平を保つ。<チルト軸を固定>

胴体部を右に回せば(胴体部を垂直にしたまま右に向ける)、カメラ部もゆっくり右についてくる。左に回せば、ゆっくり左についてくる。<パン軸をフォロー>

胴体部を右に傾けても(首をかしげる感じ)、カメラ部は水平を保つ。左に傾けても同様。<ロール軸を固定>

これも動画を見れば一目瞭然です。

はい、簡単ですよね。つまり固定モードは左右に向けた時だけカメラがついてくるのです。

FPVモード

これは簡単です。

胴体部を下に向けるとカメラ部も下を向く、上に向ければ上を向く。胴体部を左に向けるとカメラ部も左を向き、胴体部を右に向けるとカメラ部も右を向く。胴体部を下に傾けるとカメラ部も下を向く。つまり言うがままになりますモードというか、普通のビデオカメラと同じモード。



【広告】

電源を入れるときにモードにより注意が必要

固定モードとフォローモードでは電源を入れた時のカメラ部の振る舞いが異なります(正確にいうと異なるわけではなく前述のとおりの動きなのですが)。これが私がシンガポールで上ばかり向いている画をとってしまった大きな要因です。

フォローモード設定で電源を入れた時

フォローモードで電源を入れると、そのときの胴体部の前後の傾き(チルト)に関係なくカメラ部が水平を保つような角度で固定され、それを基準として上向きや下向きをフォローします。つまり45度下に向けて電源を入れると、カメラ部は中央位置から45度上を向いた角度が基準位置となり、それをベースとして胴体部の前後傾きに応じてカメラも上下に動く。

ん?

わからないですよね、動画でどうぞ。

そうなんです、フォロモード設定にしておいて電源を入れる、その時カメラ部がたまたま下を向いていると、その胴体部角度とは無関係にカメラ部は水平な位置が基準になるように設定されます。そして胴体部の動きをフォローします。これが私が失敗した原因。

固定モード設定で電源を入れた時

こちはは胴体部の前後の傾きとは無関係に電源投入時にカメラ部は水平になります。ここまではフォローモード設定で電源を入れた時と同じ。

しかし、その状態から胴体部を前後に傾けてもカメラ部は水平に固定されたままとなります。

動画でどうぞ。

言葉で書くとなんだかわからないのですが、動画だと一発で理解できますよね。

手でカメラの上下角調整

固定モード、フォローモードともに電源を入れた時の胴体部の傾きとは無関係にカメラ部はいったん水平位置になり、それが基準の位置になり、固定モードでは胴体の前後傾きに関係なくカメラ部は水平を保ち、フォローモードでは胴体の上向き下向きの動きにカメラ部も追従します。

この基準の位置なのですが、カメラ部を手動で優しく上に向ける・下に向けると新たにその位置が基準となります。

手で30度上向きにすると、固定モードでは常に30度の角度を保とうとしますし、フォローモードでは胴体部の角度から90度+30度の角度を基準として胴体の前後傾きに追従してカメラ部の角度も変わります。右ボタンを二度押しすることで胴体に対しての中央部にリセットされます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?簡単な説明書ではうまく理解できず、ググっても言葉の説明ばかりでわからなかったので動画にしてみました。

フォローと固定の意味も微妙な気がします。メーカーが言うフォローは胴体部の動きにカメラ部が追従することであり、固定は胴体部の動きとは関係なく外界を基準してカメラ部の位置を固定することです。でも、受け取り方によっては、フォローは胴体部をどう動かしてもカメラ部がその動きをフォローして常に一定に向き、固定とは胴体部との位置関係を固定するように読めたりしませんか?私は最初そのように解釈したので訳ワカメで頭の中が「?」だらけになったのでした。

この説明と動画が皆さんの理解の助けになれば幸いです。



【広告】

デジカメ・関連ガジェットカテゴリの最新記事