大ニュース!マイクロフォーサーズシステム規格にシャープが新たに賛同

大ニュース!マイクロフォーサーズシステム規格にシャープが新たに賛同

我が愛すべきOLYMPUSのフォーサーズ規格に新たに一社名乗りを上げてくれました。

これはOLYMPUSファンとしては驚きました。同時に、大歓迎の気持ちでもあります。

シャープのスマートフォン

シャープといえば、最近は日本国内でのスマートフォン台数シェアとしてはAppleに次ぐ2位、Xperiaのソニーモバイルを押しのけてのAndroid勢トップシェアを握るまでになりました。

Android勢の中では中国メーカーがその安さと性能の高さでSamsungなどを押しのけている中で、セキュリティへの疑惑をぬぐうことはままならず。全く何もないという証拠はゼロ、日本国消費者としてもどうせプライベートデータが盗まれるなら、常に日本領土を虎視眈々と狙う某国よりは、日本国政府や慣れ親しんだ米国CIAとかに盗まれるほうがまだましと思う向きも多いのではないでしょうか?

閑話休題。ともかく、日本国内ではシャープのスマートフォンの勢いが増しています。そして今までソニーモバイルがほとんど手を付けてこなかった国内SIMフリー市場にも切り込んでおり、SIMフリー端末は低性能・低価格のものばかりという不満層の味方になりつつあります。

実際、私もAQUOS R Compact(SIMフリー)をサブとして使っていますが、バッテリーの持ちもよく、性能的に特段の不満もなく満足しています。

半導体メーカーとしてのシャープ

シャープといえば、シャープペンシル(当時は「早川式繰り出し鉛筆」と言った)から始まり、その後紆余曲折を経て電子式卓上計算機を世に送り出しました。しかし、いかんせんオールトランジスタで作られたその計算機(CS-10A)は大きくてとても八百屋さんが店先で使えるようなものではなかった。何より数十万円(当時の初任給が2万円を切る時代)はいくらなんでもバカ高すぎる。いまでいえば数百万円であり、中古ならそこそこのレクサスが買えようというくらいです。

これを安く・小さくするには電卓用LSIは必須だったのですが、どの半導体メーカーもこれを供給するようなパワーや余力はありませんでした。LSIどころかその手前のICチップ生産で青息吐息だったのです。

他が作れなければ自ら作ればよい。世にないものを作り出し世界の流れを作るという勢いは最盛期のAppleと通じるものがありました。

実のところ、それじゃってことで、いきなり電卓用LSIを作り出しのではありません。ちょうど、大阪万博開催が決まった時の話で、当時は他のメーカーと同じようにパビリオン出展するか、それともその金で半導体等の研究所を建てて電卓用LSIを自ら研究し作り出すかの選択の結果です。

結論は、奈良県天理市に研究所や開発センターを作るというものでした。当時、の関西経済界や国からは相当反感を食らったと推測しますが、同社内では「千里から天理へ」と言われていた英断となります。

その結果、電子卓上計算機が生まれ、半導体事業は成長し液晶事業や太陽電池事業につながったものです。

白物家電メーカーとしてのシャープ

シャープは現在でも同社ブランドで白物家電を販売しています。が、歴史的にも白物家電で成功したとはいえません。

独自のアイデアで「目の付け所がシャープでしょ」というCMのとおり、他社にはないもので、左右どちら側からでも開く扉の冷蔵庫(今でも製品にあります)はとても使いやすくて我が家では重宝した製品です。

ですが、おおむねシャープの家電は割引率が高い安く買えるもの!という傾向があり、利益率の高い高級家電ではその名を確固たるものにはできず、やがて事業再建の際にリストラした家電技術者は、例えばアイリスオーヤマなどに雇用され新たな天地で、新たなかつ斬新な製品を送り出しています。家電では正直なところ大成功したとはいえないでしょう。

もちろんヘルシオとか一時トップシェアを握った家電はありますが、万人の認めるトップレベル家電メーカーではありませんでした。それはおそらく今も同じかと思います。

カメラ事業は半導体事業の延長線

結局のところ、シャープを大きくした半導体事業や電卓事業の延長線にあったのが、携帯電話だったりスマートフォンだったりということでしょう。かなり一足飛びに話を飛ばしましたが、日本の電機メーカーが次々とスマートフォン事業から撤退し、ソニーですら危うい状況になってきているなかで、その地位を確固たるものにしつつあります。

商売の基本、競合が狙わない・手を引くところに商機があるということです。

だが、スマートフォンもすでに成熟事業。AQUOSの液晶技術、スマホカメラ技術をさらにいかせないか?

その答えの一つがカメラ事業だったのでしょう。しかし、カメラ事業は大変お金がかかります。キヤノンやニコンのように世界に感たるカメラメーカーではなくも、富士フイルムのように大きな資金力があれば独自マウントで独自レンズで独自のカメラを生み出せるでしょうが、シャープにはそれはありません。

さりとて、キヤノンやニコンのマウントを使える互換品を作っても意味がないし何より存在価値がない。ならば….ということでフォーサーズでしょう。外から、カメラ事業でのオリンパスの苦戦や台所事情を見て、参戦するからここ!ということでしょう。半導体や液晶の強みがあります。

ですが、コンパクトカメラはすでに自社のAQUOSがその領域を食うまでに至っています。ではどうするのか?

しかし、ヒントがありました。

8KビデオカメラをCES2019に参考出品していたそうです。フォーサーズ規格は何もスチルカメラだけではありません。

コンデジということはありえないので、マイクロフォーサーズのレンズを生かせるボディでしょうか、それとも得意分野の一つであるビデオカメラでしょうか?

消費者向けビデオカメラは、一部GoProやX3000系のアクションカメラを除けばそんなに好調ではなくてほとんどSONY、JVC、Panasonicが占めています。この中に突入するとは思えないので、プロシューマ向けの小型ビデオカメラかもしれません。YouTuber受けするような高画質ビデオカメラかも??

また、情報が入れば書いていきたいと思います。



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