シンガポール一人旅 [3] ANA 841便 ビジネスクラスに乗った

シンガポール一人旅 [3] ANA 841便 ビジネスクラスに乗った

144番ゲート前のウエイティングゾーンで待つことしばし、搭乗開始アナウンスがありました。ビジネスクラスはダイヤモンド会員に続いて2番目の搭乗となります。

NH841便

NH841便にはファーストクラス設定がないので、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラス構成となります。

私が予約した席は02K、つまり機首に向かって右側の前から2列目の前側です。ビジネスクラスはスタッガード配列なので全てのシートが通路に面しています。

数時間を超えるフライトで、私が一番困ると感じるのは、自分が窓際に座っていてトイレに行きたくなったのに、通路側の人がレッグレストを目一杯あげて足を伸ばして超爆睡状態にある時です。これ、本当に困りますよね。

なので、エコノミーとかプレミアムエコノミーで長距離だと通路側を取るようにします。いつでも気兼ねなくトイレに立てますから。窓際に座るときはどうするか?Twitterで教えてもらってなるほどと思ったのが、自分が寝ちゃう前にお隣の方に声をかえるようにするということ。「トイレなどに立たれるとき、もし私が寝ていたら遠慮なくお越しくださいね」と事前に言っておくと良いってこと。なーるほど、なーるほどです。次回チャンスがあれば使わせていただきます。

ビジネススタッガード

モニターは18型でタッチ対応…なのは今時普通です。

シートはフルフラット使用ですが、デイフライト(昼便)なのでフルフラットで寝ることはないでしょう、多分。フルフラットにするとシートが写真に見えているオットマン部分(紺色の生地の部分)にぴったりくっつきます。

シートコントローラーボタンは座席の左(席により右)にあります。ボタン左側からこんな意味です。

  • リクライニングを戻す
  • リクライニングを倒す
  • シート位置の前後調整
  • 読んで字のごとくDO NOT DISTURB
  • 背もたれのランバーサポート調整

リモコンは縦型で収納。もちろん引っ張り出せます。

コンセントはユニバーサルタイプなので、プラグ変換がなくても刺さります。電圧は書いてあるとおり110V/60Hzなので普通にPCやUSB充電器が使えますね。

側面の雑誌立て。どこにあるかというと、リモコンやコンセントの横にあります。これが恐ろしく使いにくい。写真を見てわかるとおり、雑誌を挿す部分の上部には天板ががっつり被っていて、このパネル自身は固定されていて動きません。ハンガーみたいなのが飛び出ていますが、これはヘッドホン置き場。上部の狭い隙間から機内誌などを出し入れすることになります。普通のエコノミーシートのように、自分の雑誌や新聞・書籍を入れておく余地はほとんどありません。せいぜい薄いNEWSWEEKとか新聞程度でしょうか。これは本当にひどい作りだと思います。是非とも改善していただきたいところ。

その他シート周り

シンガポール航空787-10にはフルフラットにしたときの寝心地を改善するパッドはありませんでしたが、ANAのほうにはベッドパッドがちゃんとビニルの袋に密閉された状態でついていて、説明書もマガジンラックにありました。このあたりの心遣いはさすが日本の航空会社でしょうか。

上の写真がその説明書です。

上の写真はビジネスクラスのヘッドホン。ヘッドホンではシンガポール航空に完敗です。シンガポール航空のビジネスクラスヘッドホンはBOSEのQuietComfortで、ノイズキャンセリングはバッチリで装着感も非常にソフトです。

しかし、ANAのビジネスクラスは国内線プレミアムクラスのヘッドホンと同じPanasonicの普通のもので、ノイズキャンセリグはなく、ヘッドバンドサイズは男性には小さく側圧も強いのであまり長い間装着していると痛くなります。これはぜいBOSEかSONYを導入していただきたい。

テーブルを出したところの写真が上です。これは広くて十分ですね。

シンガポール航空787-10との比較

上の写真はシンガポール航空787-10(福岡-シンガポール線)のビジネスクラスシートでスタッガード配列です。モニターは同じ18型ですが、シートの幅がANAのビジネススタッガードと違って広いために、足入れ部分(オットマン部分)の幅が狭く先細りになっています。

上の2枚はANAのビジネススタッガードのオットマン部分です。わかりにくいのですが、幅はANAのほうが広く高さもANAのほうがあります。先細り具合もシンガポール航空のほうが鋭くて、フルフラットにしたときに足先を動かす余裕があまりありません。どちらが楽かといえばANAのシートのほうが圧倒的に楽です。

こちらはシンガポール航空787-10です。リモコンは横入れタイプ。両側の肘掛けはシートと同じ高さまで沈み込みますので、そうするとシート幅はかなり広く使えます。

ANAのひどいマガジン入れと違って、扉付きの小物入れがあります。この中にUSB充電ポートやACユニバーサルコンセントがあります。私はこの中に自分の本やタブレットをしまっていました。扉は離着陸時は閉じておく必要があるのでケーブルを外さないといけないのが難点です。

こちらはANAの787-9。小物入れがない分サイドテーブルが広く使えますが、本などを安定しておける場所はありません。シンガポール航空の物入れタイプとどちらがいいかはなんともいえませんが、先に書いたようにマガジンラックの作りは酷すぎです。

ウエルカムドリンク

ビジネスクラスではウエルカムドリンクがあります。このNH841では白ワインかジュースの選択でしたので白ワイン。ただしプラスチックのコップ!です。

上の写真がANAのウエルカムドリンク。

上の写真はシンガポール航空のほう。同じく白ワインですがプラスチックのコップではなくちゃんとしたガラス製のグラスです。やはりこうでなくてはいけません。

座席(シート)やウエルカムドリンクに関しては、オットマン部分が狭いことを除けばシンガポール航空の圧勝です。デイフライトならシンガポール航空、ナイトフライトで寝るのを重視ならばANAでしょうか。



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機内食(ランチ)

離陸は定刻の11時05分から少々遅れました。その1時間後の12時半前(日本時間)には食事の提供が始まりました。今回往復ともにデイフライトとしており、往路は洋食、復路は和食を予約しておきました。

アミューズ

ナッツチリパイスティック、フォアグラと林檎のミルフィーユ、トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル。飲み物は赤ワイン(ファミーユ・ペラン ケラーヌ ペイル・ブランシュ 2015)をいただきました。

ふと外を見ると富士山が綺麗でしたので慌ててカメラをとって撮影。

アペタイザー

ハニーベイクド・ターキーと海老のマリネ トリュフ風味のインゲン添え。

メインディッシュ

牛フィレ肉のソテー ロッシーニスタイル [439kcal] ブレッドはバゲット、ダッチブレッドですが、その場で希望すればご飯・味噌汁・香の物もいただけるようです。

デザート

フルーツ盛り合わせ、コーヒー。

軽食

軽食はリクエストすればいつでもOKですが、着陸2時間ほど前にいただいたのがこれ。

一風堂ラーメン 空の上のトンコツ 「そらとん」

これ、想像以上に美味でございました。お空の上でのラーメンは美味しいのだと改めて実感。くってばっかりのフライトでした。

機上での過ごし方

NH841の飛行時間は約7時間。

離陸してから上昇し水平飛行に移ってすぐに食事提供。なんだかんだで離陸から食事が終わるまで2時間少々。そこから3時間ほどはビデオ(映画)を2本ほど見て過ごし、着陸2時間前にラーメンをいただいて、1時間もすれば降下が始まりました。飛行時間7時間というとハワイと大差ないのですが、デイフライトでビジネスクラスの個室タイプ(ビジネススタッガード)なのであっという間の7時間でした。

(次回へ続く)



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