飛行機の出発時刻と到着時刻は何を指すか?

飛行機の出発時刻と到着時刻は何を指すか?

普通の単純往復旅行などではほとんど問題になりませんが、乗り継ぎがあってその時間が短かい場合、最初に乗る便の出発が少しでも遅くなると不安になりますよね。でも、出発時刻の定義ってご存知でしょうか?

出発時刻

出発とは飛行機が駐機している場所から動き出すことで、Spot outとかRump outとかいいます。Spotは駐機してる場所(駐機場)のことで、Rumpは乗客の乗降や貨物/荷物の積み下ろしを行う場所です。厳密にいうならばRumpの中で飛行機が駐機する場所がSpotです。あるいは、Block outという言い方もありますが、これは飛行機が駐機している間は車輪止めがかまされていますが、それを外した時刻がBlock outです。

ですので秒単位で考えるなら、正確には一番最初にBlock outして、それからSpot outし最後にRump outすることになります。

実際には空港ににはこうした時刻を管理している係員がいて、時刻記録はそこまで厳密ではないそうで、車輪止めを外した時間だったり、トーイングカーにより押されて車輪が動き出した瞬間の時刻だったりするそうです。が、大まかには飛行機がSpotから動き出した時刻と思っていて間違いはないと思います。

到着時刻

到着は出発の逆で話は簡単、Spot in、Rump in、Block inの時刻ということになります。車輪止めを設置した瞬間の時刻だったり、車輪が完全停止した時刻だったりするわけですが、とにかく定められた駐機場に止まった時刻。



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離陸時刻と着陸時刻

地方の便数も少ない空港だと、出発してから離陸までの間の時間は短いですが、羽田や成田のように大きくて混雑した空港だと、出発してから延々と誘導路を走り挙句の手に離陸順番待ちとか管制指示による待機なんてのが発生して、離陸してから飛び立つまでに30分以上かかったりすることもあるわけです。

逆の場合は、混雑しているので上空で待機する(ホールディング)なんてこともあり、下手すりゃ複数回ホールディングを食わされることもあります。こうなるとパイロットもご機嫌斜めになるそうで。そりゃそうですよね、飛んでいる時間が長いほど高価な燃料を食うわけなので、露骨に運行経費に影響しますわな。

MCT

最初に書いたMCT、つまり最低乗り継ぎ時間でして、空港により違います。国内線から国内線の乗り継ぎだと同じグループ航空会社どうしか否かによって大きく異なります。

例えば、同じJALグループ便同士であれば、羽田なら25分以上、成田なら20分以上、那覇なら30分以上、その他空港では20分以上ですし、会社がことなると羽田・成田は50分以上、那覇は30分以上、その他空港は30分以上とされています。

乗り継ぎ予約時には最低限到着時刻と出発時刻の間がこの時間ないと予約を受けてくれないはずです(乗り継ぎが保証できないので)

そうはいっても、飛行機には種々の理由で遅延がつきものです。いわゆる離島便JGC修行で乗ってきた機体と折り返しで帰るときに乗る機体が同じであれば、自動的に乗り継ぎ先の便もディレイを食いますので問題ありませんが、大抵の場合はそんなうまい話はありません。

例えば、伊丹→羽田→札幌という予約で2レグ(2区間搭乗)したいときに伊丹で乗り継ぎが1時間見ていたとします。MCTの30分はクリアしていますが、伊丹からの出発便の機材到着が1時間ほど遅れて、伊丹→羽田の出発が1時間ディレイしたとしましょう。

そうすると、乗り継ぎ時間は1時間しか見ていないのでどうやっても乗り継げません。ここから先はどうなるかは、交渉力とグランドさん(地上係員)の判断次第ですが、運が良ければ羽田→札幌便で次の間に合う便に空席があれば振替たりしてくれるかもしれません。完璧に無料で予約変更ができるのは、各航空会社が止むを得ないと判断した場合に限られ、これはそんなには多くないようです。例えば、成田→名古屋という意外に人気がある便があるのですが、月に一度くらい1時間ほどディレイします。しかし無料で払い戻しや変更ができるケースはほとんどなくて、調べてみると2時間何分かディレイした場合でした(他にもあるかも)。

それでも次の便があればいいですが、予約した乗り継ぎ先の便が最終便なんてのはビジネスではよくある話です。いや、そりゃこまるでしょう、どうするのさ!って感じですよね。無料で変更を受けてくれれば、翌日に振り返る。それでも予定外に大阪一泊となりそんな急に言われても宿だって高くなるし…。ですよね。

JGC回数修行の場合

私が企てている(すでに予約も入れてある)1日4レグのコースが、羽田→セントレア(名古屋)→成田→セントレア→羽田というものです。最初のセントレアは9時10分について成田戻りは14時50分の出発なので、その日全部キャンセルにでもならない限りは大丈夫。

成田には16時00分に到着し折り返しで18時35分出発、つまり2時間半以上のの乗り継ぎ時間があるので普通は大丈夫。問題は2度目のセントレア。19時50分について20時40分出発です。普通なら50分あるので、外に出ることなく乗り継げばOKでしょう。しかし、さすがに1時間遅れたらアウトですね。そしてセントレアから羽田便は最終便ですので、これにのれないとセントレアで足止めになります。

成田で出発が1時間遅れるとわかったら、これはもうカウンターにいって次の2区間をキャンセルするしか手がないですね。そうしないと名古屋に置いてけぼりになります。その時キャンセル費用が発生するかどうかは運次第とはいえ、発生します、多分。これがリスク。私のJGC回数修行予約はこのリスクkが3回あります。

問題は、出発してから待ち時間が長かった時です。5月4日の旅客便の時刻表で調べていると、成田の夕方出発ラッシュは17時〜20時で、17時台が46便、18時台が37便、19時台が18便、20時台が17便です。ここに貨物便が加わりますが、さすがにこの17時台と18時台は避けているんので貨物便も参加してさらにラッシュが酷くなることはほとんどありません。

それにしてもすごいですね46便。90秒に1便離陸しているのです。まあ、何かあったらすぐディレイしても仕方ないですな。それでもほとんど定時運行ができているのは管制システムと管制官の腕ですかね?いずれにせよ感謝。



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