睡眠分析比較:GARMIN INSTINCTとApple Watch

睡眠分析比較:GARMIN INSTINCTとApple Watch

GARMIN INSTINCTMにはアドバンスドスリープモニタリング(ASM)という睡眠モニタリング機能が本体に搭載されています。一方Apple Watch本体にはそのような機能はありませんが、Apple Watchから送られてくるデータを利用して分析するiPhoneアプリのAutoSleepがあります。この記事では2つの睡眠分析を比較してみます。

この記事で紹介するデータを取るにあたり、こんな装着で一晩寝てみました。

GARMIN INSTINCTの場合

GARMIN INSTINCTは心拍センサーを搭載しているので、それを利用したアドバンスドスリープモニタリング機能が搭載されています。

アドバンスドスリープモニタリングでは、従来の加速度センサーのみによる(腕の)動きの分析だけではなく、心拍の変化でも睡眠状態を捉えているということです。

一般には、睡眠中の心拍数は起床時より低くなることから、睡眠の深さと動きの少なさで深い睡眠やレム睡眠などを捉えているのだと思います。

レム睡眠中は心拍は上昇しますが筋肉は弛緩しますので体の動きは少なくなり、ノンレム睡眠では逆となるので、それを統計的な値をベースに判断しているのだと思います。

睡眠分析ではfitbitがGARMINより進んでいましたので、ようやくGARMINが追いついた感じです。

GARMIN CONNECT MOBILEの睡眠分析の最初の画面です。これだけだと時刻の推移による変化がわかりません。

次がこれ。深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、起床(といっても意識的に起きているとは限りません)と判断されたものの時間推移です。それぞれ、加速度センサーによる動き(正確に言うと装着した左腕の動き)の推移です。

こちらは加速度センサーの状況。下側にある紫色の帯がレム睡眠と判断されたところ、赤色が起床と判断されたところ。左腕の動きが大きいのがわかります。心拍変動は表示されませんので、それがどのように判断に影響しているかはわかりません。午前2時とか3時を記録していることがあり、イマイチ信用できません。

以前使っていたGARMINのデバイスではそのようなことはありませんでしたので、アドバンスドスリープモニタリングがまだこなれていないのかもしれません。

ただv5.40がリリースされてインストールしたその夜に上記のデータをとったので改善されたの「かも」しれません。

この例では入眠をちゃんと捉えていますが、これまで記録してきた七割くらいは実際には0時前にはベッドに入り意識がなくなっている(笑)のに、入眠時刻が午前2時とか3時に記録されていますのでいまいち信用できないのがGARMIN INSTINCTのアドバンス度スリープモニタリング機能、あるいはアプリ。



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Apple Watch

ご承知の通り、Apple WatchはSeries 5になっても未だにネイティブで睡眠トラッキングが実装されていません。他のウェアラブルデバイス(アクティビティトラッカー)で睡眠分析がないのはごく一部の機種でしょうか。

転倒検知とかアメリカだと心電図測定とかいろいろ盛り込んでいるのに、睡眠分析がない意味がわかりません。

睡眠分析を搭載するとほぼ24時間装着が欠かせぬものとなり、そうなると他のアクティビティトラッカーのように数日程度の電池寿命は欠かせぬものとなります。搭載はおそらく簡単なのですが、バッテリー事情が許さないお粗末スペックなApple Watchの現実です。

なんともお粗末なのがApple Watchです。高性能・高機能であれば良いというものではないのがウェアラブルデバイスであり、そのあたりがスマートフォンとは違うところ。

それはともかく、Apple Watchでの各種センサー情報は全てペアリングしたiPhoneに送られており、それを分析することで睡眠トラッキングを提供する有償アプリがあります。

私はApple Watch Series 3のときからこれを使っています。

深い睡眠、良質な睡眠というのが何を意味するのかイマイチわかりません。深い睡眠はいいとしても良質な睡眠って?

こちらは加速度センサーによる腕の動きと心拍センサーによる心拍変動の記録となります。青と紫のなだらかな線が動きの多い少ない、赤いグラフが心拍変動です。

GARMINだと3時前くらいに動きが大きくなっていますが、Apple Watchでも同様に動きが大きくなっているのがわかります。

ただ、GARMINでレム睡眠を検出している4時過ぎは、AutoSleepでは動きは下向けの谷がありますが、心拍変動のほうは上がるわけではなく下がっていますので必ずしもレム睡眠とはいえないのかもしれません。ちなみにAutoSleepにはレム睡眠という言い方は見当たりません。

これは睡眠中の心拍レポートです。私の場合思ったより低下が少ないことがわかります。これは個人差、年齢差が大きいと思いますが、医師でも生理学者でもないのでこれ以上はわかりませんし触れるべきでもありません。

最初の円グラフ4つを単純に並び替えたものです。

まとめ

GARMINの睡眠分析は最近アドバンスドスリープモニタリングがリリースされて心拍を併用してみるようになり、レム睡眠なども見られるようになった。

Apple Watch自身には睡眠分析機能はないが、ペアリングしているiPhone上で有償アプリのAutoSleepを使うことで精度の高い睡眠分析やトラッキングができるようになるのでオススメ。お粗末バッテリー駆動時間なApple Watch本体には頼らないこと。

私が使った範囲では、GARMIN INSTINCTの睡眠分析では入眠時刻が全然外した時刻になることが多く、全体的に現時点ではいまいち信用できないが、ファームウェアUP(v5.40)で改善したの「かも」しれない。



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