金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜兼六園・金沢城〜

金沢旅行21回の筆者が伝える、秋の金沢観光ポイント〜兼六園・金沢城〜

11月に入り、もうすぐ紅葉ピークとなります。私はこれまでに金沢旅行21回の経験がありますが、それらから得た紅葉シーズンの観光名所を巡るコツなどをお伝えします。今月から来月にかけて金沢観光に行かれる方必読です。今回は金沢観光のハイライト、兼六園についてお伝えします。

紅葉が美しいのはいつか?

金沢市内で紅葉というと、すぐ思いつくのが兼六園金沢城です。卯辰山も綺麗ですね。観光ガイドブック的にはメジャーではないですが、アメリカ楓通りも外せません。

以下で説明に出てくる主なポイントを赤でマークしておきます。PCでご覧になる場合には、クリックでウィンドウサイズ近くまで地図が拡大表示されます。

兼六園の紅葉

平均的に言うと兼六園・金沢城の紅葉状況はこんな感じです。

  • 10月下旬:少し色づきが始まる
  • 11月1日:雪吊り作業の始まり
  • 11月20日前後:紅葉の最盛期
  • 12月上旬:ほぼ終わっている

紅葉目当てなら、11月半ば〜20日頃が例年では一番紅葉が綺麗な時です。

この時期は、兼六園の夜のライトアップをやっていることが多いので、訪問時にライトアップがあれば他の予定を放り出してでも行くべきです。

上:ライトアップされた兼六園の瓢池(ひさごいけ)

紅葉ピーク時期の兼六園徽軫灯籠(ことじとうろう)

雪吊りが終わった兼六園唐崎松(からさきまつ)

ライトアップされた兼六園唐崎松(からさきまつ)

兼六園といえば徽軫灯籠が有名ですが、徽軫灯籠を綺麗に写真にとるのは午後がおすすめです。午前は逆光になってしまい、せっかくの紅葉もちょっとねぇという写真になることが多いのですが、午後に入ると光の具合がちょうどよくなります。

金沢城の紅葉

兼六園に負けず劣らず金沢城も綺麗です。兼六園のようにまとまって配置されているわけではないのですが、敷地内いたるところに紅葉があります。

金沢城新丸広場の紅葉

金沢城いもり掘りからみた紅葉。広坂・金沢21世紀美術館のすぐ近くである。

アメリカ楓通り

いしかわ四高記念公園としいのき緑地の間にあるアメリカ楓通りの真っ赤な紅葉は普通より早くて、11月初旬がピークとなり、兼六園の紅葉ピークの頃にはアメリカ楓通りは枯葉通りとなってしまいます。

アメリカ楓通りの紅葉

例年では11月中旬〜20日前後が兼六園と金沢城の紅葉ピークとなります。ただしアメリカ楓通りは11月上旬が紅葉ピークとなります。

2〜3日程度の滞在で兼六園・金沢城とアメリカ楓通りの両方の紅葉ピークを楽しむのは無理ですが、兼六園・金沢城の紅葉には少し早すぎる場合は、アメリカ楓通りの紅葉はいい感じになっていることが多いです。

観光ピーク時の兼六園への入園裏技

北陸新幹線開通以来金沢を訪れる観光客はうなぎのぼりで、兼六園の桂坂口の料金所(北鉄バスで兼六園下バス停で下車し、観光客の流れにのって坂を登るとこの料金所の前に出ます)には長蛇の列でうんざりってこともあります。

そういうときは、桂坂料金所の前を通り過ぎて砂利道に入り、茶店を左手に見ながらそのままずんずんまっすぐ行きますと、別の料金所があります。

蓮池(れんち)門口料金所です。

桂坂料金所がウルトラ長蛇の列の時でも、蓮池門の料金所は空いていますので絶対お勧めします。

金沢城は近江町から徒歩距離

金沢城ってどう行くの?

王道は北鉄バスで兼六園下下車ですが、宿を近江町付近にとった場合は実は徒歩圏内です。

このGoogleマップを見ていただくとわかりますが、近江町から徒歩8分650mで、金沢城の黒門口に到着します。

おすすめは、ここから新丸広場(だだっぴろい芝生広場)を抜けて、河北門を通り、橋爪門を潜って、鶴の丸休憩館で一休み。

ここの大きなガラス窓から見える金沢城は、晴天のときですとまるで巨大な写真のようです。

それから入館料を支払って五十間長屋を見学しましょう。

珍しい断面がひし形の櫓(菱櫓)を中から見学できますし、その複雑な構造に感心するでしょう。



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金沢城横の白鳥路

観光客はほとんど歩かないようですが、金沢城の横に白鳥路という緑と清流の小道があります。

6月には蛍が放たれてる綺麗な清流です。

金沢城石川門と兼六園の桂坂口を結ぶ橋がありますが、その石川門側の下に白鳥路の片端があります。

石川門側から白鳥路をのんびり歩くと、お堀通りに出ますのでそこを左折すると金沢城の大手門に出ますので、さらにまっすぐ歩くと黒門口となり、そこから近江町までは徒歩9分。

ちなみに大手門とは一般にお城の正門のことを言います。城下町ですと大手町とか大手通、大手門といった地名・場所・通りがあることが多いのですが、これらはすべてお城の「大手門」に由来します。

東京の大手町もかつての江戸城の大手門の近くということになります。

金沢城では石川門がいかにも正門みたいですが、あれは加賀藩時代には通用門でありまして、正門は大手門となります。

玉泉院丸庭園

金沢城としいのき迎賓館の間にある日本庭園です。

加賀藩二代藩主前田利長が慶長四年(1914年)に越中国新川郡富山城に隠居後死去した後、利長の正室である永姫(えいひめ:織田信長の四女)は金沢に戻り剃髪して玉泉院と名乗ったそうです。

三代藩主前田利常(前田利家の四男、二代藩主利長の弟)は、その場に庭園を造園しました。つまり義理の姉の住まいに庭を作ったわけですね。

この庭園の名前もそこに由来します。一般に玉泉院とは大名の娘あるいは正室の院号とされており、利長の正室・永姫が玉泉院を用いたとされています。

明治維新後、庭園は潰されたりしていろいろな変遷ののち石川県立体育館が建てられました。2008年に体育館が移転解体した後、金沢市が土地を買取、庭園の発掘調査を行って復元工事を行い2015年3月に一般公開されました。

現在は毎週末の夜に、琴の音色とともに数分サイクルのライトアップが行われ、見るものを幻想の世界に引き込みます。

週末にあえば、他の予定を変更してでもぜひ訪れてみてください。11月下旬のこのあたりの夜は冷え込みますので暖かい格好で行ってください。

上の写真二枚はライトアップされた庭園の様子です。実物は非常に幻想的ですので、訪問されることをお勧めします。

まとめ

金沢城・兼六園の紅葉ピークは例年11月中旬〜20日前後である。

観光ピーク時には兼六園の桂坂口(バス停兼六園下に一番近い)は激混みになるので、そこを無視して砂利道をまっすぐ、茶店を左手にみながら歩くと蓮池(れんち)門口に行くのでそこはいつでも空いているのでお勧め。

近江町付近に宿をとると、金沢城黒門口には徒歩で10分もかからない。

毎週末には玉泉院丸庭園のライトアップがあり非常に幻想的であるのでお勧め。



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