東京が「天気の子」のようになったらどうなる?

東京が「天気の子」のようになったらどうなる?

延々とやむことなく降り続く雨、何日も、何週間も、何ヶ月も降り続く雨。そんな世界を舞台にしたのが新海誠監督のファンタジー・アニメーション「天気の子」です。東京が「天気の子」の世界のようになったらどうなるのでしょう?

映画「天気の子」

気候変動で何日も何週間も雨が降り続く関東地方。

ひょんなことから狭い範囲・短い時間ですが晴れ間を作る力を身に着けた晴れ女で天野陽菜(あまのひな、未成年)と、主人公であり陽菜と知り合う神津島の高校生森嶋帆高(もりしまほだか)の物語です。

地上波でも放送されましたが全編はAmazon Prime VideoやGoogle Play Movieでご覧になれます。

Amazon:レンタル-500円、購入-2,500円

Google:レンタル-400円、購入-2,000円

お金を払うならGoogleのほうがお安いです(笑)。

このアニメの中では東京洪水は日常の風景になっていて何故か深刻さを全く感じないのですが、現実にはそんなことはありえなくて悲惨な状況になるでしょう。



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荒川氾濫時の水害予測

以前にも当ブログで紹介したことがあります。

国土交通省荒川河川事務所がフィクションドキュメンタリー「荒川氾濫」を作ってYouTubeに公開しています。

荒川堤防決壊でこの状況になるのです。

関東地方全体が連日の豪雨に見舞われたら、東京はどうなるのか?

探してみたらちょうどいい具合の解説がありました。

この記事(ブログ)によれば、縄文時代に海であったところと、東京都が発行している荒川水系が氾濫した場合の浸水想定ハザードマップの浸水エリアがピタリと重なるそうです。

もう少し具体的に見たい場合は下記をどうぞ。

見事に東京東側(京浜東北線より東側)が水没です。

そんな風景が「天気の子」の最後のほうに描かれています。

「天気の子」がどうしても不自然なのは、そんな深刻な洪水・水没状態であるにも関わらず、被災という暗さは微塵もなく道路水没が普通の事としてさらりと描かれています。それがこの映画の良さでもあり不自然さの根源でもあるとは思いますが、それを強調してしまうと単なる災害アニメーションにしかならないのでしょう。

現実には?

想像したくないですが、フィクションドキュメンタリー「荒川氾濫」が実際に起こりうる姿でしょう。

その状態が改善されることなく水没回復不可避であるとなったときに、水没東京ありきの世界で「天気の子」の世界になるのでしょう。

一人ひとりはできることは少ないのですが、気候変動の原因が人間の活動なのか長期の自然変動なのかは今は誰にもわかりません。しかし、災害は必ず起こるのでそれに備えることは大切です。

まとめ

新海誠監督のアニメーション「天気の子」は、気候変動で長期降雨に見舞われている東京が舞台。

現実には大雨が続くと国土交通省荒川河川事務所作成フィクションドキュメンタリー「荒川氾濫」のように悲惨な状況になる。

ひょっとしたら今年の超大型台風で荒川が本当に氾濫するかもしれないので、可能な備えはしておこう。

 



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