コロナ禍で期限内に使えそうもないANAマイルの延命策

コロナ禍で期限内に使えそうもないANAマイルの延命策

せっかく貯めたANAのマイルがコロナ禍で使えないまま消えてしまいそう….。なんとかなる方法がありますよ!

本稿のタイトルは「ANAマイルの延命策」ですので、使ってしまう(特典航空券やANA利用券、A-StyeなどでANAマイルには戻らない不可逆な交換)は説明の対象外です。

なんらかの正当な手段でマイルを延命しようというわけです。

ANAマイルの有効期限

今更ですが、一応確認しておきましょう。

ANAのマイルは取得手段(フライト・ショッピング・提携ポイント交換)に関わらず積算から3年間の有効期限があります。

貯めたマイルはご利用になった月から数えて36ヵ月後の月末まで有効です。
お貯めいただいたマイルの有効期限は会員専用機能にてご確認ください。

出典:マイルの有効期限 | マイルを貯める | ANAマイレージクラブ

例えばで2021年10月に積算されたマイルは3年後の同月の月末である2024年10月末まで有効ということです。

スマホであれば「ANAマイレークラブアプリ」で簡単に確認できます。

上のスクリーンショットはAndroid版の「ANAマイレージクラブアプリ」のマイレージ表示です。

この例ですと、1,649マイルが2024年6月30日が有効期限ということになります。

自分のマイルの有効期限を「ANAマイレージクラブアプリ」で確認しておきましょう。

ダイヤモンド会員になる

プレミアム会員なら最初に思いつくのがこれです。

ダイヤモンド会員になるとその期間中(取得した時から当該年度末までは事前サービス期間で、取得した翌年度が正規のプレミアムサービス期間)は、マイルの有効期限のカウントが停止します。

したがって毎年ダイヤモンド会員であり続ければ、その期間中マイルが失効することはありません。

しかし、よほど仕事で飛びまくる人でない限り、100,000プレミアムポイント(PP)は貯まりません。タレントさんで年中ロケで飛びまくっているような人は放っておいても貯まるでしょうが、仕事の殆どを普通にオフィスで行う方は無理です。せいぜいプラチナ止まりではないでしょうか。

修行だと、相場は1PPを稼ぐには10円が基準となるのが修行僧の考える基準であり、それ以下のポイント単価で修行するのが半ば常識になっています。

仮に1PPが9円だとしても、100,000PPを稼ぐには90万円、1PPが8円で修行できたとしても80万円もかかりますので、はっきり言ってそこまで投資して稼ぐ価値はありません。



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ミリオンマイラーになる

ダイヤモンドよりもっと可能性が低いのがミリオンマイラーです。

こちらは普通の人には実現不可能だと断言します。

ボーナスマイルなどは含まない区間基本マイレージの合計が100万マイル以上になると、死ぬまであるいはANAマイレージクラブを退会するまでマイルは失効しません。

100万マイル以上になる区間基本マイレージは、例えば羽田空港-伊丹空港は往復560マイルになりますので1,786往復必要です。1年365日欠かさず往復しても4.9年、週一回の出張だとすると34年と5ヶ月ほどかかりますので、大学卒業して4年ほどたって中堅社員になってから定年を迎えるまで毎週欠かさず羽田と伊丹を往復すれば実現できます。

これ、笑っちゃうしかありません。

こんなの実現できる人いるんですかねぇ。

毎週のように世界中を飛び回らないと無理です。

ANA To Me CARD PASMO JCBを使う

一番実現しやすいくお勧めなのががこれです。

なかでも交換率が高いのは「そらちかカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)」です。

詳しくは上のリンク先の当ブログ記事にありますが以下に要約します。

STEP-1:ANAマイルをメトロポイントへ

ここで必要なのは「ANA To Me CARD PASMO JCB」だけです。他のメトロカードではダメです。

交換レートは1:1で10,000マイル単位での交換です。すなわち10,000マイルが10,000ポイントになります。

毎年4月1日から翌年3月末日までの間に付与されたメトロポイントは、翌々年の3月末日まで有効です(最長2年間)。メトロポイントは、毎月11日に会員のメトロポイント口座に記録され、記録された時点から有効となります。

出典:ポイントを貯める | Tokyo Metro To Me CARD (to-me-card.jp)

わかりやすく言うと、メトロポイントとして記録された年度の翌年度末まで有効です。

すなわち2021年11月(2021年度)に10,000マイルを交換完了したとするとメトロポイント10,000は2023年3月31日(2022年度末)まで有効でそれを過ぎると消えてしまいます。

STEP-2:メトロポイントをANAマイルに戻す

前述のメトロポイント有効期限までにマイルへの交換手続きをします。

交換レートは1:0.9ですから、10,000ポイントが9,000マイルとなります。ま、10%は延命料と思えばいいでしょう。T-ポイントのように半分になるよりましです。

注意点1:交換は一ヶ月に20,000ポイントが限度、年間で240,000ポイントが限度となる。
注意点2:マイルとして使えるまでに1〜2ヶ月くらいかかる。

どれくらい長くなる?

メトロポイントにするのに1〜2ヶ月、メトロポイントになってから最長2年・最短1年1ヶ月、ANAマイルにするのに1〜2ヶ月、マイルになってから3年間なので、最長で5年4ヶ月ほど延命できる計算になります。最短でも4年3ヶ月は延命できます。

さすがにそれだけあればコロナ禍も落ち着いて海外旅行にはいけるようになるでしょう。

ただし繰り返しになりますが、メトロポイントからANAマイルは1割減って月20,000ポイント、年間240,000ポイントが交換限度です。

もっとも、それ以上にマイルを持っている人は多分ダイヤモンドに手が届いている人なので、プラチナ会員であれば多分問題ない範囲です。

まとめ

ANAのマイルは3年間の期限がありそれを過ぎると消滅する。

コロナ禍のおり、貯めたマイルはできるだけマイルのまま温存してコロナが落ち着いた時にマイルとして海外旅行に使いたい、そんなときにはANA To Me METRO CARD JCB(そらちかカード)が役に立つ。

このカードを使ってメトロポイントを経由してANAマイルに戻すことで、10%マイルは減るが最長で5年と少し、最短でも4年少々は延命できる。

ANAマイルを貯めているならANA To Me CARD PASMO JCBを作っておこう。



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