リアル書籍と電子書籍

リアル書籍と電子書籍

リアルな書物とAmazon Kindleに代表される電子書籍。どちらもいいところ悪いところがあり、一方的にどちらが優れているわけではありません。そんなところから比較してみましょう。

リアル書籍は嵩張って重すぎ災害にも弱い

電子書籍なので当然ですが、何十冊持っても重さはKindleなら200gを切る程度。

海外リゾートに行くと、ホテルのプールサイドでやたら分厚いペーパーバックを読んでいる人を多く見かけませんか?機内でも同様です。

ペーパーバックは紙質や作りがとても粗雑なのでとてもかさばる割には軽いのですが邪魔です。現地で買って現地で廃棄するなら別ですけど、大抵の場合は読み切れずに持ち帰るわけです。

立派な装丁のリアル書籍がたくさん詰まった書棚は壮観ですが、地震や風水害多発国日本においては時には本棚にびっしりの蔵書は人命を奪いかねません。

さらに水害でいとも簡単にリアル書籍は失われますが、電子書籍であれば端末を買い直せば今まで買ったすべての本を読むことができます。 嵩張るが故に持ち運びが億劫になりつい読みそびれてしまうということもあります。

電子書籍に所有権はない

Amazon Kindleに代表される電子書籍がリアル書籍ともっと大きく異るのがこの点です。

リアル書籍は「購入することでその印刷物の所有権が自分に移る」のです。自分が所有するので読み終わったらBOOKOFFに売却することも自由であり蔵書として大切に保管するのも自由です。

しかし電子書籍は「利用権を買う」のです。いわば借り物。

利用権を買うので、仮にAmazonがKindleのサービスを終了したら、今まで買ったKinlde本はタチドコロに読めなくなりまして、再度読みたいとなればリアル書籍を探して買い求めざるを得ません。

まして読み終わったからBOOKOFFに売るなんてのは不可能です。 そりゃそうですね、自分にあるのは他人には譲渡や貸与できない利用権であり所有権ではないのですから。言ってみれば図書館の本と同類。

これが最大のディメリットです。

繰り返しますが、電子書籍は所有物ではなく利用権だけを買った借り物です。



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電子書籍は本との偶然の出会いがほとんどない

読書家の方が良く指摘されるのがこれです。

大きな書店にいくと、つい時間を忘れていろいろ見て回ることって多いですよね。

大の読書家でなくても楽しいものです。

そして何気なく手にとった本に惹かれて買って読み始める。

これはやはりリアル書店ならではです。

Amazonのサイトでは、目的を持って本を探して買うことが基本となっていますね。

いくらおすすめに出てきても、それをKindleでサンプルをダウンロードしてまで読むことは少ないと思います。

なんだかんだ言っても電子書籍はありがたい

いろいろディメリットはありますが、筆者の場合も狭い我が家ですから電子書籍はありがたいというのが実感です。

リアル書籍が優れているとか、電子書籍が優れていることはありませんので、うまく使い分けることが大切です。  

冒頭の写真のように同じ書物をリアルとKindleで両方買うということもありがちでもあります。著者の方はダブル印税で喜ばれるかも….。  

余談ですが、本当に好きな作家の本は絶版出ない限り、リアル書籍かなければ電子書籍を買うべきです。古本をいくら買われても著書には一銭も入りませんから。

個人的にはUSB TYPE-C対応で32GBのPaperwhiteが気になります。



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