メールの日本語:枕詞は不要、本文はメインポイントファーストで手短に

メールの日本語:枕詞は不要、本文はメインポイントファーストで手短に

社内業務のメールで、やたらメールが長い人がいますよね。それに定番枕詞を付ける人が多いこと。同じ社内で初めての人でもないのに、定型の枕詞なんざぁゴミであり無駄です。社内業務メールに枕詞は不要であり用件のみを短く書くのが鉄則です。


全く要らない定番の枕ことば

社内業務メールの書き出しで、絶対要らない言葉であるのに皆さん判で押したように書いています。

△△△△部 ○○さん

お疲れ様です。
◇◇◇◇◇センターの▽▽▽です。

ほぼ定番じゃないですか?

この「お疲れ様です」という文句。
このバリエーションでこんなのもありますね。

△△△△部 ○○さん

いつもお世話になっております。
◇◇◇◇◇センターの▽▽▽です。

一見最初の例よりは少しマシな気もしますが、多分全ての人に同じ枕ことばを並べているわけで、中にはテンプレートにセットしておいて自動的に入れるようになっている人もいるかもしれません。

メールはface-to-faceではないので、特に社内業務メールに関しては導入とか挨拶とか一切不要です。

書く方も無駄を書かない、読む方に時間を無駄にさせないのが上手な社内業務メールです。

筆者の経験では、海外(同じグループ会社)とメールでやりとりすると彼らのメールは非常にシンプルで単刀直入だと思います。

まどろっこしいメールに慣れているとぶっきらぼうにすら感じますが、慣れると単刀直入で言いたいことがすぐにわかるので非常に楽になります。

どうしても枕ことばを描きたいのであれば、貴方の気持ちが相手に通じるようなことを書くべきです。

△△△△部 ○○さん

◇◇◇◇◇センターの▽▽▽です。
先日いただいた資料のおかげでクライアントへの提案がうまくいきました。
資料の中にあった「XXXX」についてさらに詳細を教えていただきたのですが、近日中に伺ってもよろしいですか?

例としてはイマイチですが、通りいっぺんのどうでも良い挨拶よりは、素直に感謝の意を述べるとか、状況によっては相手を気遣うとかそんなふうにパーソナライズされたメッセージ(ただし絶対プライベートには踏み込まない)を入れるべきです。



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用件のみをストレートに書く

私たち日本人はついつい前置きが長くなって、下手すれば書いているうちに自分自身が前置きの海に溺れそうになって方向性を見失うことがあります。

読み物であれば「起承転結」が基本ですが、メールに関しては「結」だけでいいのです。

言いたいこと(報告事項、連絡事項、依頼事項など)をズバリストレートに書けば良いのです。

どうしても補足説明が必要な場合もありますから、それは「結」の後に書くこと。

社内業務メールはメインポイントファースト。

これが基本です。

筆者が時々使うのがこういう手です。
面識のある相手なら自分が名乗る必要すらありません。
メールですから、普通は社内のアドレスは相手の名前を示していると思います。

XXXX部 YYYYさん
プロジェクトXの件でお願いがあります。

◼️要旨
プロジェクトYの詳細成果報告の写しを送付をお願いします。

◼️理由
プロジェクトXの計画の精度をあげるために、先行プロジェクトであるYの成果を分析する必要があるため。

これだけ書けば済むものを、まずは延々と挨拶は細々した理由を書いて、最後に本題がさらりと書かれているメールを見たことがある人は多いでしょう。

全く時間の無駄。

読んでいて何が言いたいのかわからなくなってしまいます。

メールも上司への報告も結論を先に!

おまけ:報告もメール同様手短に

上司へのヘタクソ報告の例
 上司「旅路君、先週の釧路出張はどうだった?」
 旅路「はい、めっちゃ寒かったです。もっと分厚いダウンを着ていけば良かったです」

アホですね、全くもって、アホ。

上司へのいい報告の例
 上司「旅路君、先週の釧路出張はどうだった?」
 旅路「はい、クライアントの田中部長とは本格業務提携の方向で合意できそうです」

釧路はこの季節寒いに決まっているのだからそんなのはどうでも良い。

忙しい上司に対しては端的に結論だけをスパッと脚色交えず報告することです。

メールも同じです。

ビジネスにおいて時は金なり、時の無駄遣いは経費の無駄遣いなのです。
特に長々と何が言いたいのかわからないメールは業務妨害といっても支障ありません。

 



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