転職する気がなくても職務経歴書を作って自分のスキルと経験を客観的に振り返れ!

転職する気がなくても職務経歴書を作って自分のスキルと経験を客観的に振り返れ!

転職経験がない限り定年までは書くチャンスがないのが「職務経歴書」です。職務経歴書は単に履歴書の添え物ではなく、自分がこれまで仕事をしていた成果を振り返るツールでもあります。転職の意思がなくても一度真剣に書いてみて自分の仕事人生を客観的に振り返ることは、仕事に対するこれからの考え方などを整理するのに役立ちます。

職務経歴書とは?

転職の時に履歴書を出すのは常識中の常識ですが、他に職務経歴書というのも必要になるのが普通です。

職務経歴書は、当人が過去に従事した職務・職業上の地位、および当該職務の具体的内容を、当人の職歴として時系列的またはキャリア)、プロジェクトタイプなどをベースに記載した書面のことで、第三者に提示するために使用され、時として履歴書とともに用される。
出典:WIkipedia 「職務経歴書

特にこれでなければならないという決まった様式はありませんが、主には以下のような内容を含みます。

・職務要約
・活かせる経験・知識・技術
・職務経歴詳細
・資格
・語学と実務経験
・自己PR

これはリクルートのリクナビNEXTで作成可能な職務経歴書の項目です。

職務経歴書が必要なシーン

一つは転職のときでありこれは明白です。

もう一つ、定年退職後・再雇用終了後に職を見つける場合です。

前者は働かないと食っていけませんから無条件に必要ですが、後者の場合はこれまでの経験や知識・技術を活かして現役の若い人を育成したり支援するような役割になって来ることが多いので少々毛色が違います。

また、社会人10年生と社員3十数年と再雇用5年間を経たベテラン社会人では経験も自己のウリも全く異なります。

会社勤めを長くやっていると、自分の仕事が当たり前になってしまい、その仕事で自分がどのように成長したか、その成長で他人にどのように影響を与えられるかなどを考えなくなっていると思います。

仮に自社内では「余人をもって代え難い」と高い評価を得ていても、その会社との縁が切れてしまうとその評価は何も役に立たず、他社に応募するときにそれを主張しても「はあ?君、何言っているの?そんなもんクソでしょ?アンタ馬鹿じゃない?」とか言われないまでも思われるのがオチの可能性すらあります。

自分の現職での評価が他社で通じるなんてのは夢物語である。

主観的要素をできるだけ配して、前職には全く関係ない会社にとって自分が価値ある存在であると思わせることができるかどうかです。

自分を売り込むプレゼン資料が職務経歴書です。

単にどんな仕事をしたのか羅列して終わりのものではありません。

嘘はバレるのでいけませんが、過小評価しての記述はなおよろしくありません。



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職務経歴書に書く職務経歴詳細

これが一番難しいと思います。

今まで転職経験のない人はなお難しいでしょう。

XXXX年XX月〜XXYY年ZZ月
どういった部署(部署名ではない)で
それはどれくらいの規模の部署で
どういう役職・立場で
どういう担当で
どのような成果を出したたか
それに対しての工夫などはあったか

といったことを通常は時系列で書いていきます。

このときに前職の職場でしか通じない用語は使わない(うっかりすと無意識に使ってしまいます)、成果や工夫はその業務とは無関係な第三者にでも理解できるようにしなければなりません。

こう書くと簡単そうに思えますが、まあ書いてみてください。

30分やそこらではかけないことは間違いなくて、最低でも丸一日はかかると思います。

とくに定年前後の年齢だと経験も長いので思い出さねばならないこともたくさんあります。

ビジネスマンを長くやっているといろいろな仕事・職種を経験します。それらの積み重ねは意識せずとも自分の力になっているはずなので、いろいろな経験のシグマ(総和)がどういった成果を生むことが可能なのか、どういったことができるようになっているのかを自己PRで書くわけです。

職務経歴書は自分のカタログであり仕様書である

いかがでしょうか?

職務経歴書は自分という商品を買い手になるかもしれない顧客(応募先企業)に売り込むためのカタログであり、仕様書でもあります。

この商品(自分)なら自社の業務のクオリティや生産性向上に役に立つと思わせるかどうかです。

リクナビNEXTは職務経歴書の項目が比較的明確に列記されていて、グッドポイント診断もあり客観的に自分の強みを把握でき職務経歴書でのアピールポイントなどに利用できます。登録するとメールは結構きますが、営業電話などは一切かかってきませんので安心して登録できます。

転職をしなくても、今一度職務経歴書を書いて客観的に自分を振り返ることで、これからの自分の仕事というものを考える良い機会になります。



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