2022年5月20日に金沢の片町に『OMO5金沢片町 by 星野リゾート』がオープンしました。秋の金沢旅行のプランに考える人も多いかと思います。筆者もその一人ですので利用前にホテルについて調べてみました。
OMOについて
リゾートホテルを展開している星野リゾートの都市型リゾートホテルです。
[公式] OMO by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/brands/omo/
タイプは4種類でなぜかOMOの後の数字は奇数のみです。
OMOの特徴である「ローカルガイドアクティビティ」と「ご近所MAP&OMOベース」は全てのタイプで提供されています。
名称 | タイプ | 朝食 | カフェ・レストラン | 施設 |
OMO 1 | カプセルホテル | なし | なし | 東京川崎 |
OMO 3 | ベーシックホテル | グラブ&ゴーの朝食 | なし | 札幌すすきの、東京赤坂、京都東寺、 |
OMO 5 | ブティックホテル | カフェスタイルの朝食 | カフェ | 小樽、東京大塚、金沢片町、京都祇園、京都三条、沖縄那覇 |
OMO 7 | フルサービスホテル | ビュッフェスタイルの朝食 | カフェ/レストラン/バンケット | 旭川、大阪 |
流石にいくら星野リゾートのOMOでもカプセルホテルはいくらやすくても….と思いますし、OMO7のようはフルサービスだと普通に競合ホテルはたくさんありますので、星野リゾートとしてはOMO3かOMO5が注力しどころなのでしょうか。
OMO3札幌すすきの | ダブル15.2m²、スーペリアツイン21.1m²、トリプル30.4m² |
OMO3東京赤坂 | ダブル19.6m²~20.9m²、ツイン23.6m²~24.3m² |
OMO3京都東寺 | シングル16m²、ツイン17m²~19m² |
OMO5小樽 | ツイン25m²~26m²、スーペリアルーム28m²、トリプル30m²~32m² |
OMO5東京大塚 | やぐらルーム19.3m²、シングル19.3m² |
OMO5金沢片町 | ダブル23.2m²~24.7m²、スーペリア32.1m²、OMOハウス(キッチン付き)46.5m²~48.1m² |
OMO5京都祇園 | 茶の間ツイン(キッチン付) 35m²~37m²、座敷ツイン32m²~41m²、茶の間スイートトリプル(キッチン付)57m² |
OMO5京都三条 | ダブル16m²、ツイン23m²、スーペリア27m² |
OMO5沖縄那覇 | ダブル19.8m²、ツイン19m²、ヤグラルーム19.74m² |
どこもゆとりがありおしゃれなインテリアで、特に若い女性のハートをがっつり掴みそうな感じです。どの施設の写真や滞在者さんのブログ記事などをみても清潔感もありまして、これは確かに泊まってみたいと思います。
ビジネスホテルのシングルで多いのが15m²前後、ツインでは22〜24m²前後が中心なので、金沢片町のOMOハウスは別として23〜32m²というのはまあ普通よりちょいゆとりがある感じでしょう
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OMO5金沢片町 by 星野リゾート
OMO5金沢片町の詳細
2022年5月20日に開業しました。
[公式] OMO5金沢片町 by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kanazawakatamachi/
場所は香林坊交差点から大通りを南に向かっていくと右手に片町きららが見えてきますので、その手前の片町一丁目交差点を左(東方向)に入ります。
この通りはモダンで若者が多い通りで竪町通り(たてまちどおり)といいます。この通りに入るとすぐに右手に見えてくるのがOMO5金沢片町。
昔は長崎屋が入っていたフローリッシュビルと宝飾店が入っていたエムピーエスビルという2棟のビルがあったところですが、老朽化してゴーストビルのようになり竪町のいい雰囲気をぶち壊していたのですが、取り壊されOMO5金沢片町に生まれ変わりました。
ホテル名 | OMO5金沢片町(おもふぁいぶ) |
経営会社 | 株式会社星野リゾート (本社:長野県北佐久郡軽井沢町) |
開業 | 2022年5月20日 |
客室数 | 101室 |
カフェ/ラウンジ | あり(朝食提供、1,600円) |
レストラン | なし |
C.I. / C.O. | 15時 / 11時 |
会議室 | 定員4名、500円/時 |
専用駐車場 | なし |
契約駐車場 | タテマチパーキング:15時~翌11時:600円/1泊 (9月1日より1000円に改定) ホテル正面の竪町通りは午前7時から午後7時まで車両通行止めのため、車の横付け不可ですのでご注意ください。 |
禁煙 | 全館禁煙 |
コインランドリー | あり |
客室アメニティ | 歯磨きセット、ヘアブラシ、ボ ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、カミソリ、タオル、バスタオル 滞在着は有償レンタルで1着200円(黒い上下別で上はOMOロゴ入りのTシャツ風) |
普通のホテルの室内にあってOMOにないもの | ・パジャマや浴衣の類(上記のレンタル滞在着を借りるか持参するかなので要注意) ・スリッパ(部屋の入口のマットのところで靴を脱ぐので基本的に不要) ・ティーバッグやスティックコーヒーの類(必要なら持参か近所のコンビニで調達) |
客室設備 | 空気清浄機、加湿器、TV、電気ケトル、冷蔵庫、金庫、ドライヤー、ハンガー、ソファ |
宿泊料 | 公式サイトでは一人一泊4,000円前後~9,000円超えまで時期や日付・曜日によりさまざま。3連休以上の連休のときは料金が倍くらいに跳ね上がるようですので休前日を外した平日がおすすめ。 |
検索してみると滞在者の否定的感想には、
・パジャマ(ねまき)が有料レンタルなのは驚いた
・部屋にはティーバッグもない
といったものがありました。
しかしそれらは本当にネガティブな評価なのでしょうか?筆者はそうは思いません。
ホテルでよくあるような長いシャツみたいなやつは寝ているうちに裾が捲れ上がってしまうとか、浴衣だと前がはだけてしまってあらぬ格好になるといった欠点があります。ペラペラで着心地も悪いのは多数あります。それに比べると、上下別のTシャツとパンツになっているのはよろしいんのではないかと思います。嫌なら自分でもっていけばいいだけ。
本当は教えたくない! 金沢・近江町エリアのリノベーションホテル「ホテルパシフィック金沢」<後編:室内の例、近江町エリアについて>
ティーバッグにしても高級なホテルを別にすれば、大抵は安くて美味しくない緑茶のティーバッグとかじゃないですか。それならばお気に入りのティーバッグをいくつか自宅から持参するか、ホテル近所のコンビニで買えばよいのです。大した問題ではありません。
OMO5金沢片町の室内(大きなテーブルの有無)
泊まっいないのにあれこれいうものなんですので、最低限のことだけ筆者視点で触れます。
筆者の場合、金沢は基本的に1人旅でありブログの記事を書いたりするのにタブレットかPCを使いたいのでワーキングデスクが欲しくなります。あるいはカップルで泊まってもちょっと室内で何か食べたいときには大きめのテーブルが欲しいものです。
宿泊された方のブログの写真を拝見しておりますと、
・3名まで泊まれるスーペリアには小さい丸テーブルしかない
・2名までのダブルルームではワーキングデスクにもなりそうなテーブルとソファがある
の で、筆者が止まるなら当然ダブルルームなのでしょう。
大きめテーブルが欲しい方はダブルルームを選ぶべきですが、ソファとテーブルの高さ関係がわからないのでPCを使うのに適した高さかどうかが分からないのが不安なのと、ソファよりはチェアの方がPC作業には適していますので悩みどころ。
OMO5金沢片町の朝食は高い!
中身ではなく料金の話。
朝食だけを別途頼むと1人1食1,600円とこのクラスのホテルにしては微妙に高めです。一方宿泊プランで朝食をつけると1,200〜1,400円位アップ。
オフィシャルサイトによれば
・メイン1品(5種類から選べるリゾットまたはクロックムッシュ)
・サラダバー
・スープ
・ヨーグルト
・フリードリンク
です。
はっきり言って高い割にしょぼいと感じました。せめてメインにはもう一品何か欲しい。
Booking.comやGoogleでの利用者評価が非常に高い南町の「ホテルインターゲート金沢」の
【早割】60日前迄のご予約で15%OFF!更にお得な金沢旅
というプランで朝食有無の料金差は1,515円です。(別途朝食追加すると1,980円)
そして食事内容は
にあるように普通にメニューも豊富なビュッフェスタイルです。
OMO5金沢片町では朝食はホテルでは食べない方がお得ではないでしょうか?損するとまではいいませんが、他のホテルに比べると寂しいと言わざるを得ません。
食べていないので味は知りませんが、食べたいなと聞かれれば1,600円払って食べたいとは思わないと答えます。
片町付近は朝食難民
なら外で食べればいいじゃん!というのは道理ですが、片町あたりではなかなかバリエーション的に厳しいです。
平日のランチや夕食には片町付近はとても便利で選びたい放題ではありますが、朝7時台でカフェ以外で食事ができるところは知る限りはないと思います。
・<おすすめ> 片町のジャーマンベーカリーは朝7時から営業しています。
・香林坊のミスタードーナツは7時半から営業です。
・竪町通りの角にあるマクドナルドが年中無休で朝7時から営業です。
筆者が紹介した「ホテルパシフィック金沢」がある近江町エリアとは比較にならない不便さです。だからOMO5金沢片町も朝食提供についてはかなり強気に出ているとしか思えません。
回避策は香林坊大和の地下で翌朝の飲み物やパンを買うことです。それ以外ではジャーマンベーカリーもおすすめですよ。
観光スポットから離れていて不便
歩いてみるとわかりますがこの場所から近い観光スポットは、犀川大橋を渡って右手にあるにし茶屋街とか香林坊近くの日銀裏の長町武家屋敷跡くらいです。
筆者がお薦めする、主計町茶屋街・ひがし茶屋街・21世紀美術館・石川県立歴史博物館・国立工芸館・石川県立美術館・金沢城公園・兼六園といったところへは歩くには結構遠いです。
北鉄バスはありますが、香林坊から南にさがって片町のほうにいくと路線数が減りますし自動的に便数も減ります。不便ではありませんが、香林坊や近江町のように便利かと言われると否定せざるを得ません。
バスの便利さでいうならば、間違いなく近江町(武蔵ヶ辻)〜南町〜香林坊です。駅へ行くにもどこへ行くにもかなり便利なエリアです。
筆者は泊まってみたいのか?
部屋は写真で見る限り(公式サイト・商用サイトの紹介記事だけではなく宿泊された方のブログ記事など)を見ても、部屋はおしゃれで心地良さそうなのでそこだけ見ると泊まってみたいと一瞬思いましたが、以下の理由で最終的に宿泊したい気持ちは霧散しました。
・朝食代が中身の割に高すぎる
・ホテル以外でまともな朝食をできるところはこのエリアにはほとんどない
・金沢の主要な観光スポットに遠い
・以上により観光拠点としてのメリットは少ない
結論は「残念ながらファーストチョイスで泊まってみたいとは思わない」です。
お薦めするか?と聞かれたらその人の旅のスタイルと行きたい場所を聞いてから回答します。
朝食問題、観光スポットから少々離れていることを承知であり、OMO独自のサービスに魅力を感じるならお勧めでしょう。
旅先の楽しみは自分で見つけてなんぼ、朝食も地元の店で味わいたい、観光スポットも自分の足で行くといった筆者のような旅スタイルの方にはおすすめできなさそうです。
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