週末の箱根湯本(98/6)


六月のある週末、梅雨前線が活発に活動する雨の中、家族でいつもの箱根に行ってきました。

写真は全てデジタルカメラのオリンパスC-820Lのノーマルモードで撮影して、PaintShopProで減色・縮小したものです。写真により若干の色補正を加えています。

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文章による「箱根湯本紀行」はこちらにあります。

このページは写真中心ですが、文章による箱根湯本紀行もあります。こちらをごらんください。


今回乗ったのは、小田急ロマンスカーの中でも最新の車両がつかわれている「スーパーはこね号(写真左)」です。いままでの二階建て運転席のような全面展望車両ではありませんが、運転席は低めに作ってあり、運転席と客席の仕切りは、視界部分が全面ガラス張りになっており、事実上は展望車両みたいなものです。

ただ従来の展望車両は先頭から何列かは、階段状になり最前部でなくても、展望できますが、この車両は一番端だけが展望席になっています。座席はリクライニングの座り心地のよいニ座席×ニ列のシートです。

予約時に空いていれば、ニ階席のスーパーシートをとることもできます。グリーン車みたいなものですが、JRのグリーン車のように高くないのがいいです。一度乗ってみたいですが、今回は予約するときすっかり忘れていました(苦笑)

小田急へのリンク


梅雨のさなかの旅行ということで、この日は雨でも大丈夫なところへゆきました。それは「箱根ベコニア園」という、ベコニアという花を中心に展示した温室です。

さしずめ、伊豆シャボテン公園を小さくして、シャボテンにかえて、ベコニアを展示したところといえるかもしれません。入るとすぐに、写真左のような、丸い池にベコニアの花を浮かべたロマンチックなものがあります。なんか恋人同士がこの縁に腰を掛けて、愛をささやきあえるような雰囲気です。といっても実際には人通りが多いので、そんな気分にならないとは思いますが...(笑)

写真右はオレンジ色の大輪の花が美しいベコニアです。まるでデジタルカメラのメーカーのサンプル画像のようですねぇ(笑)。これはC-820Lのマクロモードで接近して画面一杯にとったものを、縮小・減色しましたが、色補正はしていません。

写真左は、箱根ベコニア園の温室内にあるカフェテラスです。白いテーブルとチェアがお洒落ですね。

この日は土曜日ですが天気が悪かったせいか、比較的空いていました。真夏だとこの中は冷房が効いているとはいえ、かなり熱くなるかもしれません。写真ではよくわかりませんが、テーブルには丸い水槽が置かれていて、そこにはベコニアの花が浮かんでいて素敵です。また両側も大輪のベコニアで囲まれており、お花畑でティータイムといったところです。ここも恋人に最適かも。

 

ここでのメニューの一部を写真右上は、ここのメニューの一部です。でもって、写真左下はそのメニューの裏側です(笑)。観光地の観光施設ですが、思ったほど高くないですね。ま、紅茶といってもリプトンのイエローパッケージのティーバッグだったりしますが....(苦笑)

お好きなら、ハーブティもいいかもしれません。見たところ完璧なハーブオンリーではなく、普通のリーフティにハーブを混ぜたもののようです。

ちなみに、ホットティーにはブルボンのルマンドが一つついています。これがリーフティで手作りクッキーなんかだと嬉しいですが、ま、お値段が安いから我慢しましょう。

このメニューにはのっていませんが、生ビールも販売されていて、結構飲んでいる人がいました。これが夏だと温室内が暑くなるので、生ビールがじゃんじゃん売れるのかもしれません。

 


宿は箱根湯本温泉郷の中でも、比較的奥にある「ホテルおくゆもと」というところです。須雲川沿いにある旅館で、山添なのでフロントのある入り口は七階、我々の客室は五階、という変わったつくりです。

写真左は窓からの眺めです。堰がありざーざーと音をたてているのが涼しげですが、これが夜中になると結構うるさいんですねぇ(苦笑)

窓を開けても見えるのは、川の流れと山肌の木々の緑ばかりという、眺めとしてはあまりよくありませんが、森林浴的なすごしかたもできるかもしれません。緑の香りを一杯に吸い込んで、露天風呂にはいるのはとても気持ちよいですね。

写真右は夕食です。ちょっと手をつけたあとなので、空の皿があったりします(笑)。品数は全部で十品の日本料理です。写真の中の左上の鍋は味噌味なのですが、味付けがよく美味です。しかし、がっかりしたことがあります。
 私    「冷酒ありますか?」
 従業員 「冷蔵庫の中にあります」
 私    「(無言であきれる)」
料理が美味しいので、それを引きたてるお酒もそれなりに用意しているだろうと思ったのが甘かった。いろいろな旅館に泊まりましたが、食事時の冷酒はないかと尋ねて「部屋の冷蔵庫にある」と言われたのは初めてです。地酒をずらりと期待したりはしませんが、それなりの応対があるとおもったんですがねぇ。客室冷蔵庫の量産酒があるではないか、といわれたのはがっくり。

はっきりいってこの応対で私の心は冷めましたね。もう二度とこの旅館にはこない、人にすすめることもしないと決めました。安くない宿なのに....(--;


二日目もやはり雨。気を取り直してチェックアウトして、出かけたのが写真左右の「神奈川県立 生命の星・地球博物館」です。

三年ほど前にできたばかりの、地球・生命をテーマにした博物館です。

場所は、箱根登山鉄道の箱根湯本駅から小田原方面に一駅目、運賃130円の入生田(いりうだ)駅から徒歩三分です。小田原から箱根湯本に向かうとき、この駅を通過すると、すぐに左側にこの建物が見えます。迷いようもないはっきりした目印です。

 

中の展示には目を引くものが数々ありますが、写真左はアンモナイトの壁です。アンモナイトの化石を見たことがある人は多いでしょう。私も一つや二つなら見たことはありますが、これは人の背丈の倍ほどの高さの壁全体にアンモナイトの化石がびっしりうまっているのです。

いや、すごいです。ここまで沢山あると、いくら化石でも不気味であります。

写真右は博物館の天井からぶら下がっている模型です.何の模型かというと「クツアルコアトロス」という名前の生き物だそうで、かなりでかいです。

 

写真左はヒクイドリの剥製です。ここでは剥製も手の届くものは手に触れることができます。

ですから、ヒグマの毛とツキノワグマの毛で、ヒグマのほうが堅くてごわごわしており、ツキノワグマのほうが毛が柔らかいというのも始めて知りました。

このヒクイドリにも手を触れることができます。頭高は2mほどもあり体重は80kgにも達するそうですが、人にはなれやすいとのことです。頭部がとても美しく、のどの赤い部分もとても鮮やかです。

写真右は道具を使っているチンパンジーの剥製です。左側の猿が右手に木の棒をもち、地面の穴をつついて何やら食い物を取り出しています。ほかにも石の上に堅い木の実をのせて、もう一つの石で殻を叩き割るという一種の文化を持つチンパンジーの種族もいるそうです。いや、頭良いのね....。

この「神奈川県立 生命の星・地球博物館」ですが、観光地の一つ前でなおかつ新しい施設なので、結構すいています。上野の国立科学博物館を小型にして、展示方法を工夫して楽しめるようにしたものだと思えばいいです。剥製なども、基本的には手で触れることが許されており、これも他の博物館では見られる特徴です。

箱根湯本にいったら、是非一度お尋ね下さい。おすすめの穴場スポットです。

神奈川県立 生命の星・地球博物館へのリンク


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