夏休みサイパン旅行 (1998/8)


八月の半ばのこと、唐突に、本当に唐突に思い立ってサイパンにいってきました。

写真は全てデジタルカメラのオリンパスC-820Lで撮影して、PaintShopPro 4.22Jで加工したものです。

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文章による「サイパン紀行」はこちらにあります。

このページは写真中心ですが、文章によるサイパン紀行もあります。こちらをごらんください。


サイパン行きの便はノースウェスト62便、成田発午前9時45分というものです。なんだ10時前なら楽勝じゃないか、と一瞬は思いますが、個人手配ではなくツアーですから二時間前に旅行会社カウンターで航空券受け取り、つまり午前7時45分には成田に行かねばなりません。

利用したツアーは、(株)日本旅行のベストツアーで「お得なグアム・サイパン」というコースです。筆者家族が利用した8月20日出発で、大人1名につき88,000円です。ちなみに、1998年は10月後半から12月前半までの、月曜日もしくは火曜日出発ですと、同じコースでも54,800円、一番高い日程でも62,800円とお安いです。先日JR山手線の中でみた、東北の八幡平から奥入瀬のあたりを二泊で回るコースで7万円を超えていましたから安いですね。

とにかく、成田午前7時45分に合うためには、日暮里発午前6時25分のスカイライナー1号(1号ですよ、1号!)に乗らねばなりません。さらに時刻表を綿密に調べます。山手線は昼間は4分、朝は2分程度の運転間隔ですが、朝5時台はさすがにすくないです。というわけで山手線の時刻表もしらべました。そして、余裕を持って(なんせ子供と一緒ですから)着くには、自宅からの最寄り駅は午前5時半ごろの電車です。

眠い目をこすりながら、成田の第一ターミナル南ウィングにつき、撮った写真がこれです。向こうに見えているのが、ノースウェスト62便です。

いや、しかし、第一ターミナルは狭いですね。第二ターミナルは広くて奇麗で出国手続きを終わった後の、食事や免税店も充実していますが、第一ターミナルは駄目。出国手続きの場所も滅茶苦茶狭いです。

成田空港へのリンク (発着案内、空港案内、JR・京成時刻表などがあります)
京成電車へのリンク(成田空港への着時間から逆算で電車を案内してくれます)
山手線時刻表 (これは早朝深夜には便利)
エアライン(ノースウェスト)へのリンク
エアライン(コンチネンタル)へのリンク
エアライン(日本航空)へのリンク


宿泊したのは、サイパングランドホテルのエメラルドタワーです。

この部屋は広くて、通常はツインですが、これをトリプルにしてもまだ、部屋は広々としています。

トリプルにすると、通常のくつろぎスペースにベッドが置かれてしまい、身動きできないということがよくありますが、エメラルドタワーではそういうことはありません。

それになんといっても、トイレとバスが別々になっていて、バスはバスタブの外でシャワーを浴びながら体や髪を洗うことができるのは、入浴習慣が欧米とは異なる日本人には嬉しいです。

ほかに、外国のホテルにしてはめずらしく「歯ブラシ」や、「スリッパ」があるのも便利です。また、室内にはタイガーの湯沸しポット(日本国内で売っているそれと同じタイプ)がありまして、これまた非常に便利です。コンドミニアムならともかく、ホテルではミニキッチンでもないかぎり、お湯を沸かすのも苦労しますからね。


第二次世界大戦の時、サイパンでは大日本帝国軍とアメリカ軍の間で猛烈な戦闘が繰り広げられました。

アメリカ軍に追い詰められた日本人や日本軍はサイパンの北のほうへ、北のほうへと撤退してきました。そしてサイパンの一番北、日本に一番近いこの岬で、婦女子は敵の捕虜になるより死を選べという当時の教えそのままに、つぎつぎと日本に一番近いこの場所で、口々に万歳と叫びながら、飛び込んで命を絶ったそうです。

そういう過去があるこの場所は、以来「バンザイクリフ」と呼ばれています。故意に写真には収めませんでしたが、慰霊碑が多くたっています。筆者家族は犠牲者の方の冥福を祈りました。

この場所ですが、風景はとても美しく、波による侵食で岩肌が大きく削り取られ洞窟のようになっています。

 


バンザイクリフから山側にちょっとゆくと、山の岩肌をくりぬいたラストコマンドポストがあります。

追い詰められた大日本帝国軍の最後の指令部(ラストコマンドポスト)だったのです。岩肌には艦砲射撃の後がなまなましく、周囲には高射砲などがそのままに残されています。

サイパン観光ではかならずといってよいほど組み込まれている場所ですが、やはりここでも冥福を祈りましょう。

これは、そのコマンドポストの中です。登場人物は我が家とまったく関係の無い、たまたまそこにいた観光客ですが、プライバシー保護のため顔にはモザイクをかけてあります。

この中、実に狭いんです。ここで何日も渡って最後の最後まで抵抗が続いていたのですね。

これは、高射砲などともに残されている戦車の残骸です。
写真は後部のほうで、エンジンの残骸がそのまま残っています。

関係ないですが、ここは暑いです、めちゃくちゃ暑い。汗がばんばんでますが、喉がかわいても店はありません。店はないけれど、車でジュースや椰子の実ジュースを売りに来ている人がいますが高いです。

トイレもありますが、あまり奇麗じゃないので、戦争の残骸を見学し冥福を祈ったら、飲まず食わずでそうそうに立ち去りましょう。


ラ・フィエスタ・サン・ロケです。

ホテル・ニッコー・サイパンの向側にある、日航系の旅行者向けショッピングアーケードです。売っているのはみやげ物雑貨やブランドものなどで、レストランも多くあります。ブランド買いに走る人でなければ、あまり面白いものはありませんので、無理して行くところじゃないです。

ここから主要ホテルの間は三十分に一本シャトルバスが運行されています。

ちなみに、この向かいのホテル・ニッコー・サイパンですが、周囲にはほとんど店(スーパー、コンビニ、食品、レストラン)はありません。ホテルの中だけですごすにはいいのかもしれませんが、ちょっとビールをホテルの外の安い店で買いたいと思っても買えません。はっきりいって不便なホテルです。食費が高くつくこと請け合いです。

便利なのはガラパンのハファダイ・ビーチ・ホテルです。ここはすぐそばにハファダイ・ショッピング・センター(スーパー)がありまして、目の前にはDFSがあったりします。


左はサイパン・グランド・ホテルのプールです。奥がお子様用の浅いプール、手前が普通のプールです。左側の写真の右奥のほうがビーチになります。

青い空、輝く太陽、いや〜、いいですねぇ。

写真右はホテルの部屋のラナイから撮った夕暮れ風景です。部屋が2階と低いので、木が邪魔で沈み行く太陽が撮れませんでした。残念。


サイパン・グランド・ホテルがあるススペから、チャラン・カノアの名鉄ショッピングセンター(スーパー)、タウンハウス・デパートメント・ストアへ行く途中にある「マウント・カーメル大聖堂」です。

サイパン最大のカトリック教会で、建物はスペイン様式です。

このあたりは美しいところですが、周囲には何も無いのでスコールがくると逃げ込むところがありませんので、雨季は要注意です。

筆者家族は、名鉄ショッピング・センターからサイパン・グランド・ホテルまで子連れでゆっくり歩いて十五分か二十分ほどかかりました。幸いスコールには合いませんでした。しかし昼の2時頃だったので滅茶苦茶暑かったですが、日の暮れるころはやはり無用心ですから歩くのはやめましょう。

ちなみにタクシーだと、グランドホテルから名鉄ショッピングセンターまで5分で3ドルでした。行きはホテルからタクシーに乗ればよいですが、帰りが問題。シュガーキングエキスプレスという一種の路線バスがありますが、時間に必ずしも正確ではないので注意が必要。


サイパン空港というのは変わったところで、航空会社のチェックインを済ませると、出国審査はありません。オープンエアのカウンターで、ボーディングパスを受け取り、まっすぐ行って右側の階段を上ると、そこがセキュリティチェックです。X線と金属探知機によるチェックを受けて、中にはいるといきなり免税店です。

小さな建物のわりに、中はとても奇麗な免税店です。

少なくとも成田の第一ターミナルの免税店より、はるかに立派で品揃えも多いですね。お土産を買い忘れていても、ここで大抵はそろうので大丈夫です。

ただ、何か飲食で時間をつぶそうとすると、恐ろしく高いです。たとえば日本のコンビニの焼きそばの半分くらいの量のものが何と6ドルもします。サンドイッチは5ドル50セント、ホットコーヒーが3ドル、オレンジジュースが4ドルと高いですね。また、待合コーナーは冷房ががんがん効いているので寒いです。

この空港には、電気式の案内板などしゃれたものはありません。出発一時間ほど前になるとゲートのところに手書きの案内がでるだけです(笑)

ここから乗れば、三時間とちょっとで日本に戻れます。ああ、帰りたくないよう.....。


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