第8日目 6 August 2004

帰国の朝は余裕を持って

とうとう帰国の日となった。フライトは9時35分の出発なので、目覚ましのセット時刻は4時30分とかなり早い。国際線や国際線に接続する国内線に乗るときなどはとにかく時間には余裕がないと嫌なのである。時間は多すぎれば空港でコーヒーを飲んだり、ショップを見たり、本を読んだりしてどうにか過ごせるが、時間が少ないと焦るばかりではなく、焦りから本来ありえない間違いをしでかしたりするからだ。

最後の朝食

朝食は、カップ麺とパン、オレンジジュースにDiet Coke、ヨーグルト(Nestle NESTL/Diet Yogurts Tropical Fruit Salad)に紅茶とシンプルに短時間で済ませる。このヨーグルトは滞在中にも食べたけれど、別にダイエット中というわけでもなくて、ダイエットのほうが味のくどさが無いと考えたからである。結果は大正解(といっても普通のDietでないやつは食べていない)で、結構美味しい。美味しいけれどツインパックを買うと200gが二つついている。どれくらいかというと、グリコの三個パックの朝食りんごヨーグルトが一つ75gなのでその三倍近い、つまり三個パックを一つにしたようなものなので、二人で一つくらいで丁度良い。

[朝食メニュー]

出発前の最後の点検

朝食を終えて、最後に部屋中の収納箇所に忘れ物がないかを再度点検する。バスルームやリビングテーブル、ソファの上、テレビの上などは見逃しがちなので要注意。朝食中に部屋のドアの下の隙間からホテルの封筒が入っていた。何かと思ったらExpress Checkoutのための明細だった。Express Checkoutをするなら、この伝票にサインしてフロントの専用デポジットに入れておけということだった。普通に精算するほうが良いが、長い列などができていたらExpress Checkoutにしよう。

チェックアウト

部屋を出てフロントに向かったのは6時過ぎ。フロントには客は誰もいないので普通にチェックアウトをすることにした。フロントの係員はチェックアウト時間が早いので驚いていたが、フライトが9時過ぎだというと納得していた。ちょっとしたジョークを言い合って笑いながらフロントを後にする。同時にタクシーを頼んだが、すぐにやってきてベルボーイ(というかベルおじさん)がタクシーに積んでくれた。

シドニー国際空港

空港に着いたのが6時半過ぎごろ。まだ、JALのチェックインが始まっていなかったので、しばし待ってトイレに行っている間に始まった。荷物三個を預けてチェックイン。シートも事前座席予約の通りである。

シドニー国際空港の出発フロアはパスポートコントロールの内外に多くのショップがあり、中でも外でも時間は潰せるしお金もつかえるようになっている。毎回思うことは、成田もパスポートコントロールの中をもっと普通のショップを増やして欲しい。特に、和書と洋書を多く扱う本屋を置けば結構皆さん喜ぶと思うのだが、いかんせん中に入ると売店の雑誌くらいしかないのは悲しい限り。

朝がまだ早いので空港内も空いていた

家族が売店を見ているうちに、筆者は下の到着フロアのほうに下りてVodafone Rentalの店で携帯を返す。今回は壊したわけでもないので、普通に返すだけで特に時間はかからなかった。返すときにチェックするかと思ったけれど何もしない。ふーむ、適当なのね。

最後のKrispy Kreme Doughnuts and Coffee

前にも書いたけれど、ここにもKrispy Kremeの店があるので、Original GlazedとSugar Coatedを買って一つずつ食べる。日本だと他店にはない味というわけではないのではやらないかもしれないが、やたら甘いあるいは重量感のあるドーナツが多いこちらではなかなか新鮮な味だと思われる。

[おやつ (Krispy Kreme Doughnuts and Coffeeにて)]

しばし美味なるドーナツを楽しんだあとは、またウィンドウショッピングに戻る。

最後のお買い物

ふと気づくと妻はDOWNTOWN DUTYFREEのショップで免税化粧品を買っていた。受け取りはパスポートコントロールの中だという。パスポートコントロールの外にはもう見るところがなくなったので、出国審査とセキュリティチェックを経て中に入る。ケアンズのときは二度ともパソコンは再度バッテリーを抜いてX線を通すように言われたが、ここは何も言われなかった。といっても、多分係員の気分次第かしら。

中に入ってから、中のDOWNTOWN DUTYFREEのショップで妻が化粧品を受け取り、さらに中のショップを見る。筆者は例によって書店で二冊ばかり購入。今回は旅先でペーパーバック五冊を購入したことになる。

奇跡的に定時に出発

チェックインのときの案内では搭乗開始は9時5分だが、これまた予定通り9時5分に搭乗開始。アテンダントによれば本日は70%位の搭乗率だそうだ。往路に欧米系の人が多かったことについて妻が尋ねてみると、何故かイギリス人の乗客が多いのだそうだ。何故だ??そういえばニュージーランドもヨーロッパからの客が多いそうだ。

ハワイ線で一番嫌なことはとにかく小さな騒ぐ子供が異様に多いことだ。料金のかからぬ二歳未満のうちにハワイへ…というのもよく聞く話だし、常夏の、少なくとも日本より綺麗なビーチは子供が喜ぶことは間違いないし、日本語でお買い物や食事もできる店もワイキキには多いし、何より安いパッケージツアーも多いからやむを得ないかもしれない。だが、ここまで子供が多いのはハワイやグアム・サイパン線くらいだけではないか。

もともと筆者は子供が嫌い(自分の子は別だ)なので、はっきりいうとガキの多い飛行機やガキの多い場所には行きたくない。従って、ワイキキに滞在するのもあまり好きではない。ただ、復路のインターアイランドからダイレクトの乗継が好きではないので多少滞在するだけである。誤解のないように言えばハワイは好きである。ハワイの自然とハワイの人は大好きだし、マウイのラハイナは筆者の心の故郷である。心無いわがままし放題の日本人客が不幸にして多いワイキキエリアは好きじゃないだけだ。自慢じゃないが、日本人のたむろしているワイキキビーチの砂浜をあるいたことは一度も無い。

MAGIC-II

それはともかく、JALの機内食はやはりハワイ線よりはマシであった。機材は往路はMAGIC-I対応、復路はMAGIC-II対応であり、特に復路は昼間なので映画の種類が多いことが助かる。今回は、

が個人テレビで見られる。シュレック2が見たかったが、日本語のほうが音声の調子が悪かったので、英語のほうで楽しんだ。デイ・アフター・トゥモローは先日劇場で見たばかりだったが時間が余っているのでこちらも見たがやはりかなりカットされていた。意外と面白かったのがヘルボーイだった。

機内食

映画の合間に昼食が出る。

[昼食メニュー]

[軽食メニュー]

まあ、でも味は許せる、かなり許せるかしら。

成田到着、日本人の子供への躾

そうこうするうちに9時間が過ぎて成田に着陸したのが17時35分である。予定では18時10分なので少々早くの到着。だが、成田は常に荷物が出てくるのが非常に遅い。イミグレーションは空いていたいので良かったが、荷物でいつも待たされる。なんでこんなに成田は遅いのだろうか。

ここでふと気づくと筆者が立っているカルーセルの向かい側の流れのところで、小学生の男の子達3名ほどがカルーセルのまん前でしゃがみこんでいる。だが、周りのだれも、小学生の保護者も注意しようとしない。荷物を降ろすときに荷物がぶち当たる危険が高いのだが気にしないのか。

他人はともかくとしても、日本人は外に出ると自分の子供すら叱らない親が実に多い。たまに叱っても「となりのおじさんが睨んでいるでしょ」「よそのおじさんに叱られるわよ」とかとんでもない叱り方をする馬鹿が後を絶たない。そうかと思えば、いきなりひっぱたく親も居たりして、こちらは同じことを海外でやるとそのまま刑務所入りになる可能性もあるのでくれぐれも人前では自分の子をぶってはいけない。ぶってはいけないが、きちんと説明のつく叱り方でしかって欲しいと思うわけだ。まあ、そういう親は、この親にしてこの子ありと納得できるようなのが多いので、所詮馬鹿な親の元では馬鹿な子供しか育たないわけだ。馬鹿な親はどうでもいいが子供が可哀想だ。

結局、自宅に戻ったのは21時ごろだったろうか。着陸してからほぼ3時間だ。我が家はまだ成田から近いほうだと思うが、やっぱり成田は遠いわ。

旅を終えて

さて、今回のシドニー家族旅行も無事終わった。知人三人(とその家族)にはお世話になったし、彼らと楽しいひと時を過ごすことができた。家族のほうもこれまでハワイ一辺倒だった気持ちも二度のオーストラリアでオーストラリアが好きになってくれたは大きな収穫だ。

さて、来年は子供は受験だそうなので母親としては来年の家族海外旅行はなしなのだそうだ。筆者に言わせると長い一年間で一週間くらいは受験といったくだらないことを忘れてのんびりするべきだと思う。人生には長いサイクルにおいても、一年といった短いサイクルにおいてもメリハリは必要だ。

また、パッケージツアーを使わず、現地でもパッケージツアーの仕立てたバスではなく公共交通機関を利用し、地元の方が利用するようなお店で買い物をすることで、ほんのわずかでも地元の人の生活に近づける旅をすることで、子供も日本と外国との文化の差、人の差、心の差、振る舞いの差、システムの差を感じてくれているだろう。すぐに頭では理解できなくても、これらは今後大きな財産となると確信している。特に、筆者には幾人かの海外の友人もいるので、そういう友人との付き合いを通して少しでも子供の視野が広がればと思うわけだ。

次回の一人旅は来春の予定だが、第一候補はニュージーランドだが、ブリスベンも次に行きたいところだ。さて、どうなることやら。

(完)

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