出発当日 (2006/1/10[火])
天候:晴/東京

出発

海外一人旅はこれで8回目になり、準備も手馴れたものになってきたはずであるが、今回はちょっと違う。というのも、実は生まれて初めての海外出張なのである。初めての海外出張だけれど、行き先は2004年7月に家族で訪れたシドニーであり、まだ記憶に新しいところだ。大好きなオーストラリアでもあり、仕事とはいえ気分はかなりハイである。それに仕事仲間(現地人スタッフや日本人スタッフ)に久しぶりに会えるのも楽しみだ。

今まで、オーストラリアはケアンズに二度、シドニーに一度、ブリスベンに一度行っているけれど、いずれも5月〜7月と現地では秋から冬の時期で、日本の冬(オーストラリアの夏)に訪れるのはこれが初めてである。シドニーの夏は結構蒸し暑いと現地スタッフから話には聞いているけれど、果たしてどんなものだろうか。

今日は未明から雪になったが、午後から晴れ間が出てきて自宅を出るころには快晴となった。

荷物はスーツケースが一つと手回り品が一つである。手回り品のほうはいつもならばリュックであるが、出張なのでリュックというわけにも行かず、TUMIのスモール エクスパンダブル・オーガナイザー・ブリーフ (No.26031)を持つ。TUMIはバッグ自身が重いのだが、丈夫でビジネスっぽいところが良い。

ちなみに、パソコンや書類などの荷物を入れた状態で6.6kgであった。お世辞にも軽いとはいえないけれど、このTUMIのショルダーベルトはよく出来ていて、肩のカーブにあわせて傾斜がついているのだ。だから、重量が肩全体に均等にかかり、ずり落ちることもないので重さの割には楽なのである。さすがTUMIだわい。ちなみに、このTUMIは今回の出張のために買ったのである。

京成スカイライナー

日暮里駅から16時45分発の京成スカイライナー35号は定刻どおり出発した。いつもの一人旅と同じ気分なのだが、仕事であることと向こうに知っている人が居るというのがいつもとは違う気楽さがある。この気楽さというのは曲者で、一人旅には良い意味での緊張感が事故を防ぐ重要な要素なので、あまり気楽になりすぎると思わぬ事故を招く可能性があるので、気を引き締めなくてはならない。

日本は冬だからできるだけ軽装で出発した。仕事であるが幸いにもスーツは不要でスマート・カジュアルでよいので楽といえば楽。自宅を出るときには、下着の上にシャツ、セーターを着て、上からモンベルのトラベル・ダウンコートを着てきた。これはなかなかのすぐれもので、ぎゅっと畳むと付属のポーチに入ってしまうのである。ポーチのサイズは1.5Lのコカ・コーラのペットボトルを10センチほど縦に短くした程度である。

車内でコートを脱いで、シコシコと畳むのだが、自宅の床の上でやるのと違ってなかなかコンパクトにたためない。やっとのことで付属のポーチに押し込んで、トランクにしまって一段落。あとは成田到着を待つのみ。

成田空港第2ターミナル

スカイライナーが成田空港に到着したのは17時41分。空港内は年末年始の混雑も終わり閑散としている。スーツケースが邪魔なので、まずは何はともあれチェックイン。出張手配にあたって、リクエストベースだが往路か復路の片方だけエクゼクティブクラスへのアップグレードできる可能性があるというので、往路を頼んでおいた。

JALのチェックインカウンターで、チェックイン手続きのときにそのむねを話すと、(JALの)営業のほうから聞いているということで、問題なくエクゼクティブクラスへアップグレードできた。「ラウンジは、さくらラウンジをお使いください」との嬉しい言葉。いや、エコノミークラスの悟空で特にランクの高いメンバーーでもないので、普段は航空会社の国際線ラウンジには縁がなかったのである。

正月のピークも終わって閑散としている第2ターミナル

チェックインをすませてた18時15分、これまたいつものとおり、出発ロビーの上の讃兵衛といううどん屋で梅香うどんを食べる。これがさっぱりしていて出発前のお腹には梅もいいのですよ。850円也。

[夕食(成田空港)]

特にすることもないし、今回はさくらラウンジが使えるので、19時には出国手続きを済ませて制限区域内に入る。出発の21時まではまだ2時間もあるが素直にさくらラウンジへ。出発はサテライトではなくA62ゲートなので、さくらラウンジもこちらのほうのラウンジ。

成田空港 第2ターミナル 本館のJALさくらラウンジ

ここで同行するもう一人の日本人スタッフと合流するために、携帯で連絡をとり、さくらラウンジで待っている(彼も幸いにして同じ条件でビジネスがとれたようだ)と伝える。ラウンジといってもさくらラウンジはたいしたものではない。ただゆっくり座れて飲み物があるのは嬉しい。しばらくして彼もやってきて一時間ほど世間話をしているいちに時計をみると20時半になったのでゲートへ向かう。

GATE A62

ゲートA62は、自動改札?のところはすでに長蛇の列になっており、エクゼクティブクラスなどの優先登場が始まっている。TUMIを下げて、その長蛇の列をしりめに、エクゼクティブクラスで優先登場というのは気分の良いものである。こういうくだらないことで優越感を感じてしまうのが平民たる証拠である。そういうわけでゲートでは待ち時間ゼロで搭乗でき、20時40分にはエクゼクティブクラスのシートでくつろいでいた。

JL771便

JL771便は予定通り21時に出発した。

21時40分ごろ、CAがやってきてテーブルを取り出し布ナプキンをかけてくれる。その後飲み物をCAが聞きにくるので白ワイン(ラブレ・ロワ シャブリ 2004)を注文。おつまみは煎餅とドライ納豆であるが、このドライ納豆という奴、初めて食べたけれど結構いけるじゃないのさ。

CAがちゃんと布ナプキンをかけてくれる(グラスの中は「スカイタイム」)

そういえば、ミールのメニューがシートポケットに見当たらないと思ったら、CAが一人一人配りにきてくれた。これもエクゼクティブクラス初体験なのでびっくりである。そのメニューもエコノミーだと三つ折のいつものやつなのだが、エクゼクティブクラスはB5版の冊子になっているじゃないの。最初のページはシェフの達の写真入りの挨拶文章ときたものだ。ページをめくると、シャンペン、白ワイン、赤ワインのメニュー。もう一枚めくると、焼酎と日本酒、その他アルコールドリンク、ソフトドリンクのメニューがある。つまり飲み物だけで4ページ分を割いているわけだ。さらにページをめくるとようやく左側が夕食(洋食)、右側が和食だ。筆者は和食を選んだ。

JL771のエクゼクティブクラス

[夕食(エクゼクティブクラス機内食)]

  • 前菜
    • 鱒蕪寿司
    • 穴子昆布巻き
    • とこぶし旨煮
    • 海老と牛肉タタキの串打ち
  • 口取
    • 帆立酒蒸しと紋甲烏賊
  • 小鉢
    • 水菜と舞茸の辛子醤油和え
  • 台の物
    • 豚角煮
  • 御飯
  • 香の物
  • 味噌汁
  • デザート
    • フレッシュフルーツ
    • シューパイケーキ
    • アプリコットワインケーキ
    • チョコレートロールケーキ
    • アイスクリーム
JL771のエクゼクティブクラスの夕食

JL771のエクゼクティブクラスの夕食デザート(フルーツ)

ちなみに、かなりお腹一杯になったこともあって、デザートにはフレッシュフルーツを貰ったが、帰ってから妻に「何故、ケーキも食べなかったのよ?」と怒られてしまった(爆笑)。いや、文句いわれても困るんだが…。まあ、確かに、めったにないから食べたほうが良かったかも…って、セコイ。やはり平民である、はい。

(出発当日終了)

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