現地第七日目 (現地時間2004-05-27[木])
天候:一日中雨、ずーと雨!

ゆったり部屋で朝食を

いよいよ今日が最後の一日となった。朝7時に目覚ましで目が覚める。すっかりこちらの時間になれてしまったので、帰ったらしばらくは昼間に眠くなるに違いない。

朝食は、昨日見つけたスーパーの"Marketplace"(バラード通りのサットン・プレイス・ホテルのとなりで斜め向かいに何とデニーズがある)で購入したものだ。

今日は丸一日あるのでこれらを皿に盛ってゆっくり食べる。同じものでも、皿にもってダイニングテーブルで食べるとやはり食事をしているという感じがする。

普通のホテルだとそもそも部屋で食事をするようにできていないから、スナックとジュース以外の飲み食いは辛いものがある。その点、ダイニング付きのsuite(別に高級ルームという意味のスィートではない)だと楽チンだ。何より、熱湯でお湯が沸かせ、電子レンジが使えて、ナイフ・スプーン・フォークなどがあるだけで全然滞在生活が変わってくる。ちなみに、このチョコレートがけのクロワッサンが結構美味しかった。

オススメのスーパーはMARKETPLACE

この"Marketplace"というスーパーがガイドブックにあるかどうかは知らないが、ここはオススメである。

メイプルクッキー、メイプルシロップ、メイプルチョコレートなどメイプル関係については(メイプルティーは無かったようだがメイプルコーヒーはあった)ダウンタウンの大抵の土産物屋より安いし間違いなく空港より安い。また、筆者がしたようにデリの類も多少あるし、肉・魚・野菜・フルーツをはじめ一通りの食品と日用品はあるのでお勧めである。2フロアあって結構品揃えがある。

ちなみに、Translink(バス)のルートマップもここの地図売り場(1Fのパン売り場の手前、惣菜売り場の前)で買えるので覚えておくと便利かも。

食事が終わったのは8時ごろだが、まだどこへ出かけるにも早いので、7時からオープンしている"Marketplace"ヘ行って、嵩張る土産類(チョコとか)を買うことにした。バンクーバーはたった二泊なので時間は有効に使わないと損なのである。ここで嵩にしてバスケット7割か8割分くらい、入れてくれる袋にして三つ分ほど買って一旦ホテルに戻る。

従来は買ったものの写真は日本で撮っていたが、最近は現地で買ったときに撮ってしまう。そうすると外で消費したもの以外は全部写真に残るわけで、それこそ食べてしまったデリの写真も撮ることができるのである。

今日の予定

ぐわっ!こんなところにもあったのか!

写真を撮り終えたので、買ったものは一旦引き出しにしまって外へ出ることにした。天気予報では今日は一日雨だそうで、カナダへ来てからピーカンの晴天というものについに会わずじまいだ。トロントでは友人に言わせれば、3月とか4月は雨や雷雨も多くて一旦降ると一日降り続けるような雨が多いそうで、5月と6月が気候的にも良い行っていた。では7月とか8月はどうかというと、これは極めて暑い(といっても東京よりかなり涼しいらしいが)のでオススメできないとか。今年のように5月も終わりなのに雨が良く降るのは極めて異常だそうだ。

また、バンクーバーのほうは何人かのお店の人によれば、やはりこのような天気は珍しいのだそうだ。天気予報を見ていてもトロントでは低気圧が次々に押し寄せてきているし、バンクーバーでは低気圧がいつまでも動かないので晴れようがない。やはり地球規模での気候の変化なのかもしれない。

当初は今日行こうと思っていたMetrotownは昨日行ったし、とりあえず不可欠分のお土産も買った。考えていたのは、Translinkの1 day pass(これで基本的には全てのゾーンのバス・シーバス・SKytrainが乗れる)を買い、シーバスでノースショアに行ってシーバスターミナルの直ぐそばにあるらしいLonsdale Quay Marketとやらに行って、それからWaterfrontにシーバスで戻って848 W.Hastings St.にあるPacific Mineral Museumへとゆき、またシーバスでWaterfrontに戻って、そこからSkytrainでNew Westmisnterへと行きWestminster Quay Public Marketとやらを覗いて(晴れていれば外を歩き回れるが雨だとねぇ)、途中Metrotownに立ち寄ってからダウンタウンに戻るプランだ。

SEA BUS

というわけで、まずはWaterfrontにあるシーバスのターミナルに行く。SkytrainのWaterfronとの間の乗り換えは非常に便利にできている。まずは、券売機でCA$8の1 day passを買う。CA$20を入れたら、CA$2硬貨が6枚出てきたのは笑える。これで今日一日は全ゾーンを乗り放題だ。トイレに行きたくなったので、シーバスターミナルでトイレに行っているうちには出てしまって次は15分後だ。

シーバスターミナルへの橋 ま、いわゆる、j高速小型フェリーだな
Sea Busが出たばかりで閑散としている

時刻は午前10時45分。シーバスに乗って出発。この船はカタマラン(双胴船)で揺れに強く実際に揺れにくい。天気が良ければ最高にいい眺めなのだろうが、いかんせんよく先が見えないので景色もヘッタクレも無い。

バンクーバーは運賃のゾーンや乗り継ぎなどSkytrain、バス(translink)、シーバス(Seabus)の相互で共通になっており、それも運賃は同じゾーンを使用しているため、例えば同じゾーン内であれば、シーバスとSkytrainとバスに乗り継ぐことができ、小銭の心配をしなくても良い。これは東京なども可能ならば考えて欲しいものだ。東京だと都営地下鉄と東京メトロ(旧営団地下鉄)の間に乗り継ぎ割り引きがあるだけで、地下鉄とバスの間には乗り継ぎ制度はないし、バス同士も乗り継ぎなんてシステムは存在しない。

LONDSDALE QUAY MARKET

船でおよそ15分ほど行くとLondsdaleに着く。さて、どこへ行ったものか。とりあえず人の流れに乗ってゆくと、そこが"Londsdale Quey Market"というところ。他のShopping Mallとは違うのがミソで、基本的に地元の人向けの商売と観光客向けのそれが同居しているようだ。下が市場で上がみやげ物屋って感じでなかなか面白い。ここの市場では比較的豊富に魚なども見かけることがある。うろうろしていても飽きないところが楽しい。ファッジを店頭で作っている店もあるし、イタリア食材の店とかあったり、要するに市場である。ここは楽しいので一度は訪れてみるべし。

Londsdale側のSea Bus ターミナル ターミナルを出て右手に進む
するとMarketの入口がある 中に入るとそこは市場!
こういうface-to-faceで買い物ができるところって大好き
右手はお魚屋さん 漁港なのね…とりあえず
対岸に見えるのがVancouverのダウンタウン

ここの中の"Quay Souvenir Shop"で猫柄の妻と子供のおそろいのTシャツとバンクーバーの立体冷蔵庫マグネットを同じ柄でそろえて購入。店主の女性は日本に留学していたそうで、立正に居たことがあり新高円寺に住んでいたと英語と片言の日本語で話をしてきた。ここって、以外と日本人が来ないのかも?

ダウンタウンの中は日本人は沢山居るが、日本のツアー会社のオプショナルツアーでは行けなくて、主として公共交通機関を使ってい行くようなところには日本人は極端に少なくなり、ここも例外ではないのかもしれない。トロントの友人とも話していたが、日本人は外国へ言ってもツアー会社の仕立てたオプションツアーやバスは使うが、地下鉄やバスなどを使う人はほとんど居ないと言っていたがまったくその通りだ。見知らぬ土地で公共交通機関を使うには事前に治安などを良く調べるべきであるとは思うが、それにしても筆者がこれまでの旅で使った公共交通機関で日本人がそれなりに結構乗っていたのは、ハワイはホノルルでThe Busのワイキキとアラモアナセンターを結ぶルートだけのは笑える。

ランチ?

時計を見ると12時前で、お腹がすいたので何気なく下(1F) を見ると、なにやらスープのようなものを飲んでいる人がいる。おやつというかコーヒー代わりにコーヒーよりよかろうということで筆者もスープを頼んだ。店は"The Soup Meister" で税込みCA$4.50也でサイズ(大)のスープ(筆者が選んだのが「今日のスープ」の一つの"PEPPER CHICKEN"というトマトベースのスープで大変美味しい。それにパンが一つついてくる。

これでCA$4.50は安いこと間違いない。スターバックスでカプチーノのTallを頼んでも税込みCA$3.00はするのだから…。ちなみにここの1階の魚屋(The Salmon Shop)の裏が小さなフードコートになっているが平日のこんな天気でも12時には超満席になる。価格はダウンタウンより平均的に安いようだ。

ここはショッピングセンターではなく文字通りマーケットであり、超巨大なMetrotownとは対照的で親しみが持てる。ここは楽しいしダウンタウンからはZONE2(片道CA$3.00)で来ることができるのでお試しあれ。天気が良ければ、ダウンタウンが見えるであろう。ただ、今回は雨で全然だめだったけれど。このマーケットに1時間ほど滞在したろうか、またシーバスで戻ることにした。

カナダの傘

余談だが、トロントで買った折りたたみ傘はなかなか使いよい。少なくとも日本の三段折りたたみより太い分使い良い。どういうことかというと、日本のはとりあえず傘をたたむと、三段折りたたみの場合は、だらしなくデレーと広がってしまうので始末に終えないのだが、こちらのはしっかりと折れたままになる。だから、傘を畳んではいるが柄を伸ばしたままという人が多いのだ。最初は不思議だったが、気づいたら自分もそうすることが多くなっていた。これは結構便利で太さほど重くは無い。

鉱物博物館は店じまい?

時刻は午後1時、Waterfrontに戻ってきた。鉱物博物館を住所で探し当てたらすでに廃止したのか門は閉ざされてドアには中が見えないように紙だか布だかが張られていて休館とも書かれていない。かつてはそうだったのであろう名残の表札だけがぽつんと残っていた。

仕方ないので駅に戻ってトイレにいってから(Skytrainには券売機より先にはトイレはない[何故なら基本的に係員が居ないからか?]ので要注意)今度はSkytrainのWaterfront駅に行く。Seabusのターミナルとは事実上つながっているので非常に便利である。Skytrainは一つを逃しても次が山手線並みにすぐに来るのであせってはいけない。あせって挟まれても車掌も居ないのでバッグが挟まれたままになるかもしれないので要注意。今日は天候が悪いが、晴れていたらこの沿線は乗って見学するだけも楽しいだろうと思う。1 day passを大人CA$8で買って乗り放題だから一度は試す価値があると思う、お試しを。

NEW WESTMISNTER

午後1時45分、New Westmisterに到着。何があるかしらないが、名前に惹かれたのとやはりマーケットがあるからである。下りてみて周りを見回すと、駅の向こうにWestmister Quay Public Marketという緑の屋根のマーケットがある。本当に雨なのが残念だ。

New Westmister駅前 Westmister Quay Public Market

このマーケットも先ほどのマーケットより広く似たような雰囲気はあるが、面白みという点では"Londsdale Quey Market"のほうが筆者的には上である。マーケットの中には基本的には観光客はほとんど見かけない。天候のせいもあるだろうが、ダウンタウンから妙に離れている(とはいえ駅前だ)というのもあるだろう。

METOROTOWNのスーパー

Skytrain。那覇のゆいレールの電車版って感じ

あまり面白くなかったので、早々に退散して"Metrotown"に立ち寄ることにした。ここにはスーパーマーケットが三つあり、昨日行ったのは一番大きなもの。

他に入って驚いたのは中華系のスーパーがあること。つまりスーパーへ入ると中はいきなり香港か?って感じ。従って、烏龍茶のペットボトルもあれば、緑茶のそれだってある。とにかく中国である。客もほとんどはおそらく中国人で西欧系は滅多に見かけない。店内で客同士や店員同士で飛び交うのも中国語なら店内アナウンスも中国語という店でまるで小さな中華街。

Apartmentに滞在してアジア系というか中華系あるいは日系の食材が欲しければ、結構ここで入手できるようだ。

もう一つがSave-on。こちらは普通の米系スタイルのスーパーで喉が渇いたので水とお土産キャンディを一つだけ購入。

ここで、コンピュータショップ(FUTURE SHOP)があるのを知り、HP33SというRPNの関数電卓新モデルがないかどうかみるか、ここもTIはあるがHPはない。うーむ、これはシンガポールのとある店から個人輸入で買うしかなさそうだ。

おやつというかスナック?

16時前だったが、昼がスープにパンという食事だったからお腹がすいたので"Metrotown"のフードコートの"Manchu WOK"の2品選択でヌードル+野菜炒め+酢豚っぽいが酸っぱくないものを食べたらお腹が膨れた。

ティーブレイクとCompuSmart

他には特に用がないのでSkytrainで今度はGlandville St.駅で下車。途中のスターバックスでCA$3.00(税込み)でカプチーノで休憩してから、W.Georgia St.とSeymour St.の角、The Beyの裏のほうのブロックの角にあるPC屋のcompuSmartという店を訪れた。だが、想像以上に小さくて、これじゃあHPの電卓は置いてない無いということで小さな店内一周しただけで終わり。やはりヨドバシとかビックの存在は無茶苦茶偉大であると実感。

夕食

大分くたびれたので、ここからバラード駅までの一駅だけSkytrainに乗って(3ブロック分)宿に帰り早めの食事。"Marketplace"で買ったサンドイッチと昨日のイチゴとジュースで済ませるが、おそらくしばらくしたら腹が減るだろうから、カップ麺も抜かりなく買ってあるし、林檎もある。

そぞろ街歩き

そういえば、バンクーバーではおみやげ物屋さんに入っていなかったことを思い出して、18時50分ごろには食事を済ませてから、19時半ごろ外に出る。まだまだ明るいロブソン通りをうろうろして、あるみやげ物屋で妻のTシャツと自分のTシャツとキーチェーンを一つ買い、他の店でカナディアンフラグ(国旗)柄の鉛筆とか消しゴムとか主として子供へのものを買う。

さて、これであとはシャワーを浴びてパッキングするだけだ。
(第7日目終了)

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