第5日目 3 August 2004

今日からフリーな三日間

今日からの三日間は特に約束があるわけでもない完全なるフリータイムである。起床は7時でいつものように身支度をしてレストランに向かったのが7時45分ごろ。

毎度おなじみのメニューであるが、今回は子供がお粥にチャレンジした。香港のホテルならお粥にチャレンジすることはためらいないが、欧米のホテルではちょっと期待はずれを覚悟する必要がある。子供の粥を少々頂いて許せる範囲だったので、筆者も頂くことにした。だが、流石に薬味はあまり無い。葱と醤油はいいとしても、BBQソースとかあるのはさすがにびっくり。

Sydney International Airport

食事を追えたら今日は日本出発前には予定にはまったく無かった行動をしなくてはならない。

結局、got wetなNOKIAの携帯君は復活しなかったので、空港のVodafone Rentalで事故処理をしなくてはならない。出発の時だと何かとあわただしいし、基本的に可能な限り速やかに届ける必要があるのだ。

Arrivalフロアの端の電車乗り場への通路

今回は荷物も無いので空港まではCityRailのAirport Lineを使う。筆者はCityRail/Sydney Buses/Sydney Ferryにつかえる7日間のTravelPassを買っているが、これはAirport Lineにはつかえない。午前9時を過ぎるとOff peakの往復チケットが買えるので、これをCentralの自動販売機でAU$15.10也(高い!)で三名分買う。

成田空港とちがって空港までは電車ですぐである。二階建てのCityRailの二階席に座る。Centralは地上駅だが、残念ながらそこからInternational (Teriminal)までは全部地下なので景色もへったくれもない。この距離と時間で往復AU$15.10というのはかなり高いのだが、この線は新しくて膨大な建設費がかかっているそうなのでやむを得ないといえばやむを得ない。

空港へ到着しエスカレーターをあがると、国際線ターミナルの一番端に着く。成田と違って空港内に入るのにIDチェックは必要ない。上がった階はArrivalのほうで、Depertureとは何箇所かのエスカレーターまたは階段で行き来できる。目指すは到着階のC/Dゲート側Vodafone Rentalだ。

Vodafone Rental

Vodafone Rentalのカウンターで事情を説明すると、係員は別のSIMカードを出して筆者の機械に装着したがやはりダメである。いわゆる"damaged"だ。これが修理費用負担があるかないか、あるとしたらいくらかなどは後日日本の自宅へ電話があるか、もしくはE-MAILで連絡があるという。とりあえず、この後も知人と連絡をとる可能性があるので、別の電話機のレンタル手続きをする。

新たに借りたNOKIA 3315 ベルトクリップは大変よくできている

今度は電話機とともにポーチ(いわゆる携帯ケースでベルトクリップのついたもの)を借りる。でてきたNOKIA君専用ポーチはフロント全面がクリアな合成樹脂で覆われたもので、ベルトクリップもあるので今度は洗面台のシンクに落とすこともなかろう。また同じことを繰り返したくないので…と言うと係員は苦笑していた。ここでしばし書類処理の時間がかかったが、無事二代目を借りて早速知人のほうに電話番号を知らせておいた。

滞在中にこちらの携帯を持っていて思ったのだが、今の日本の携帯は機能が多すぎる。筆者などは携帯にはカメラ不要論者(仕事においてカメラ付き携帯を持って入れないとか場所があるとかディメリットのほうが多い)なので、こういうシンプルなものが良い。カメラはちゃんとカメラの格好をしているべきである。スパイではないのだから、盗み撮りと間違えられそうなものは絶対不要だ。

今日は風があってやや寒い

昨日までは穏やかな日が続いていたのだが、今日は風が強い。こういう日に限って家族全員ジャケットを部屋においてきた。妻と子供が寒いというので、どうせなら何か羽織るものを自分への土産がわりに買ってもいいよ、と、筆者が電話の手続きをしている間に出発階の売店を見ていろと言っておいたが、どうやら良いものは無かったようだ。そのかわり一つ発見があって、例のドーナツ(Krispy Kreme)屋さんがこの空港にもあったのを発見。着るものの手ごろなものが無いまま、風邪を引いたのでは困るので部屋にジャケットを取りにもどることになった。

結局空港で1時間近く過ごしてCentralへ戻ったのが11時半頃だ。妻の提案で、どうせ部屋に戻るならFish Marketまで行ってお昼をとろうということになった。部屋からジャケットあるいはコートを取って、腹の虫を抑えるために昨夜買ったMuffin Breakのマフィン一個を家族で食べてから再びホテルの外へ出た。

Sydney Fish Market

Star City Hotel and CasinoからSydney Fish Marketへは歩いてゆける。ホテルあるいはアパートメントの正面側の通りへ出て、左へ折れてUnion St.を右へ折れる(坂を上る)。そのまま道なりに行くと高速道路の高架があるので、そこをくぐるとSydney Fish Marketだ。

正面に見えるのが一番大きな建屋 売っている店の側で料理が食べられる
観光客と地元民でにぎわう 魚は結構鮮度が良い
これは鯛。一尾AU$10〜15程度 氷が敷き詰められたウィンドウに並ぶ鮮魚
駐車場の周囲に店のある建屋がある Metro Light RailのFish Market駅

いままで海外で日本のように新鮮な魚が沢山ならんでいたのを見たことがなかったが、ここにはたくさんならんでいるし物によっては安い。金目鯛もあるし、鯛などは大きなものがAU$10ほどだった。中には、ウナギの蒲焼とかも売っていたのはびっくりで、この時期は牡蠣がシーズンなのでどこもかしこも牡蠣が一杯。

この中には食べられるところが沢山あるのだが、筆者たちはNICHOLAS SEAFOODというお店で、白身魚の揚げ物(フリッターぽいもので大きいもの)、同じく白身魚の揚げ物(小さいもの10個)、牡蠣(チーズを上に乗せてオーブンで焼いたもの)を食べたが結構うまい!街中のFish'n Chipsなどとは比べ物にならない(って比べちゃいけない)。魚が好きならここはランチに絶好の場所だといえる。ちなみに、日本食の調味料などもここで結構手に入るのはちょっとびっくり。家族はお腹一杯になったが、筆者は今一歩なので、違う店で売っていた揚げ海老餃子(五個でAU$2.50)を買って食べる。パリッとして中は海老の味が詰まっていてうまい。

[昼食メニュー]

他の地域からここへ来るにはMetro Light Railが確実だ。

Australian Maritime Museum

筆者たちは今度はMetro Light RailにのってPyrmont Bayまで行く。ここはPyrmont Bridgeの橋にあるAustralian National Maritime Museumの目の前の駅なのである。次なる目的はAustralian National Maritime Museumだ。ここは外に展示してある船に入るには別途入場料が必要だが常設展示は無料だ。無料だが、チケットブースで無料チケットをもらう(ステッカー式)ことが必要だ。

Harboursideの正面がAustiralian National Maritime Museum
いきなり灯台が… 軍艦と潜水艦の見学は有料

展示は船を中心としたものだが、軍関係の展示が非常に多い。海洋博物館というよりはオーストラリア海軍博物館でオマケに民間の展示がしているといってもいいかもしれない。ゆっくりみてもさほど時間はかからない。

Sydney Aquarium

Pyrmond Bridgeを徒歩でわたるとSydney Aquariumだ

ここを出たのが午後2時ごろだろうか。次はPyrmont Bridgeを渡って対岸にあるSydney Aquariumへ向かう。ここは知人から大人一人分(AU$25)のバウチャーをもらっていたので、出すのは残り二名分だけだ。この日は入口付近を改装工事していて大変やかましかったが、中へ入ると工事の音もしなくなった。

規模的にはおそらくサンシャインシティ水族館のほうが大きいだろうがユニークな展示もあるわけで、その一つがカモノハシ(platypus)。入って直ぐにカモノハシの水槽があるが、これがどこにいるのかわからない。隠れていそうな場所が図示されているのだが、どこを見ても見つからない。しばらく目を皿にしてみてみたがわからないので断念。

他には基本的には他の水族館と大差ないが、いくつかの水槽では水上と水中の両方を見ることができる。例えばペンギン。通常はペンギンは地上・水上だけを観客が見るが、ここはガラス越しに水中の様子も見える。そこではペンギンが水中で泳ぐ姿を見ることができ、その泳ぎの速さには驚愕を隠せない。

何故か水鳥も居る 辰年はまだまだ先だけど…
シャーク! 入場スタンプは手の甲にペッタン!

アザラシ(seal)の水槽は地上と水中トンネルの両方がある。これもペンギン同様に地上でののろのろした動きと水中の優雅で軽快な動きが対照的だ。さらに、サメの水槽も同じく水中トンネルだ。筆者が入ったときは、白い腹を水中トンネルの上に乗せてびっしりとサメが眠っていたのにはかなりびっくり。正直なところ不気味の一言がぴったりだ。

最後はグレートバリアリーフの魚たち。グレートバリアリーフの魚といえば最近ではFinding Nemoで有名になった隠れクマノミだ。ちょこまかと実におちつきなく?動き回りじっとしていないから、ストロボなしで水槽越しではカメラのファインダーに入ってすらくれない。

夕飯調達

一通り見学を終えたのが4時ごろだろう。見学時間は2時間といったところだ。ぼちぼち夕食の買い物と若干のみやげ物調達がよかろうということで、King St.とGeorge St.角のColesへゆくことになった。Sydney AquariumからTownhallまでは歩いても大した時間はかからないし、そこからColesまでもそんなに遠くない。途中本屋などにたちよりながらだと気分的にもすぐだ。

Colesでドレッシング(夕食のサラダ用)、ヨーグルト、お土産のチョコレートやドロップ類、パンを購入。DELIはWOOLWORTHSとは違ったものがあるのではないかと思ったが、客も非常に少なくてDELIもまずそうだ。結局それだけ買ってここをあとにして、QVB(Queen Victoria Building)の地下に入って南下しWOOLWORTHSへ向かう。ちなみに、Westfield CentrepointおよびMYERの地下からQVBをへてTownhallまではずっと地下商店街で通じてる。

WOOLWORTHSで、お土産類とサラダ、ジュース、DELI(Lovely Leg、Potate Baked、Chicken Choppie)を買う。このChicken Choppieだがマジで美味い!このDELIコーナーはその場で会計するのだが、会計が終わるとすぐに店内で一つ、二つ口に入れる人が当たり前にいる。筆者も同じことを試してみたが、これがうまいのである。チキンの身を細長くスティック上にしたものをフライのように揚げたものだが、これは試す価値有りである。皿に盛れば中くらいのさらに一杯なるほどの量でもAU$4もしないからオススメだ。ここのDELIはチキンのデリだが結構美味しくて安いので夕方になると結構な客が列を作っている。今日のLovely Chickenはちょっとパサついていたが、昨日のHoney SoyやSeasonedなどは美味であるし、何より1pでAU$1程度なので非常に許せてしまう。KFCなどより間違いなくお徳だし地元っ子に人気が有る。ならんでいる人に観光客は皆無といってよく、観光客は筆者たちくらいであった。オーストラリアだがシドニー市内でチキンを安くてDELIで食べたければここしかない(かも?)。

余談だが、米語では列の終わりを尋ねるのには、"Is this the end of the line?"とか言う。つまり列は米語ではlineだが、英語ではqueueだ。だから、筆者も尋ねたり尋ねられたりしたのは "Is this (the end of ) the queue?" だ。こんなところで米語と英語の違いを感じることができる。

部屋での夕食

部屋から見た夜景が大変美しい 夜の闇に浮かぶSydney Tower
これこそ100万ドルの夜景か? Harbour Bridgeも美しい

買い物を済ませて部屋へ戻ったのが、夕方の6時15分くらい。今日のメニューは、パン、サラダ(フレンチドレッシング)、Chicken Choppie、Lovely Leg(一人1P)、Poteto Baked、ワイン、マフィンだ。三人だと結構な量でお腹が一杯になった。 

[夕食メニュー]

Star City Hotel and CasinoからだとTownhallあたりまでなら歩いても大した距離ではないことが、ここ何日かで分かった。歩くかどうかはともかくとしても、明日はやはり寝坊しないで、Taronga Zooへ行こうかと思っている。

(第5日目終了) 

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