今日も遠出の予定なので目覚ましを6時半にセットしておいた。行き先はCairns Tropical Zooである。以前はWild Worldという名前だったのだが、今はCairns Tropical Zooという名前に変わっている。Wild Worldというのは、また確かに大げさな名前かもしれないが何故改名されたのかは定かではない。
朝食はパン、スープ(インスタント)、サラダ、コールスロー、ヨーグルト、トマト、目玉焼きと昨日よりは上等のメニュー。何せ、目玉焼きがあるんだから(笑)。今日もきれいな朝日を見ながらの朝食である。お出かけ前のプチ忙しいときであるが、さわやかな気持ちになるところが東京の朝とは違う。
身支度をすませて部屋を出る。バス(Sunbus) は例によってCity Placeから出るので、City Placeのほうへ向かう。
City PlaceからCairns Tropical Zooに行くにはBeach Lineのバスの北方面、Palm Cove行きに乗れば良い。
City Placeの"F"の乗り場からPalm Cove行きが出る | バスから見える看板 |
支払った料金はZONE3で一人AU$10.20である。これは日本円で考えると900円以上だから、まさにローカルのバス価格と思われるかもしれない。
だが、このAU$10.20ってのは、実はビーチラインのZONE3までを乗り放題のディパスなので、それでAU$10.20ってのはまあお安いのである。ちなみに普通に払うと片道でAU$6.80、往復でもAU$12.25だから、帰りにSmithfield Shopping Centreでもよることを考えるとかなりお得となる。
バスが出発したのは8時57分で、所要時間はおよそ40分ほどである。Cairnsの街を出るとバスはCaptain Cook Hwyをひたすら走り続け、途中Skyrailのカラボニカ駅を経てさらに走り続ける。Cairns Tropical Zooの看板が見えたら合図をする。でかい看板なので居眠りでもしていない限り見過ごしよう無いと思われる。
バスはCairns Tropical Zooの大きな看板の脇を抜けてZooの正面にとまる。
このバス、北行きはZooの正面に止まるが、街へ戻る南行きはCaptain Cook Hwyを挟んで反対側にしかとまらないので、帰りは100km/h以上で走る車が切れるのをねらって反対側に渡る必要があるのが難点だ。
入場料は一人AU$28.00と結構高い。また入口のチケット売り場のところで、カンガルーの餌をAU$1.00で売っているのでこれも忘れずに買う。というか、ほとんどカンガルーを見るのが目的できたようなものなので、これを忘れては話にならない。中に入ってからでは売っていないので、ここで買うのを忘れないこと。カンガルーが嫌いでないかぎり、買っておいて損はない。使わなければカンガルーの居るところへいって他の客にあげれば喜んでくれること間違いないからAU$1.00出して買うことだ。
コアラだぁ、あまり好きじゃないけど… | は虫類館 | |
Oh! Reptile! | いつまでも動かない! | でましたルーちゃん |
見渡す限りカンガルー! | 妻の手から餌を食べる | かわい〜ね |
最初にきたとき(2002年)は、結構広く感じたのだが、三度目になってなれたこともあって、あれぇ、こんな狭かったっけ?と感じてしまった。シドニーのTaronga Zooとかのバカデカイ動物園に行ったせいかもしれないし、カンガルーの居るところが半分くらい客が立ち入れなくなっているせいかもしれない。
ここはNight Zooのツアーがあって、カンガルーのいるところでBBQをやるのだそうで、最初はこれも申し込もうと思っていたが、イザその場所をみるととんでもなく狭くてチンケなので、一気にさめてしまいNight Zooへのツアー申込みはしないことにした。夜のカンガルーは昼間のボーとしているカンガルーとちがって結構活発らしいのでプチ残念だが、このチンケな場所でBBQってのもねぇ…。
カンガルーと遊んだら実はここでの目的は終わり。いやそのためにだけに三人でAU$84は結構たかいぞ。交通費を合わせると、三人でAU$114.60と一万円を超える。まあ日本ではカンガルーとこんな風に遊べないことがほとんどだし、あそべてもここまでカンガルーはウジャウジャいないから、金の問題じゃないともいえる。今日もカンガルーはウジャウジャいたけれど、半夜行性の彼らはおねんねの最中で食い足りない何匹かが餌をもとめて客の所にのっそりとやってくるだけ。でも、これがかわいいんだなぁ。シカと顔立ちが似ているけれど、体臭は薄くて、シカのほうがずっと臭い。しばらくの間カンガルーに餌をやったり、なでたり、写真をとったりと楽しい。オージーの子供達も沢山いて、彼ら/彼女らにもカンガルーは人気の的のようだ。
KOOKABURRA | OWL | 暑くてでれ〜としているレッサーパンダ |
近づくとカメラを壊される…かも | 白カンガルーはかなりニオイが強い |
それでも一通りZooをまわる。暑さに弱いレッサーパンダはすでにデレーとしている。上野動物園のレッサーパンダはエアコン付きに飼育舎にいるのに比べるとえらい待遇の違いだ。クロコダイルのショウも前回見ているので今回はパス。そうやって回るとあっというまに出口なのである。
朝が早かったこともあって、プチ・ハングリー状態。でも、ここで食べるほどはすいていないので、バスでSmithfield Shopping Centreへ行き、そこでお昼にすることにした。
Zooを出たのは11時15分のことだ。先に書いたように南行きのバスはCaptain Cook Hwyを渡らないと乗れないので、気長に車がとぎれるのを待って渡る。必ず車はとぎれるので焦らないことである。なんせ100km/hかそれ以上でぶっとばしているので、街中とは比較にならない早さで車が近づいてくるのでご用心。
車の切れ目を待ってHwyをわたりバス停についたのは11時20分頃。バスの時刻はあって無いようなものなのは万国共通とはいえ、なかなかこない。9月で冬も終わりとはいえ、亜熱帯のケアンズはすでに日本の夏の日差しである。20分ほどまっていい加減飽きてきたのは11時40分ごろで、ようやく南行きのバスが到着。
Hwy越しに見るZoo入口 | HWYの北方面 | Hwyの南方面 |
バスに乗ること20分くらい、ほぼ正午になったところでSmithfieldへ到着。ここはZooと違って北行き・南行きのどちらのバスもちゃんとShopping Centreに横付けしてくれるので降り間違いもないし、Hwyを渡らなくてもよいのでご安心を、ってところだろう。
ここのShopping CentreはEarlvilleの半分以下の大きさしかないけれど、それでもたいていの日本のそれよりは大きいので、なかなか楽しくてウィンドウショッピングしているだけで飽きない。我が家はこういうshopping centreが好きなのである。前回訪れたときよりも店舗が増えているようでプチ拡張された感じ。
ベーカリーのBrumby'sで夕食のパンを買う。味が見かけからはよくわからないので二種類を3個ずつ合計6個買うが、一個AU$0.50と安い。パンはスーパーなどではなくべーカリーで買うのが一番安くておいしい。
K-Martがあるので、K-Mart好きな我が家としては逃さず入るが、昔と違ってなれてきたので大して買う物もない。本売り場でNicholas SparksのAt First SightがAU$11に下がっていたのですかさず購入。Nicholas Sparksは好きな作家なのであるが、邦訳はほとんどないためいつも原書を旅先とかAmazonで買って読んでいるので安く買えたのは嬉しい。
12時40分前となりさすがにお腹がすいてきたのでフードコートへ。"Carry d'lites"というカレーのお店で、娘は小皿にバターチキン(AU$5.95)、妻は同じく小皿にベジタブルMIX (AU$5.95)、筆者は中皿にバターチキンとラム・ポテト(AU$6.95)で合計AU$18.85。腹が減っていたこともあるがナカナカうまい。チキンとラムはうまいが、ベジタブルはいまいちだったらしい。
お腹も膨れて満足して、再びShopping Centreのなかをうろうろ。Woolworthがあるので、ここでTIMTAMラテ(@AU$1.99)、TIMTAM Royal(AU$1.99)、ダブルDのキャンディ(@AU$2.10)、マンダリン(AU$0.79)、サラダ(AU$0.98)、紅茶(AU$3.99)、マッシュルーム(AU$0.80)などを購入。肉はあまり安くなくて種類も少なかったので、COLESのほうへまわりCOLESでラムステーキ肉(AU$5.12)とラムチョップ(AU$9.65)を購入。そう、今夜のディナーはラムステーキである。いや、筆者はラムステーキが大好きなのである、ラムステーキが!日本で食べられるけちくさいジンギスカンなんか眼じゃないね、ドドーンと厚手のラムステーキは柔らかくてうまい!ジンギスカンなんぞ食いたくもないわ。
帰りのバスは降りたところからまた乗れば良いのであるが、Zooとちがってこのあたりまで戻れば本数も多くなるのでさほど待たずにCityへのバスがやってくる。ディパスを買ってあるのでレシート(いや、形状はレシートだが立派なデイパス)を提示して乗る。
バスに乗っていると途中の停留所でハイスクールの生徒が乗ってくることがあるが、彼らはパスとともに証明書(ID)を提示している。日本的にはチラと提示すればよさそうだが、ここではドライバーはIDを生徒の手からとってじっくりと見て写真も確認している。入念なチェックをしているので不正乗車なんぞできそうもないって感じ。こちらのチェックが厳しいのが、あるいはドライバーの瞬時チェック能力が低いのか…。
部屋に戻ったのは14時半。ビーチを見るとすごい引き潮でかなり遠くまで水が引いている。理屈でわかっていてもやはり引力(月の引力)ってすごいと感じる。
一休みして夕食のためのワインを買いにでかける。今日はエスプラネードと反対側のHoliday Innにあるボトルショップへ。筆者は気づかなかったが、妻はバスの中からめざとく見つけていたらしい。なんだ、こんな近くにボトルショップがあるのねってくらい近い。Cairns Aquarius滞在の人でアルコールがほしくなったら、一番近いボトルショップはエスプラードとは反対側のHoliday Innの1Fにお店があるのでそこで買うとよろしい。ここで買ったワインはyellow tailのMERLOTというもの。Holday Innのボトルショップなので決して安いとはいえないAU$12.50。ちなみに、日本のスーパーでは同じ物が900円程度で売っているのだ。
ちなみに、ルート1XのバスでPalm Cove、Cairns Tropical Zoo、Smithfield方面からCairns Aquariusに戻るときは、Holiday Innの前にバス停があるのでそこで降りるとCarins Aquariusへはすぐであり、City Placeまで行くよりずっと近い。
そのままCity Placeのほうへまわってカフェブレイクとすることにした。お店はCity Placeの角にある "HIDES Calypso Cafe"である。筆者はカプチーノ(AU$3.00)、娘はApple Juice (AU$3.50)、妻はIced Coffee(AU$4.50)。こちらでいうIced Coffeeは日本のアイスコーヒーとちがってコーヒーにアイスクリームを浮かべたってもので、氷できりりと冷やしてつめたくなったコーヒーとはちょっと違う。
HIDES Calypso Cafe | Apple Juice |
Menu | Iced Coffee |
カフェブレイクのあと、Woolworthへ戻り、水とかお土産の類をちょっと購入する。動物の絵の板チョコ(@AU$2.09)、マカダミアナッツチョコ(AU$6.35)、コーヒー豆(AU$6.99)、水(AU$0.70)、オレンジジュース(AU$2.93)といった具合。
部屋へ戻って買った物をしまって夕食前にシャワーを浴びる。今日のメニューは、ラムチョップ、ラムステーキ、サラダ、ブロッコリー、トマト、チーズ&クラッカー、ワイン、マッシュルームソテーである。
先日のラムより今日のラムのほうが堅くてあまりおいしくなかった。焼き方も悪かったといえるが本質的に肉があまり良くなかったのであろう。
すでにシャワーも浴びているので、夕食後の片付けをおえてから、ベランダのテーブルで夕暮れのひとときをビールを飲みながら過ごすのは最高の非日常である。これが毎日の当たり前になったら感動もしないと思うけど…。都会生活に慣れた人間にはこうした非日常も重要な要素だと感じる。
素敵な非日常に乾杯!
(第5日目終了)