第1日目 30th July 2003

入国審査と税関検査・検疫について

JL5141/QF60は定刻より20分ほど早く、午前5時前にケアンズ国際空港に到着した。この時期周囲はまだ真っ暗で深夜同然だ。

前回のケアンズも今回のケアンズも常備薬を持参している。前回は特に申告しなかったのだが、ルール上は常備薬といえどもオーストラリア入国においては持参している旨を申告する義務があり(これは事前にオーストラリア大使館に確認した)、家族旅行で薬を持っていないわけがないので、入国カードの医薬品を持っているチェック欄にYESのチェックを入れた。ただ、入国カードのこの欄は、武器や麻薬とかと同じに並んでいて、それらを持っているか?という質問なので、麻薬や武器と常備薬をいっしょにするのはなぁ、という気持ちもある。そういう気持ちがあるから昨年は申告しなかったわけだが、本当は申告義務があるのだ。(詳細は「ケアンズミニ情報」に記載したのえ参照して欲しい)

Australian Quarantine and Inspection Service (AQIS)
オーストラリア大使館
オーストラリア検疫検査局
オーストラリアへの医薬品の持ち込み

さて、入国審査と税関でこれがどうなるかが興味津々だった。ルール上は、申告していれば問題無いし、今回は念には念を入れて、処方薬にはオーストラリア当局所定内容での英文処方箋を持参しており、市販薬では錠剤は未開封のものを用意し、それ以外は個別包装になっている(例えば風邪薬のパブロンゴールド(微粒)など)を用意し、いつもやるように正体不明の白い錠剤とかが無いようにした。ちなみに、処方箋は日本の薬品名(薬品の商品名)だけでは駄目で、ちゃんと成分についても記載されていなくてはならないので念のため。なぜなら、成分についての記載がなくて日本国内の薬品の商品名だけではオーストラリア当局が可否の判断できないと想定されるからである。当然、筆者のほうは医師にその旨依頼しておいたのは言うまでも無いし、自分でも成分名(英語名)まで確認しておいた。

入国審査

入国審査管には、いつもと変わらず "GOOD MORING!" とにこやかに挨拶をする。さすがにプロだけあって、すぐに武器・麻薬・医薬品所有の "YES" チェック欄に目をつけて、女性審査官ではあるが非常に鋭い目つきで何をもっているのか?と聞く。別に悪いものをもっているわけはないし、こちらは前述のとおり準備万端なので、我々家族のための常備薬の類と医師から処方された処方薬だというと、とたんに柔らかなで親しみのある視線に変わって、入国カードにある書き込みをしてくれた。これだけではどうするかわからないのでどうすれば良いのか尋ねると、税関では申告の要なしということだった。

検疫・税関の前に両替

さて、入国審査は無事通過。Baggage reclaimのターンテーブル(国際線は一個しかない!)の近くの両替所で少々両替。さすがに前回の残りの十ドルちょっとではタクシーで街まで行けない。今は円安のためレートが悪いのが悔しい。ちなみに円のキャッシュの両替はDFSの2F両替所が意外なことに大抵の場合一番安いので覚えておくと良い。物を買わなければ登録なども不要で両替だからそのまま入って両替して出てくればよい。

検疫・税関検査

待つことしばしで無事スーツケースが2個出てくる。これらをピックアップした後、先ほどのカードを近くに居た係員に見せて、家族のための常備薬などをもっていると、入国審査で入国カードに書いてくれたようだけれど、レッドライン(申請する必要があるライン)、ブルーライン(申請する必要がないライン)のどちらに行くべきかをたずねる。

結果はブルーラインで、入国審査官の彼女と同様だった(当たり前といえば当たり前だ)。そして、X線検査(ニュージーランド同様に入国時にX線にて武器検査というより全ての荷物をX線検査し食べ物や持ち込み禁止物の有無を調べる)で錠剤などが見えたとしても、ちゃんとチェック済みである記載があるので、OKだよん!ということだった。

ということで、常備薬や処方薬に関しては、万全の体制をもって望めば、申請の要なしとなれば手間いらずということで万歳だし、荷物の開梱検査になっても市販薬は未開封で、正体不明の粉薬や錠剤が無い状態にしておき、処方薬は成分まで記載した英文処方箋を用意して望めば通常は何も問題はおこらないはずだ(もちろん処方薬は厳密には薬の内容による)。トラブルをさけるためにも、市販の錠剤などは、一番小さな瓶入りを買って未開封で持ち込むのが一番確実だと思われる。無駄な努力におわるかもしれないが、いくら日本で有名な薬でも、正体不明の白い錠剤をみつけた厳しい係員に、別室にて詰問され貴重な時間を無駄にしたり、申請せずに罰金(instant fine)を食らったりするよりマシであると確信した。

小学生の研修旅行もケアンズなの?

すべての入国手続きは無事終了して到着ロビーに出ると、例によって各種ツアーの出迎えがたくさん居る中に「淑徳小学校ご一行様」と書かれた札を持った人がいた。

「うわ、今は、小学校(私立であるが)から海外にくるのか!」と家族全員驚くことしきり。ひょっとしたら職員の団体なのかもしれないが、とりあえずその場ではびっくらいこいだ。

タクシーでホテルへ

二度目のケアンズ国際空港で勝手もわかっているので、そのまままっすぐ出口を出てタクシー乗り場に行く。外は思ったほど寒くない。冷夏の今年の東京の夏の夜と大差ない。タクシーBlack and White Taxis)乗り行き先を告げる。今回は前回と違って一人ではなく、家族同士で日本語で話していることもあってだろうか、ドライバー氏は話しかけてこない。

ケアンズ国際空港からパシフィック・インターナショナル・ホテルまで十数分で料金はAU$14.30だった。AU$15を出しておつりはいいよ、とタクシーを後にしてホテルのフロントへ向かう。ああ、懐かしいなあ、一年ぶりだわ。

Pacific International Hotel

日本から予約したXXX(筆者のサーネーム)である旨を告げて、予約確認書のコピーを渡す(こういうときに渡すのは必ずコピーにすることにしている)。宿泊者カードに記載して(このホテルはWebから予約しても何故か住所まで再度書かされる)、クレジットカードを通して朝食のクーポンとキーをもらってチェックイン終了。

去年はチェックアウト時に部屋代を払ったけれど(これが普通だわな)、今回はどういうわけだか、クレジットカードを通してあるのに、前払いとなった。予約無しの飛び込みだと前払いは当たり前だし、現金支払いならともかくAMERICAN EXPRESSカードを使ってなおかつ予約ありなのに前払いというのは初めての経験だ。うーん、値切りすぎたか?(笑)とか思わなくも無いが、金額が妙なわけでも無いし、扱いの様子に妙なところもないので、まあ、いいか、と割り切る。理由を聞いてもいいけれど、寝不足でボーっとしているので、別段不都合も無いので良しとする。要は清算時に最終的に問題がなければ良いし、問題があっても解決できればそれは問題とはならないとするのが筆者の信条なのでこれくらいのことでは全然驚かぬ。

クィーンサイズベッドとシングルサイズベッド 室内kら入口を見る
バスルームは清潔 シャワーは例によって固定式
プールとジャクジー(Jacuzzi)もある
I電子ロックのin room safe (室内金庫)
アメリカのホテルと違って湯沸しポットがあるのが嬉しい

ホテルの部屋

部屋は昨年は11Fでカジノリーフホテル側だったが、今年は街側で10Fだ。部屋はEXECTIVEでベッドはQUEEN+SINGLEで、夫婦と子供一人に最適だ。見たところアメニティとタオルが二人分しかないので、これはあとで一人分を追加してもらうとしよう。人によっては、これで怒り出す人もいるかもしれないが、怒るより普通に連絡してタオルやアメニティをもってきてもらったほうが得策ではないか、と筆者は思う。

とりあえず、旅装を解いてパジャマ代わりのスウェット上下を出して、目覚ましを七時半にして家族全員ベッドにもぐりこんだのが6時すぎだが、ここでも筆者はなかなか寝付けなくて、結局寝不足のまま朝になった。

Waterfront Grillでの朝食

7時半、眠気のとれないまま、寝不足で軽い頭痛がするまままに目覚める。身支度をして朝食のクーポンを持って一階のレストランのWaterfront Grillへ。ここのディナーは知らないけれど朝食は極めて快適だ。

クーポンを渡すときに気づいたのだが(これまた寝不足の証拠だ)、フル・バフェ・ブレックファストではなくて、コンチネンタル・ブレックファストになっている。なーんだ、つけてくれたのはバフェじゃないのか、とちょっとがっくり。

で、バフェじゃないとどうすればよいんだ?とウェイトレスにたずねると、バフェの中で取れるものに制限があるのがコンチネンタルらしい(笑)。これじゃ話がややこしいし、全部たべたーいよう!ってーんで、一人AU$7のチャージでフル・バフェにアップグレードする。まあ、単体で朝食を払えばAU$26ほどらしいんでホテル内では安いのかしれんが、なんかすっきりしないなぁ。

バフェのメニューは去年とほとんど同じだが、きのこソテーが増えている、パンの種類が増えている、コーヒー・紅茶がセルフサービスになった、くらいで、去年と同じウェイターの人がまだ居たのは嬉しかった。

朝食はフル・バフェの間違い?

腹がふくれて頭が少々すっきりしたところで、予約確認書のコピーを取り出してあらためてみると、F/BKSTと書かれている。このFはFULLじゃいの?ということでフロントへ立ち寄り尋ねると大当たり〜である。

手持ちのクーポンを見せて、これコンチネンタルになっているんで、フルのやつに代えてくださる?と依頼すると気持ちよく応じてくれた。最初のクーポンはコンピュータ出力されたものだったが、今回は手書きで念のためチェックすると、おい、おい、8月3日分が抜けてるよ、ということで、再度、こちらも苦笑しながら3日の分が抜けてますよ、と言うとクーポンを確認して、あらら、これは申し訳ないです、ということで追加一枚発行してくれた。

だが、これで終わったわけではない。さきのAU$14のチャージはキャンセルしてもらわなければならない。これも事情を説明してキャンセルを依頼する。だが、確実にキャンセルされたかどうかはチェックアウト時にわかるというものだ。

WOOLWORTHS (スーパーマーケット)

さて、外へ出ると快晴で実に気持ちの良い天気だ。妻が行きたいのはまずはスーパーだというので(笑)、ホテルから最も近くて便利なWOOLWORTHSへゆく。パシフィック・インターナショナル・ホテルの近く、Orchid Plazaの隣の店は海外には珍しくone stop shoppingができるスーパーで宿からも近くて便利、価格も比較的安いので、昨年も大いに利用した。

ここで、DOUBLE 'D' というブランドのハードキャンディー(ここのは美味しい)を現地消費用に二袋買う。昨年筆者が買って帰ったら妻に好評だったANZACのクッキーが今回もまたワゴンセールだったのでとりあえず購入。ほかに子供がキャラ鉛筆を、ほかにレターセットと水を買って、しめてAU$12.45。

Carins Central Shopping Centre

ケアンズの中心になるCity Place

次に向かうCarins Central Shopping Centreという市内では大きなショッピングセンター。ここでMYERをみたりしているうちにくたびれたので、Carins Central Shopping CentreMuffin Breakにて休憩だ。ゴールデンウィークのニュージーランドでもお世話になったのがMuffin Breakだ。ここのマフィンはしっとりしていてとても美味しいのである。ここで妻と私がカプチーノのマグ(AU$3.50)を、子供がフレッシュオレンジジュース(AU$2.60)を、チョコレートマフィン(AU$2.80)を一つ頼んだ。いや、このマフィンとカプチーノがあうんだねぇ。

[後記]
今、この旅行記をWebコンテンツにしながらこの部分を読み返していたら、また、Muffin Breakのマフィンとカプチーノが欲しくなった、ああ、また行きたいよう!

Muffin Breakで休憩して、パワー充填。Carins Central Shopping Centreの反対側のウィングにある食品スーパーのBI-LOへゆく。ここはあまり安くないのでほとんど買わないが、イチゴが安かったのであとで食べるために購入。他に子供が腸の調子を整えるのだと、割高であるが子供の所望でヤクルト(これが結構海外でも売っているのだ)を購入。イチゴがAU$1.77、ヤクルトがAU$3.88だ。

そしてお隣の雑貨スーパーのTARGETで筆者のためのホテル室内履きサンダル(AU$14.99)を購入。妻と子供は捨てる寸前のスリッパを洗って持ってきていて捨てて帰る予定なのだが、今回は筆者のそれがない。裸足でホテルの室内を歩きまわると妻がうるさいので、サンダルを購入することになったのである。

ホテルで追加分のタオルとアメニティを依頼

荷物が増えてきたので一旦ホテルに戻る。そうそう、タオルとアメニティを持って来てもらわないとね。ということで、電話でハウスキーピングに依頼して3人宿泊なのでextra personのためのタオルとアメニティをもってきてほしいと依頼。すぐに持ってきてくれたので、いつまで滞在するかを告げてこのあともちゃんと用意しておいてねというお願いをして、チップをAU$2ほど渡しておしまい。基本的にチップ習慣のない国だが、何かこんな風にお願いをしてサービスを受けたときなどには気持ちを支払うのは日本も同じ。

部屋のテレビでは、あるチャンネルで「ハリーポッターと秘密の部屋」「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」を交互に放送しているので、ついそれを見てしまう(笑)。大好きな二作品がこんなところで再び見られるとは。ただ、いつまでも見ていると、半日過ぎてしまうので、適当に切り上げる。

THE PIER

まだ出来立てのようで大変綺麗なプール

Muffin Breakeのマフィンとカプチーノでおなかが膨れた為に昼食を逃していたので、ぼちぼち腹がへってきた。少々早いが夕食にしようとうことで、夕方4時過ぎに再び部屋を出る。

まず、妻をPIERにつれてゆく。昨年来たときは、PIERの横の空き地は造成中で、何も無かったけれど、今年きてみると波打ち際をまねたようなプールができていた。特に入場するために何が必要というわけでもなさそうで、水着さえあれば…であろう。

さすがに夕方も4時を過ぎると涼しくなってくるのだが、まだ平気で泳いでいる人がいる。寒くないのかねぇ…。

PIER内ののVisor InformationのBooking Serviceにて、金曜日(8月1日)のDown Under Toursのkurandaツアー(A1)を予約。昨年と同じツアーというのが芸がないがまあいいか。予約金AU$30をキャッシュで支払って、バウチャーを受け取る。

ピックアップはホテルにて8月1日の8時25分で、一人AU$80。子供は規定から行くと大人の年齢だが、こちらの基準ではみかけはどうみても到底そこまで達していないので、当方の正直な年齢申告にもかかわらず、Visitor Informationのスタッフは首をすくめてKIDS欄"1"を記入した(笑)。おかげで、AU$40得をしたわけで、我が子と係りの人に感謝。

ナイトマーケットで夕食

ちょっと早いのだが時刻は17時過ぎ。何故か中華のプレートが食べたいという要望が出たのでそれに答えて、Cairns Night Marketの中国自助餐にてセルフサービスのプレートを食べる。私が大きい皿のAU$10、妻がちょっと小さいAU$8.30、子供は最小のAU$6.99、それにミネラルウォーターがAU$2.00でroundして締めてAU$27.30。うーん、無いとマーケットは高いんだよなぁ。

実はここでちょっとアクシデントがあった。料理をてんこ盛りにした皿をもってテーブルに行き、私と子供が無事テーブルに料理の皿を置いたところで、妻がテーブルに皿を置く寸前に、何がどうなったのか皿のバランスが崩れて妻の皿の何割かがテーブルに零れ落ちた。

さらに不思議なことに、いつもの潔癖妻なら自宅以外でテーブルにこぼれたものは絶対食べたりしなくせに、今回はかなりの割合を皿にもどして食べるという。さすがに、いつもの習慣を知っている私は、いきなり思いやりのある優しい夫と化して、いいからもう一回買って来いとしつこく提案したが、妻はそれをがんとして拒否し続けた。これはいったいどうしたというのだろう。明日嵐が来なければいいのだけれど…。

ともあれ、思わぬハプニングで晩飯の写真を撮るのを忘れた。いや、正確にはぶんまけた様子をカメラに収めるのはちょっと忍びなかったのである。おお、なんと、心優しい夫であることよ!

再びWOOLWORTHS

食事をとった時刻があまりにも早いので、WOOLWORTHSへ再度立ち寄り、カップパスタを購入する。他に、昼間、他の客が大量に買い求めていたクッキーが気になって、それを試しに購入したりで、AU$7.20。あとで気づいたのだが、部屋で飲む水とかアルコール類を買うのを忘れた。いかんねぇ、まだ寝ぼけているようだ。

夜食はカレーパスタ

このあとは、部屋に戻ってシャワーを浴びて、こうやって旅行記を書いている。カップパスタ("FANTASTIC SNACK"の"PASTA PRONT"の"CHICKEN CURRY SAUSE" 99% FAT FREE) を食べるが、うんうん、これ、マルちゃんのカレーうどんの味に似ているんだぁ…と満足、満足。

こういうパッケージですのでスーパー店頭で探して! これのいいところは「スプーン入り」なこと
中身はショートパスタ カレースープがよく混ざっていない (^^;

(第1日目終了)

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