メインスマートフォンのHUAWEI Mate 20 Proはとてもいいのですが、残念ながらおサイフケータイ非対応。そこでサブスマホとして選びだした2機種、OPPO Reno AとAQUOS sense3を実機含めて比較します。おサイフケータイサブスマホ、あるいはミッドレンジの安いスマホを探している方のご参考になれば幸いです。
SIMフリーのおサイフケータイ対応は少ない
基本的におサイフケータイ対応はキャリアモデルが圧倒的に多く、格安系のSIMフリー端末ではおサイフケータイ対応はごく少数です。
価格.comで調査
価格.comで以下の条件で検索(2020年6月15日時点)してみました。
・2019年春モデル以降
 ・SIMフリー (MVNOでのみ販売されているSIMフリーモデルを含む)
 ・USB TYPE-C
 ・バッテリー容量 3000mAh以上
 ・耐水・防水
 ・nano-SIM
 ・microSDカード対応
これで残ったのは、
・SHARP AQUOS sense3 plus SH-RM11
 ・SHARP AQUOS sense3 SH-M12
 ・SHARP AQUOS sense3 lite SH-RM12
 ・OPPO Reno A
 ・Galaxy Note10+ 
 ・Galaxy S10
 ・Galaxy A2
個人的に、純粋に嗜好だけの問題でGalaxyはイマイチ好きではない(ファンの方にはゴメンナサイ)ので、残るはAQUOS sense3 plus、AQUOS sense3、AQUOS sense 3 lite、OPPO Reno Aです。
AQUOS sense 3ファミリー
前述のところで、ややこしいのがAQUOS sense3ファミリーです。
・SHARP AQUOS sense3 plus SH-RM11 <以下、plusと表記>
 ・SHARP AQUOS sense3 SH-M12 <以下、無印と表記>
 ・SHARP AQUOS sense3 lite SH-RM12 <以下、liteと表記>
スペックを目を皿にしてみると違いが見えます。
 以下では無印を基準に比較しています。
無印と比較したlite
サイズ・重さは無印と全く同じ
 違いはカメラ部分のみで無印から超広角カメラを除いたもの。
 これ以外のスペックは全く同じ。
 Antutu (Ver8) スコアは無印と同じ約11万ポイント。
無印と比較したplus
CPUがSnapdragon 636になって若干CPU性能アップ。
 メモリは無印から2GB増加して6GB。
 ディスプレイが6インチになり解像度も若干アップ。
 スピーカーがステレオ。
 大きさは結構違って、高さ13mm・幅5mmのアップ。
 重さは8g重い。
 Antutu (Ver8) スコアは約16万ポイント。
選ぶポイント
メインとして使うならplusかもしれませんし、そこまで必要ないなら無印かlite。
 しかし、plusと無印/liteの高さの13mm差は想像以上に大きいです。
 シャツのポケットには無印/liteならギリか少しはみ出ますが、plusはもうガッツリでかいです。
無印とliteはカメラの超広角があるかないかだけです。
 どちらでもいいなら安く買える方を選んでもいいと思います。
本稿執筆時点(2020年6月15日)のOCNモバイルのSIM同時申し込みでの本体価格は以下の通りです。
| AQUOS sense3 plus | 税込26,400円 | 
| AQUOS sense3 | 税込10,010円 | 
| AQUOS sense3 lite | なし | 
| OPPO Reno A | 税込13,200円 | 
plusと無印では2倍の開きがありますね。
 このあたりが思案のしどころです。
筆者の場合、メインはHUAWEI Mate 20 Proなので、あくまでサブとしてはSIMフリーでおサイフケータイ対応でできるだけ小型でなおかつバッテリーの持ちが良いモノというのが条件になります。
といっても、好きではないGalaxyを外すとOPPO Reno AとAQUOS sense3ファミリ。plusはでかすぎるので、無印かliteですね。
そしていろいろな経緯があって、手元にあるのがOPPO Reno AとAQUOS sense3 無印です。
 まるでスタパ齋藤さんみたいになりつつありますが。
AQUOS sense3 無印とOPPO Reno A
スペック比較
世間ではあまりみない比較組み合わせなので、あえてスペック比較します。
| OPPO Reno A | AQUOS sense3 | |
| CPU | Qualcomm Snapdragon 710 オクタコア2.2GHz + 1.7GHz  | Qualcomm Snapdragon 630 オクタコア 2.2GHz+1.8GHz  | 
| antutuスコア(ver8,) <garumaxより>  | 198,150 | 117,373 | 
| メモリ | RAM:6GB ROM:64GB | RAM:4GB ROM:64GB | 
| 外部メモリ | micro SDXC (最大 256GB) | microSD (最大 512GB) | 
| ディスプレイ | 6.4 インチ、2,340 x 1,080 AMOLED (有機EL)、Gorilla® Glass 5  | 5.5インチ、2,160 x 1,080 (フルHD+) IGZO  | 
| バッテリー | 3,600mAh | 4,000mAh | 
| アウトカメラ | 約1,600万画素 (ƒ/1.7 絞り値) + 約200万画素 (ƒ/2.4 絞り値)  | 標準約1,200万画素 + 広角約1,200万画素 CMOS裏面照射型  | 
| 防水/防塵 | 防水:IPX7、防塵:IP6X※3 | 防水:IPX5/IPX8、防塵:IP6X | 
| 耐衝撃性能 | 米国国防総省 MIL-STD-810H 規格に準拠  | |
| センサー | GPS/A-GPS/GLONASS/Beidou/Galileo/磁気センサー/光センサー/近接センサー/加速度センサー/ジャイロセンサー | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo/QZSS対応)/加速度センサー/地磁気センサー/ジャイロ/近接センサー/照度 | 
| 大きさ | 約158.4mm x 約75.4mm x 約7.8mm | 約147mm x 約70mm x 約8.9mm | 
| 重さ | 約169.5g | 約167g | 
| ボディ素材 | メーカー情報なし ガラス素材らしい  | アルミ | 
実機を考慮しての比較
サブのおサイフケータイスマホという前提での筆者の考えです。
いちばん大事なのは大きさと重さです。
 大きさは高さ11mの差です。
このちょっとの差が胸ポケットなどに入れたときは大きな差になります。
ただし、厚みはAQUOS sense3のほうが1.1mmあつく、これが手に取ると想定外にAQUOS sense3が分厚くゴツく感じます。
上の写真は左がOPPO Reno A、右がAQUOS sense3です。
スペック上重さはほとんど変わりません。
 しかし、どちらもmicroSDカードを入れた状態で実測するとかなり違いました。
 OPPO Reno Aはスペックより10gも重いです。
 もっと正確なスペックを希望したいですね、OPPO。
 このあたりに信頼性の高い日本企業と中華企業の差を感じます。
 あるいは、本当に実機ばらつきが10gとかあるのかもしれません、使用しているバッテリーの変更等でしょうか。
 
下がAQUOS sense3。
信頼のSHARP、信頼の日本製です。
しかし、手に取ると体の感覚は大きさも入っての判断をしてしまいますので、小柄なほうのAQUOS sense3のほうがずしりと重く感じます。
また高さの差が男性の場合ポケットに入れたときにOPPO Reno Aは随分突っ張ます。ポケットに入れて持ち歩くならAQUOS sense3です。
OPPO Reno Aが適しているケース
サブスマートフォンにするはちともったいないスペック、しかしハードにつかいたいメインスマホにはちょっと役不足という中途半端さを逃れられません。
大きさ的にもメインスマートフォンに匹敵するであろう大きさです。
防水・耐衝撃性能ではAQUOS sense3に譲ります。
バッテリーもAQUOS sense3のほうが1割大きい。
 CPUの差もありAQUOS sense3のほうが持ちます。
OPPO Reno Aが向く人:
 ハイスペックスマートフォンは不要、ミッドレンジでおサイフケータイがあれば十分という人。
 おサイフケータイ用サブスマートフォンとしては、ちょっと大きすぎるしオーバースペック。
AQUOS sense3が適しているケース
OPPO Reno Aに比べると性能的にも割り切れますし、おサイフケータイ用サブスマートフォンとしては適していると思います。
細かいところに配慮があるさすが日本メーカーという感じです。
耐衝撃性やIP5X・IP8Xの防水性能においてOPPO Reno Aは敵ではない。
 特に、大事なおサイフケータイとしては耐衝撃や防水は重要である。
耐衝撃について
米国国防総省が制定したMIL-STD-810H Method 516.8:Shock-ProcedureIVに準拠した規格において、高さ1.22mから鋼板に製品を26方向で落下させる試験を実施。全ての衝撃に対して保証するものではございません。詳しくは、「取扱説明書」をご覧ください。
AQUOSホームページより
さらにこの防水性能は公式に風呂での利用も認めています。
お風呂場での利用について
・湯船や温泉、石けん、洗剤、入浴剤の入った水には浸けないでください。
・風呂場では、浴室温度40℃以下、湿度99%以下で連続使用2時間以内の範囲でご使用ください。
・その後必ず水抜き・自然乾燥を行ってください。なお、全ての機能の連続動作を保証するものではありません。
・急激な温度変化は、結露の原因となりますので本体が常温になってから風呂場に持ち込んでください。
・高温のお湯をかけたり、温まった本製品に冷たい水をかけないでください。
・風呂場で、イヤホンや外部接続機器を接続して使用しないでください。
・風呂場では絶対に充電を行わないでください。
・防水・防塵性能を維持するため、異常の有無にかかわらず2年に1回部品の交換をおすすめします(有料)。
・浴室内では充電を行わないでください。
AQUOSホームページより
風呂での利用ができるくらいですから、洗面所で水をためた状態でボチャンしても大丈夫ですね。
 (昔、オーストラリアに行った時現地レンタル携帯を水没させたことがあります、費用は帰国後に旅行保険でカバーできました)
まとめ:セカンド・おサイフケータイとしての筆者の推奨
ここまででほぼ結論が出ていますね。
OPPO Reno AとAQUOS sense3の両持ちとして、セカンド・おサイフケータイスマートフォンとしておすすめできるのは、間違いなく「AQUOS sense3」です。
・バッテリーの持ちの良さ
 ・手頃な大きさ
 ・風呂でも使える高い防水性能と耐衝撃性能
 ・メインのハイスペックスマートフォンを脅かさない控えめ性能(笑)、しかしストレスを感じることもない手頃さ。
 ・信頼の日本メーカー製
筆者はどうしているかというと、AQUOS sense3をセカンドスマートフォン with おサイフケータイとして使っています。

