Garmin fenix 7X Pro 、epix Proと迷ってfenixを選んだ理由

Garmin fenix 7X Pro 、epix Proと迷ってfenixを選んだ理由

Garmin fenix 7X Pro を購入しました。これまでGarmin fenix 7X Pro かGarmin epix Pro 51mmか、先日の記事で書いた通り機能・スペックはほぼ同じ、大きさはどちらも3通りありますので合計6通りからの選択となり実に悩ましい。大きさはバッテリー寿命の長い51mmに決めていましたが、fenix 7X Pro かepix Pro 51mmか。ガジェットを買うのにこれだけ長い間決められなかったのは久しぶりです。

なぜepix Pro 51mmではなくfenix 7X Proを選んだか?

これが一番最後まで迷ったところです。

Garminのメインストリーム、fenix 7 Proシリーズとepix Pro (Gen2)シリーズで悩む

上の記事にも書いているとおり機能はほとんど同じで大きな違いは以下の点のみ。

  1. ソーラー充電ができるかできないか
  2. ディスプレイが「電気を食わない常時表示のMIP液晶」か「AMOLED」

1.のソーラー充電は今回の選択の決め手ではありません

Dual PowerはこれまでInstinct Dual Power、Instinct 2 Dual Power、Instinct 2X Dual Powerと使ってきて、天気の良い夏場(=半袖を着る季節)には役立ちますが、それ以外はあまり意味がないことが経験的にわかっています。

2.が決め手です。

これまで使ってきた多くの常時表示しないスマートウォッチで一番嫌なのが「時計の癖に常時時間がでてきないこと」です。

ポイント

・手首を捻るジェスチャーかボタンを押すかタップするなどで表示されますが、両手が塞がっている時に時計を見たい場合に困る。時計を覗き込むことはできるが触れない・手をあまり動かせない状態で時刻が見えない。

・打ち合わせ中など時計を見る仕草(手首を返すとかタッチするとか)せずにチラ見で時刻がわからない。

・時刻を見るのにいちいち手首を返す仕草が必要なのは煩わしすぎる。

手首を軽く捻るだけでAMOLEDなら点灯しますが、これが結構な頻度で軽く捻っただけでは点灯せず、運が悪い?と大袈裟にジェスチャーしても稀に点灯しない場合がある。これはGarminだけではなくApple Watchでもそんなことがありました。頻出したら故障かバグでしょうが、たまにこういうことがあるとイラつきます。

MIP液晶ならバッテリーをほとんど消費せず(自己発光しないので)常時表示していますので、チラ見OK、両手が塞がっていても斜め上から時計を見下ろせばOK。いずれも手を動かす必要なしです。

屋外ではスマホの画面な程度の差はあれ見づらくなります。直射日光下だと画面明るさ最大にしても機種によってはイマイチ見にくいので自分の体で影を作るとか必要になります。これはAMOLEDのVenu 3(筆者所有)でも同じです。

しかしfenix 7X ProのMIPであれば、半透過液晶なので屋外使用で明るければ明るいほどくっきりと見えるようになりますが、暗いとバックライトのお世話にならないと見えません。

外光や照明のある室内ならバックライトがない状態でも問題ありませんし、手首を返すジェスチャーでバックライトを点灯させる設定が可能ですし、外光の明るさによってバックライトの明るさも自動調整可能です(fenix 7 Proシリーズのみ)。

なぜ51mmの7X Proを選んだか?

fenix 7X Pro にせよepix Pro 51mmにせよところかなりでかいです。

参考までにApple Watch Ultra 2より縦は2mm、横は7mm大きいのでApple Watch Ultra 2を横サイズを縦と同じにして丸くしたらfenix 7X Pro サイズになる感じです。厚さ・本体重量はほぼ同じ。

fenix 7X Pro :縦51 x 横51 x 厚さ14.9 mm、 本体重量61g
Apple Watch Ultra 2:縦49mm x 横44mm x 厚さ14.4mm、本体重量61.4g

Apple Watch Ultra 2は店頭で試着したことがありますが、fenix 7X Proは丸いのでApple Watch Ultraほどの面のデカさはありませんが、いずれにせよでかいことに変わりはありません。

42mmや47mmといったやや小型のものではなくでかい51mmタイプを選んだのは動作時間です。

fenix 7X Pro (51mm):28日+9日
fenix 7 Pro(47mm):18日+4日
fenix 7S Pro(42mm):11日+3e

ソーラー充電は夏場の半袖屋外活動以外では当てにできないので、バッテリー駆動時間を1/2程度に見積もると、14日、9日、5.5日となります。まあ、これくらいは動くだろうというのが、これまでGarminを多く使ってきた経験からの判断です。



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動作時間表示について

これまでApple Watchを使った経験では、Apple Watchの公称動作可能時間は控えめのようで大抵の場合これより持ちます

Garminを含む他社では大抵の場合公称動作時間より短く1/2〜2/3程度。もちろん嘘ではないでしょうが、Appleのように測定条件が明確ではないのが実使用時間との差が大きくなる原因だと思います。

fenix 7X Pro の公称動作時間は28日間+必要な太陽光があれば9日間延長で、これは「スマートウォッチモード」での値です。

「スマートウォッチモードとは、「光学式心拍計を常時オン」、「GPSを常時オフ」にするモードですが、バックライト点灯時間(MIP液晶モデル)や画面点灯時間(AMOLEDモデル)の設定、手首を返すジェスチャーでの点灯有無、通知受信回数といった細かな条件が明らかになっていません。

Garminを多く使ってきた経験からスマートウォッチモードで表記されている時間の1/2から2/3程度と思っておけば間違いない感じです。

AMOLEDは常時表示すると経験的には常時表示しない場合の半分くらいになります。Garminの公表値と筆者の実使用では1/2〜2/3くらいの差を感じますので、下手すると公表値の1/4くらいになります。

epix Proの表示は魅力だが、絶対それが必要なシーンは多くない

fenix 7X Proを選んで全く後悔していませんが、epix ProのクリアなAMOLED表示(ただし晴天下の屋外ではかなり冴えない)が魅力的なのは間違いありません。見栄えという点においてはAMOLED圧勝であり疑う余地がありません。

クリアで高精細な表示がepix Proで生きるのは、Garmin epix Proにおいては内蔵地図表示です。これは地図の見やすさにおいて格段に差がでます。内蔵地図はfenix 7X Proのほうがepix Proより随分見づらいです。特に暗いとMIP液晶が冴えないので余計に見づらくなります。

この内蔵地図は完全にオフラインで動作しますので、電波の圏外でも使えるメリットがあります。縦走登山などを行う人であれば、epix Proでクリアな地図が見えるほうが絶対良いと思います。動作時間の長いepix Pro 51mmとクリアなAMOLEDが生きるというか、むしろ必須の用途です。

ですが、それ以外でAMOLEDのクリア差がないと非常に困るということはfenix 7X Proの機能範囲において感じません

AMOLEDが見やすいですが、別にMIPでも困りません。

筆者は映える画面より、バッテリーを食わない常時表示のMIP液晶を搭載したfenix 7X Proを選びました。



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