Garminの fenix 7 Proシリーズとepix Pro シリーズで悩む (2024年1月時点)

Garminの fenix 7 Proシリーズとepix Pro シリーズで悩む (2024年1月時点)

Garminスマートウォッチのメインストリームは、fenix 7 Proシリーズとepix Pro (Gen2)シリーズです。どちらもサイズは51mm、47mm、42mmの3種類で見た目もそっくりさん、仕様をみてもそっくりです。これは迷います、まじ迷います。迷って迷ってまだ買うに至りません。一体どちらを選べば良いのか?

fenix 7 Proとepix Pro (Gen2)の違い

fenix 7 Proシリーズとepix Pro (Gen2)シリーズは、外観も仕様もほんとうにそっくりさんです。

大きさは3通り、ディスプレイの違いなので合計6種類あります。

一言で言えば、ディスプレイとソーラー充電有無です。

それ以外では重さが微妙に違う他は全く同じ仕様です。

ユーザーの選択肢を増やしたというところだと思いますが、迷って迷って買うに至らない人を作り出す罪な仕様でもあります。

サイズ別に違う仕様のみ取り出して比較表にしました。

1.4インチfenix 7X Proepix Pro (Gen2) 51mm
ディスプレイ半透過メモリインピクセル(MIP)AMOLED
表示可能色64色65,000色
解像度280 x 280454 x 454
ソーラー充電×
稼働日数
(スマートウォッチモード)
28日間+9日間31日間
(常時表示ONでは11日間)
重さ89g88g
51mmの1.4インチタイプ

1.3インチfenix 7 Proepix Pro (Gen2) 47mm
ディスプレイ半透過メモリインピクセル(MIP)AMOLED
表示可能色64色65,000色
解像度260 x 260416 x 416
ソーラー充電×
稼働日数
(スマートウォッチモード)
18日間+4日間16日間
(常時表示ONでは6日間)
重さ73g70g
47mmの1.3インチタイプ

1.2インチfenix 7S Proepix Pro (Gen2) 42mm
ディスプレイ半透過メモリインピクセル(MIP)AMOLED
表示可能色64色65,000色
解像度240 x 240390 x 390
ソーラー充電×
稼働日数
(スマートウォッチモード)
11日間+3日間10日間
(常時表示ONでは4日間)
重さ58g58g
42mmの1.2インチタイプ

違いはこれ以上でも以下でもありませんので実機を見て確認しましょう。



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実機で違いを体感すべし

実際に量販店に赴き店頭で確認しました。

店頭にはいろいろ並んでいますが、ほとんどがモックアップなので、稼働ホットモックがないケースが多いです。

もちろん店員さんに言えば実機を触らせてくれるわけですが、そうなると見るだけでさようならがしにくくもなります。

幸い1.4インチタイプのfenix 7X Proとepix Pro (Gen2) 51mmの実機がありましたので触ってみました。

両モデルの違い

どちらも明るさ最高にすると照明明るめ店内での見え方は極端な差を感じない(屋外には持ち出せません、店頭展示機なので)。
明るさを中にすると室内ではAMOLEDが解像度の高さもあってくっきりみやすい。
fenixのMIP液晶の電気をくわない常時表示は大変魅力的
普通の時計画面やアクティビティの画面では解像度の差はあまり感じない。

ここまではどちらに軍配ということもなく、常時表示したいか否かで決めても良い感じでした。

YouTubeの比較動画をリンクしておきます。

両モデルともJapan DKG Map(日本詳細地形図 2500/25000)が内蔵されておりこれで見比べました。

店内なので写真が撮れないのが残念ですが…。

地図の表示の差

地図の精細度には雲泥の差がある。細かい道路はfenixでは拡大しないと出てこないが、epixでははっきり表示される。
・道路はfenixではぎざぎざが目立つが、epixでは滑らかである。
・ドラッグして地図が再表示となるときはfenixのほうが微妙に描画が速い。これは解像度の差と描画に必要な色数の差によるものと推測するものである。

fenix Proとepix Proでは地図表示においてディスプレイの差が激烈に出ました。地図の見やすさだけを取り上げれば文句なくepix Proの勝ちです。スマホの鮮やかな画面を見慣れた目にはfenixはかなりゲンナリしてしまいました。

ただし、オフラインで使用可能とはいえ画面の小さなスマートウォッチの地図を日常で使うシーンがどれだけあるかということです。日常生活でスマホが圏外でなおかつ地図が必要な場所へ行くことはないので、縦走登山が趣味である人などを除けばあまり重視する機能ではありません。

地図表示の差を比べた動画を見つけました。

地図比較は上記動画の10:37あたりからです。64色表示と65,000色表示の差がわかると思います。

いまどきどんな安いスマホでも64色なんてことは絶対あり得ないので、普段見慣れた画面との差があまりにも大きすぎます。

MIP液晶でもInstinctシリーズ(筆者はInstinct 2X Dual Powerを持っています)のようにモノクロMIPであれば、色は関係ないのであまり違和感を感じませんが、カラーになると話は別です。

使う機会があるかどうは別にして、とにかく表示の美しさについてはepix Proです。

選択のポイント

選択のポイント

常時表示が欲しい:fenix Pro 
明るい屋外や直射日光下での見やすさを重視したい:fenix Pro
地図を使う頻度が高そう:epix Pro
表示の美しさを重視する:epix Pro
・夏場半袖のとき少しでもバッテリー駆動を伸ばしたい:fenix Pro

※現在Instinct 2X Dual PowerとVenu 3をもっていますが、Instinct 2X Dual PowerのMIP液晶によるバッテリーを食わない常時表示は大変便利です。手首のジェスチャーでバックライトを点灯するようにすれば暗いところでも特に問題なしです。時計って本来はいつでもチラ見して時刻がわかるものでしょう?

一言でいえば映える表示ならepix Pro、時計として本来あるべき常時表示ならfenix Pro。店頭で単純に見比べるとepix Proが欲しくなりますが、時計として実用的なバッテリーを食わない常時表示の便利さを決して忘れるべきではないというのは、MIP液晶のInstinct 2X Dual Powerを使っていて感じます。MIP液晶のInstinct 2X Dual Powerと、AMOLEDのVenu 3を使っていて、「時計として」どちらが便利かといえばMIP液晶のほうです。

駆動時間はソーラー充電時間を含めると同じサイズでは若干fenixが長くなります。

ソーラー充電ですが、夏場に半袖で屋外にいることが多い人は十分充電できますが、それ以外は長袖袖口でウォッチが半分くらいは隠れてしまいますので、事実上ソーラー充電はあまり意味がありません。同じソーラー充電のInstinct 2X Dual Powerを持っていますが、日常生活においてはソーラー充電のメリットはあまり受けることがありません。いつもいつもソーラー充電に意味があるわけではないことを覚えておいてください。

そういう意味でfenix 7 Proシリーズのソーラー充電にはあまり大きな期待をして買わないほうが良いと思います。fenix 7 Proシリーズの良さは「バッテリーをくわない常時表示」です。

いつも日ざしが強いところで数時間以上仕事をするような方であれば、むしろInstinct 2X Dual Powerを使うと充電不要のメリットを受けられます。

単純に駆動時間を比べるのであれば、ソーラー充電時間(「+」の時間)を除いて比べた方が無難です。そういう意味では同じサイズならほとんど差がないようです。

最後まで迷いますねぇ、これは。

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